World Journal

FXなどの投資系、金融系コラムを中心に書くブログ

はてなの内輪で盛り上がってる感じがすごい苦手な話

僕ははてなの内輪で盛り上がってる感じがすごい苦手だ。名前は出さないが主婦系のブログとかはとにかく苦手だ。なんで主婦系のブログってあんなに挿絵が多いのか。内容も何を言いたいのかよくわからないのが多いし・・・・。

あとIT系。株式会社〇〇を退職しましたとか。そんな会社名聞いたこと無いよ・・・。いや、ゴールドマンサックスを退社しましたとかマッキンゼーを退社しましたとかGoogleを退社しましたとかならわかるよ?いやいやどこの会社だよっていう感じだし何してる会社かもわからないし・・・・。あと技術的な話がさっぱりわからない・・・。

はてなの内輪ネタが苦手なのに、なぜ僕ははてなブログを使っているか。理由は簡単で、単にデザインが良くて使いやすいから。それ以上でもそれ以下でもない。だからはてなブックマークというシステム自体にも特に興味があるわけじゃない。だからはてなブックマークというのもよくわかっていない。

元々、ブログというシステム自体が内輪ネタで楽しむことを前提にしていると考えれば、はてな住人(この言葉も苦手)というコミュニティーの中で盛り上がることは当然のことだし、むしろアウトサイダー的な僕が異質であるというのは理解している。

ブログなんて高校生が便所の落書きのような日記を書いてお互いに見せ合うくらいのものとしか数年前まで考えていなかった僕にとって、はてなブログはかなり高次元な馴れ合いといえるのかもしれない。色々こじらせた高校生や大学生の謎ポエムみたいなのも(少なくとも目につくところには)無い。

誤解しないでほしいが、僕ははてなブログというサービスが好きだ。とても参考になる記事や興味深い記事を執筆しているブログもたくさんある。しかし、一部の特定分野に関しては内輪で盛り上がってる感じがすごくあって、その分野が苦手だというそれだけの話だ。主婦とかITとかね。

僕以外にもそう感じている人はいないだろうか。いないかなー。。。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア"の極意

 

 

僕が日本企業ではなく外資系を選んだ理由

15卒の就活もそろそろ終盤戦だし、なぜ僕が日本企業ではなく外資系企業への就職を決めたのかという話をしておきたいと思う。就活生としての立場で色々な日本企業と外資系企業を巡ったので、外資と日系の違いを様々な場面で見てきた。今後就活する人の参考にでもなれば幸い。

理由1:単純に給料が高い

基本的に外資系は日系よりも給料が高い。僕が就職する金融業界は初任給で既に2倍以上の差がついている。ではなぜここまで給料に差がつくのか?

参考外資系新卒の初任給を聞いてきた - World Journal

理由は単純で、外資のほうが生産性が高いからだ。1億円の案件を日系が10人でやるとすれば、外資は5人でやる。外資系は基本的に社員数が少ないので、どうしても少人数でプロジェクトを回すしかない。そのため、プロジェクトも細々としたものより大型のものになりやすい。その結果、一人当たりの売上も大きくなるので給料も高くなるのだ。

理由2:成長スピードが速い

これについては賛否両論あるだろうが、日系よりも外資系企業のほうが若手の成長スピードが断然速いと感じた。
僕が就職する運用業界は、日系だとミドル・バックオフィスといういわゆる裏方の事務からキャリアをスタートする場合が多い。まずは数年裏方で運用ビジネスを学んでから、営業や運用といったフロントでキャリアをスタートするのだ。

運用業界に限らず、色々な業界で下積みや長々とした研修が行われる。確かに下積みや研修も非常に大事だ。

だが冷静に考えて欲しい。
若ければ若いほど仕事の吸収スピードも成長スピードも速い
最初の数年の働き方が今後の仕事人生に大きな影響を及ぼす。
その貴重な最初の数年間でのんきに事務をしていては、自分の内在価値を大きく毀損してしまう

一方外資系はいきなり現場に放り込まれ、たとえ新卒であろうと相応の成果と責任を求められる。そのため、自分の今後の成長を大きく促す環境があると僕は考えた。

理由3:日系は配属リスクが高い

日本企業の採用は基本的に総合職という枠組みで行われる。総合職として入社し、その後様々な部署へと配属となる。この総合職採用には様々な部署を経験してゼネラリストになれるというメリットはあるが、自分が希望していない部署になったり、自分が希望している部署や職種につけたとしても、数年で異動となってしまう。すなわち配属リスクが非常に高い

一方外資系は部門別採用を基本としており、自分の入社後のキャリアパスが明確である。その点、やりたいことが決まっている僕にとっては外資系の部門別採用が非常に魅力的に感じられた。

理由4:ネームバリューがある

金融に関しては日系よりも外資系のほうがグローバルな意味で圧倒的に存在感がある。ネームバリューのある会社に就職することの利点は転職がしやすいということに尽きる。転職がしやすいということは、自分のキャリアパスの修正が容易ということであり、より確実に自分が望むキャリアを構築できるということだ。

会社の看板で商売しても仕方がないという若手起業家やベンチャー志向の若者もいるが、将来的な転職も視野に入れたい僕にとって、ネームバリューはあながちバカにできない要素だった。

 

以上4つの理由で、僕は外資系に入社することを選んだ。特に2つ目の理由である成長スピードの差は非常に大きかった。最終的に成長できるかは個人の能力や意思次第ということはわかっているが、やはり環境も大事なファクターであることに変わりはない。

それに加えて給料もいいとなれば外資系に行かない理由はなかった。これは僕自身が考えた外資系と日系の違いであるが、もし就活をしていて日系か外資系か迷っている人がいたら参考にしてほしい。

外資系企業で成功する人、失敗する人 (PHP新書)

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気が利くと言われる人になるために実践すべき9つの習慣

気が利く人というのは必然的に評価が高くなる人だ。ビジネスでもプライベートでも気が利く人と思われて損なことは何もない。人間関係も円滑になる。今回は気が利く人になるために実践すべき習慣を紹介する。

メッセージカードには小物を添える

新しい人とビジネスやプライベートで出会った時はお礼状やメッセージカードをすぐに送ろう。すぐに送ることで相手にあなたの印象を強く残すことができるし、相手のことをリスペクトしているという意思表示にもなり相手も気持ちがいい。

このとき、カードと一緒に小物も添えよう。女性なら香りのいい石鹸でもいいし、男性ならハンカチでもいい。カードだけでなく小物も添えることで、あなたの評判はグッと良くなる。ただし、あまり高価なものなどは相手に負担になるのであくまで小物にとどめること。

メールを送る時は件名だけで何をすればいいかわかるようにする

ビジネスでメールを送るとき、「【重要】〜の件について」といったように件名に一工夫することはよくあることだ。でも、気が利く人はそれに更に一工夫を加える。

メールを送る時は、なにを」「いつまでに」すればいいのか件名だけでわかるようにしよう

悪い例:【緊急】〜の件について

良い例:【午後2時までに承認してください】〜の件について

 このように件名を工夫することで、相手は本文を読まなくてもその重要度を判断できる。

相手の趣味嗜好と気遣いの方向性をあわせる

よく自分なりに気遣いをしたつもりでも、相手があまり喜んでくれないこともある。そういう時は、自分の気遣いの方向性と相手の趣味嗜好が合致していないことが多い

たとえば、食べ放題のビュッフェで色々な料理を相手のために取り揃えて持ってきたとしても、相手の体調が悪かったり、あるいは小食の人だと逆に迷惑になりかねない。相手の好みや状況をよくよく考えて、気遣いの方向性を確認することが大切だ。

過剰な気遣いをしない

過剰な気遣いは、時に相手を気疲れさせてしまうことがある。
たとえば、ちょっと疲れたなーという時に「そこの喫茶店でコーヒーでも飲もうよ。おいしいらしいよ」と言われると、ちょうどいい気分転換になると思うだろう。

しかし、「どうしたの?よかったら時間をとって話聞こうか?」とおおげさにされると、少し気疲れしてしまわないだろか。過剰な気遣いは相手にとって負担になることもある。ほどよい気遣いを心がけよう。

言葉だけでなく行動で示す

あなたが仕事で忙しい時に、「大変ですねー」「お疲れ様です」と言って気遣う素振りをしてくれる人がいたとする。しかし、それだけでは気遣いとは呼べない。

本当の気遣いは言葉だけでなく行動で示すものだ。たとえば、「お疲れ様です」という一言と共にコーヒーを持ってきてくれると言葉で気遣われるより何倍も嬉しいだろう。言葉で適当に濁すのではなく、行動で示そう。

ポジティブな表現を会話の最後に持ってくる

相手と会話するときにポジティブな言葉を最後に持ってくると会話を気持ちよく終わらせることができる

悪い例:「ここはいいけど、これは違うんじゃないの?」

いい例:「ここは少し変えた方がいいと思うけど、これは中々いいね」

 言葉の順序を変えるだけだが、これだけでも印象がだいぶ違ってくる。ポジティブなイメージで会話を終わらせるようにしよう。

先に挨拶しよう

人間はあいさつされるととても気持ちがいい。あいさつをするだけでもとてもいい印象を持ってもらえるものだ。

相手にされるより先にあいさつしよう。そうすることであなたの印象もだいぶ良くなるはずだ。

お願いをする時は相手をリスペクトする

お願いをする時は常に相手をリスペクトしよう
たとえば、相手に相談事があるときに「明日の2時に喫茶店に来れますか?」など、自分の都合を一方的に押し付けたお願いの仕方は相手に不快感を与える。

あくまで相手をリスペクトして、お願いする立場の人が相手の都合に合わせるようにしよう。

タイミングを意識する

気遣いをする時に最も大切なのがタイミングだ。タイミングを間違えると、気遣いも鬱陶しく感じられるものだ。

たとえば相手がとても忙しそうにしている時にお土産などを持っていっても、相手はあまり快く思わないかもしれない。気遣いをすればいいというものではなく、最適なタイミングで気遣いをすることこそ、気遣いするうえで最も重要なことだ。

誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

 

 

【借金2億円】人生のどん底をみた父から学んだ「人生で大事なお金のこと」

僕の父はかなり波乱万丈な人生を送ってきた人だった。若くして成功し大金を手に入れるが、事業に失敗して個人で2億円の借金を作り人生のどん底を経験する。今日はそんな父から学んだお金の話。

その前に、父の人生について

高校を卒業した父はすぐに建築系の会社で働き始め、20代後半で建築資材のブローカーとして独立を果たす。父は成功するためなら何でもする人だった。癒着、賄賂、限りなく詐欺に近いこと。

父:「当時はまだビデオデッキが珍しい時代でな、よくビデオデッキ買っていって取引先のお偉いさんに「お土産」を渡したもんやわ(笑)」

勝つためなら手段を選ばない父は成功をつかみ、若くして大金を手に入れる。毎晩のようにクラブやキャバクラに行き、豪遊していたそうだ。この話をする時の父の顔は本当にイキイキしている。

そんな人生の絶頂期を謳歌していた父が一気に階段を転げ落ちていく出来事が起こる。バブル崩壊だ。バブル崩壊のあおりを受け、父の会社もあっけなく倒産してしまった。あとに残ったのは2億という借金だけだった。

金の使い方の話

ある日僕がクレジットカードの明細を見て、先月も食費にお金をかけすぎたなーとため息をついていると、横でテレビを見ていた父が話し始めた。

父:「お前よう覚えときや。金はいくら積んでも所詮金や。金の切れ目が縁の切れ目っていうのは、金を金以上にできなかった俺みたいな成金の末路やな。本当に成功する奴はな、金を人望に変えるんや。人生で成功するためには人望や。金はいつか無くなる。でもな、人望はそう簡単にはなくならん。金を人望に変えるような金の使い方をせぇ。」

父:「ある程度金を稼ぐまでは金の稼ぎ方が大事やけどな。小金を稼いだ後は金の使い方のほうが大事なんや。金の使い方次第で更に金が稼げるかどうか決まるんや。」

ただでさえ資金難だった父の息の根を止めたのが友人の裏切りだったから中々説得力がある。

父:「700万貸しとった知り合いが金もって蒸発してもうてな、それでジ・エンドや。今まで散々人を騙してきた俺が最後は人にだまされるんやから皮肉なもんやで(笑)人を騙す奴はいつか報いを受けるってことやな。」

金利とローンの話

ある日、ローンを組もうか悩んでいる僕に父がしてくれた話がある。

父:「ローンとか分割払いにすると金利がかかるから一括のほうがええっていう風潮あるやろ?でもな、ローンも悪いもんちゃうで。確かに金利はかかるけどな、本来返済するはずだった金を別のことに使って、金利以上に儲ければええねん。」

 でも、そんな儲けるなんてどうすりゃいいの?とすかさず質問する。

父:「儲けるだけやない。あとは現金を常にいくらか確保しとけ。現金は王様や。支払いが100万で手元に110万しかないなら分割払いにするほうがええ。金利と現金は常に意識しとけ。」

当時の僕は金利がもったいないからなんでも一括購入方式にしていたし、分割払いする奴はアホだと思っていた。そんな時に父がしてくれた話は、金利やローンという生きていく中で切ってはきれないものについての見方を変えてくれた。会社を潰したことがある父だからこそ言えることなのだろう。

貯金の話

詳しくは覚えていないが、ニュースか何かの特集で貯金の話題が放送されていた時のことだ。

父:「最近は若い奴でも貯金貯金うるさいなー。いいか、若い時には貯金なんかするなよ。必要最低限あればいいねん。半年分の給料あれば十分や。」

 父:「金なんて銀行に預けてもしゃーない。金利なんてあってないようなもんや。貯金するよりも自分のために金は使い込め。女遊びでも高級ホテルでも外車でもええ。贅沢いうんは若い頃にするから楽しいんや。歳とってから贅沢しても全然楽しくないもんや。ええか、若さは力や。消費の効用ちゅうんか?同じ額を使っても若い頃のほうがはるかに得るものは大きいんやで。そんな大切な時期に貧乏して貯金なんてしたら人生の意義っちゅうもんを殺してるようなもんや。」

父:「あとは投資や。投資には金融投資と自己投資の2つがある。株を買ってもええし、勉強代にしてもええ。あとはスーツとか靴には金をかけろ。身なりを整えるのも自己投資の1つや。くったびれたスーツやと印象も悪いし相手になめられる。若いときこそスーツや勉強に金をかけろ。」 

父:「利回りってのは時間で決まるもんなんや。若い頃の利回りは歳とった時の利回りより遥かに高いだから若い頃に貯金するなんて逆に大損なんや。よく覚えとけよ。利回りと時間の関係を。」

 貧乏の話

父:「たとえ金がなくても、金ない金ないなんて言うなよ。何かにつけ金がないって言う奴おるやろ。あれはやったらあかん。」

父:「金がない奴と仲良くしようなんて奴おるか?なんかトラブル起こすかもしれんのに。金がない言ってる奴はな、それだけでチャンス逃してまうねん。特にビジネスではそうや。友人関係なら金が無くても付き合うかもしれん。でもな、ビジネスは殺し合いや。戦う武器が無いて言うてる奴を戦友にしようなんて思わんやろ。」

父:「たとえ金が無くてもわざわざそれを言いふらすような真似だけはするな。金があるように思わせろ。それだけでチャンスがやってくることもある。」

 最後に

父:「金だけで人生は決まらんけど、人生の大体のことは金で決まるんや。金はたくさんあったほうがええし、金に関する知識もたくさん持っていたほうがええ。人生金じゃないなんて甘ったれたこと言ってる奴はいつか痛い目みる。人生はあらゆる面で金が絡んでくる。その現実をちゃんと直視しろ。ええな?」

そんな父は借金2億を背負っても自殺せず、元気に生きている。ちなみにこの借金は合法的に踏み倒したらしい。母いわくゴキブリ並の生命力だが、そんなしぶとい父から学んだ金にまつわる話でした。

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

 

 

嫁から小遣いをもらっているサラリーマンの異常性について

嫁さんに今月の小遣い減らされた」「小遣いは月2万円」
こういう話を聞くたび、僕は驚いてしまう。大抵のサラリーマンの小遣いが高校生のバイト代以下ということはもちろんだが、妻から少ない小遣いをもらうことが当たり前のようになっていて、それを不自然に感じていないことについて驚きを禁じ得ない。

僕は夫より稼ぎが少ないか、あるいは全く収入が無い妻が夫より偉そうで小遣いを恵んでやってるという態度がとにかく気に食わない。そう、こういう奴らね。

夫のお小遣いは、どの様にきめていますか? 我が家では、手取り(現在35万)の一... - Yahoo!知恵袋

よく考えて欲しい。命を削って家族のために仕事をしている企業戦士が、なぜこのような扱いを受けなくてはいけないのだろうか?文字通り死ぬほど働いても、給料は全額妻に回収され、そこからわずかばかりの小遣いを平身低頭で恵んでもらう。こんなおかしなシステムがあるだろうか?なぜ金を稼いできた本人がはした金を恵んでもらわなくてはいけないのか?こんな光景が当たり前になっている日本社会ははっきり言って異常だ。


Yahoo知恵袋にこんな異常なコメントがあった。

f:id:shohama1232:20140613050831p:plain

「小遣いが少ない」「妻に財布を握られてて」なんてヘラヘラしている大人の男を見ると、いつも僕はこいつバカなんじゃないかと思っている。それは家計に対する責任能力の欠如であり、男としてのプライドの放棄になるからだ。いい歳して小遣いってもうバカかと。こういう光景が日常化している異常性に早く気がつくべきだ。そもそも家計管理の方法なんて他にいくらでもある。

共有口座制

共働きなら家計という共有口座を作り、お互い決められた額を口座に振り込む。その中で家賃や食費など必要経費をやりくりし、残ったら貯金する。決められた額以外のお金は本人が自由に使える。

逆小遣い制

逆というのがなんとも皮肉だが、夫が家賃や食費など必要な経費を妻に一括して渡し、妻がその中でやりくりする。もし足りなくなったら夫に追加でもらう。

夫管理制

そもそも妻ではなく夫が家計の管理をする。

 
嫁から少ない小遣いをもらっているというサラリーマンを見ると、僕は家畜を思い浮かべてしまう。ゴミみたいな餌でこき使われる文字通り”家畜”だ。会社では社畜といわれ、家では家畜のような扱い。こんな境遇に甘んじているサラリーマンは異常だ。

世界的に見ても、小遣い制がこんなにも採用されている国はほとんどない。妻が夫の財布を握る小遣い制がいかに異常か。小遣い制で当たり前なんて思わず、よくよく考えてみて欲しい。

年収200万円からの貯金生活宣言

年収200万円からの貯金生活宣言

 

 

誰でもできる頭がいい質問の作り方を伝授する

質問のレベルがあなたの人生を左右する

僕は15卒で外資系金融機関に就職することになるが、就職活動を通じて実にたくさんの質問を聞いてきた。自分がした質問、面接官がした質問、別の就活生がした質問。多くの質問を聞く中でいくつか気づいたことがある。

1つ目は質問はその人の知性を表す尺度であること。2つ目は鋭い質問をするとその人の評価や印象が良くなること。3つ目は質問には良い質問と悪い質問があること。そして4つ目は、良い質問には共通点があり、作り方さえ知っていれば誰でも良い質問が作れることだ。

良い質問と悪い質問

まず質問には良い質問と悪い質問がある。それぞれ特徴があるのでここで簡単に整理してみよう。まずは悪い質問から。

悪い質問の代表的な特徴としては、質問の意図がわからないこと漠然とし過ぎていること調べればすぐにわかる客観的事実について聞くこと質問のレベルが話し手のレベルと著しく乖離することなどがある。

たとえば、面接の場でTPPについてどう思うかという質問は意図が不明だし、漠然とし過ぎていてナンセンスだ。どうせ質問するならTPPに賛成か反対か、なぜそうなのかという手順で質問するべきだし、そもそも面接の場でこのような質問をするのはふさわしくない。「〜についてどう思うか」という質問は悪い質問の典型なので注意が必要だ。議論が広がりすぎるし、質問を受けた側も答えづらい。

質問のレベルが話し手のレベルと乖離するとは、要するに質問が単純すぎたり難しすぎたりするということだ。面接官に「仕事は大変ですか」という質問をすればあきれられるだろうし、かといって「日本の成長戦略を達成するためには2%のインフレ目標を達成すべきですか」という質問は高度すぎる。

では良い質問とはなにか?

良い質問とはつまり悪い質問の逆だ。質問の意図が明確で、具体的で、相手のレベルにあった質問のことだ。

良い質問は相手の好奇心を刺激し、思考と議論をより深めてくれる。悪い質問は非生産的で、ひどい場合は場を混乱させてしまう。このことからもいかに良い質問を作ることが大切かがわかると思う。

では良い質問を作るためにはどうしたらいいのだろうか?上記の質問の意図と内容の明確化などはもちろんだが、いくつかポイントがあるので整理してみる。

良い質問の作り方

ポイント①質問は簡潔に一文で
質問をするときダラダラと長く話す人がいるが、質問は簡潔であるべきだ。

ポイント②両面を確認する
Aのメリットについて解説されたら、Aのデメリットや問題点について聞いてみる。問題点について解説されたら良い影響について聞いてみる。

ポイント③「なぜそう言えるのか?」根拠を聞く
Aという主張を支えるだけの根拠があるのか、その根拠からなぜBではなくAという主張を導いたのかを聞いてみる。

ポイント④データの妥当性について問う
根拠となるデータは本当に正しいのか、バイアスがかかってないか、母数が十分か、なぜそのデータからこのような結論が得られるのか聞いてみる。

ポイント⑤比較する
AとBは共通点があるがどこが決定的に違うのか、その違いはどこから来るのか聞いてみる。似て非なるもの同士で比較すると、より議論が深まりやすくなる。たとえば同業他社や以前と現在といった空間軸や時間軸で比較してみる。

ポイント⑥「いつ、誰が、どこで、何を、どのように」を聞く
質問の基本は5W1Hだ。これらを明確にすることで聞き手の理解がより深まるし、次の質問につなげるための材料となる。

ポイント⑦あいまいな言葉にツッコミを入れる
定義が曖昧、あるいは受け手側によって定義が異なる単語にツッコミを入れてみる。言葉の定義が曖昧だとお互いの理解に開きが生じてしまうため、これは非常に重要だ。「あなたが考えるAとはどういうことですか?」と聞いてみる。

ポイント⑧今後の展望を聞く
未来について質問することは非常に重要で、生産的な議論のためには不可欠な質問である。これからどうするのか、これからどういう展望が考えられるのかについて聞いてみる。

ポイント⑨きっかけについて聞いてみる
なぜ〜しようと思ったのかというきっかけについて聞くことで背景を理解できる。話し手の思考や行動の背景を知ることで、より正確で深い議論が可能になる。

ポイント⑩質問は1度に1つだけ
一度に何個もの質問をする人がいるが、話し手も何個も覚えていられないので質問は一度につき1つだけにする。

良い質問は人を動かし、思考を前進させてくれる。いかに質問する力を鍛えるかが、今後ますます重要になってくるだろう。

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)

 

 

すぐに使える教養を身に付けたい人にすすめる教養書ベスト10

知的複眼思考

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)

 

 頭がいい人の思考プロセスとはどのようなものか。そんな疑問に答えてくれて、考える力を鍛えてくれる一冊。

考える力を養うための読書の仕方、思考を深めるための物事の見方や質問の組み立て方など、思考力を総合的に高めてくれる。考えることがますます求められる現代に生きる私たちにとっては必読の一冊。

大国の興亡

決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉

決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉

 

 なぜヨーロッパはアジアやアフリカに比べて遥かに発展した社会になったのか?なぜ世界の海を牛耳ったスペインが没落したのか?なぜフランスはイギリスに負けたのか?1500年以降の世界の大国の発展と衰退がなぜ起こったのかを詳細に著述した歴史書の代表作。

国際政治、軍事、経済を歴史を通して学べる。現代の政治や経済について考える際に読んでおくと更に思考が深まること間違いなしの一冊。

文明崩壊

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

 

 かつて繁栄を極めた文明がどのように崩壊していくのかをいくつものケースを用いて解説した一冊。現代社会の消費のあり方や私たちの暮らし、地球環境についていくつものヒントを与えてくれる。

著者曰く、現代の人類社会が最期の日を迎える訳ではなく、住環境の劣化や生活水準の低下、慢性的な社会不安及び物質的基盤の衰弱が待ち受けているだろうとのこと。

銃・病原菌・鉄

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
 

 言わずと知れたベストセラー。上の「文明崩壊」と著者が同じ。なぜアフリカではなくヨーロッパが世界の覇者となったのか?資源・環境・地理・政治的要因など、多数の要因に分解してわかりやすく解説している。

大国の興亡と一緒にして読むと更に包括的な学びとなる。

 リーマンショック・コンフィデンシャル

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち

 

 世界を揺るがした金融危機の裏側で何が起きていたのか。綿密な取材によって明らかにされた傑作ノンフィクション。誰が仕掛けたのか、どのような交渉があったのか、なぜ7000億ドルもの救済金が議会で可決されたのか。金融危機について学びたいなら必読の書。

我が息子よ、君はどう生きるか

わが息子よ、君はどう生きるか (単行本)

わが息子よ、君はどう生きるか (単行本)

 

 イギリス最大の教養家と言われたチェスターフィールド卿が息子にあてた手紙をまとめたもの。尊敬される人間になるためにはどう生きるべきか、社会とはどういうものか、人前ではどう振る舞うべきか、人とはどう付き合うべきかなど、生きる上で知っておきたい知識が満載の一冊。現代社会でも通用するものがほとんどで、十分役に立つ。

考える技術・書く技術

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

 

 ゴールドマンサックスやマッキンゼーなどの超一流企業の社員も読むことが多いというビジネスマン必携の一冊でロジカルシンキングのバイブル。ロジカルシンキングの基本から応用まで解説している。が、少し難解なところもある。この本の入門書もあるようなのでそちらを読んで噛み砕いてから読んでもいいかもしれない。

知的複眼思考とあわせて読みたい。こちらはいかに説得力ある論理展開をして相手に納得してもらうかまでを網羅してるので、考える⇒伝えるまでのプロセスを学ぶことができる。

入門 考える技術・書く技術

入門 考える技術・書く技術

 

 影響力の武器

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

 

 人間の行動心理について解説した世界的ベストセラー。
一貫性の法則や返報性の法則など、すぐにでも使える心理テクニックが満載。交渉を自分に有利になるように仕向ける「大人の教養書」。

自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

 

「我が息子、君はどう生きるか」に通ずるものがあるこれまた世界的ベストセラー。どう生きるべきか、それを考える一助となること間違いなし。

この本は至極当たり前のこと、しかしだからこそ最も重要なことを説いている。たまに読み返してみるといい。

 人を動かす

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 

 説明不要の名著。影響力の武器が心理術ならこれは社交術といったところ。1937年に出版され、80年近く経過した今でも読み継がれていることからも、その価値の高さがわかる。教養としての社交術を養うのはもちろん、世界的名著を読んでおくことは非常に重要。

証券外務員一種に一発合格する勉強方法

http://www.flickr.com/photos/98274023@N00/2417001179

photo by Bill Selak

証券会社に入る人にとって必須の資格が証券外務員だ。これが無いと証券マンとして仕事ができない。また、証券会社に勤める人以外(銀行や保険、運用会社等)にとっても証券関係の知識を広く浅く学べるため、証券外務員は取得して損の無い資格だ。今回は、証券外務員の中で一番ランクの高い一種に一発合格するための勉強方法について解説する。

問題集とテキストを用意する

まずは問題集とテキストを用意しよう。僕のおすすめは以下の2冊。

うかる!  証券外務員一種 必修問題集 2013-2014年版

うかる! 証券外務員一種 必修問題集 2013-2014年版

 

 

証券外務員一種合格のためのバイブル〔第9版〕

証券外務員一種合格のためのバイブル〔第9版〕

 

上が問題集で下がテキストだ。この2冊さえあればいいし、講座なんかも不要だ。なぜかというと、本試験でも大体の問題はこれらの問題集やテキストから出題されるからだ。だから、問題集を一通りやれば本試験でも問題なく回答できる。

問題集から始める

テキストと問題集を揃えたら早速勉強を始めよう。何人かの人は、恐らくテキストをじっくり読んで色々と暗記してから問題を解こうとするかもしれない。しかし、外務員試験の手順は逆だ。

まず問題集から始めよう。テキストは問題集で理解できないことを補完する時に使う補助教材だ。メインの勉強は問題集である。

僕が上でおすすめした問題集は、見開きの左ページに問題があり、右ページに解答と解説が掲載されている。そのため、いちいち問題ページと解答ページを往復する必要も無い。そのため、実際の問題を解きながらテキストを読むような学習をしていくことが可能だ。

ただ、かなり細かい説明などは省略されているので、より詳しい解説を見たい時はテキストを使うようにしよう。

目安は2回

問題集を解く回数の目安は2回だ。2回やれば8割から9割はとれるようになる。基本は問題集で問題と解説を暗記し、知識を増やすことに注力する。そして、テキストで不十分な点を補強するといった流れになる。

模試を活用する

上で紹介した問題集とテキストにはそれぞれ模擬試験がついている。問題集を2周したあとは、模試を解こう。この模試で9割を超えていれば、本試験でも間違いなく合格できる。

模試を解く時に注意したいのは、少なくとも2種類以上の模試を解こうということだ。1つだけでもいいのだが、1つだけだと問題のバリエーションにも乏しい。だから、最低でも2つ、できれば3つ以上の模試を受けることをおすすめする。

おすすめしたテキストには巻末に模試が1つずつ、そして問題集には無料で受けることができるインターネット模試のURLがついてくる。つまり、この2冊だけで3つの模試を受けることができる。3つ受けておけば、本試験でも見覚えのある問題がほとんどという状態になるので安心だ。

学習時間について

外務員一種の学習時間についてだが、1日4〜5時間勉強すれば1週間でも合格できるだろう。要領のいい人なら3日でも合格できる。余裕を見るなら2週間といったところだ。

一種といえども難易度は高くなく、問題形式もマルバツか5択の中から選ぶ形式なので非常に簡単だ。ただ、覚えなくてはいけない公式やちょっとした計算はあるので注意しよう。この計算も難しいものではないので心配いらない。

模試で9割を超えていればほぼ確実に合格するので、しっかりと勉強して一発合格を目指そう!

外資系新卒の初任給を聞いてきた

http://www.flickr.com/photos/76657755@N04/7027604401

photo by Tax Credits

5月の初旬に来年から勤務予定の外資系金融機関の東京オフィスに呼び出しを受けた。来年からの契約条件について説明するからということで、かなりワクワクしながらオフィスへと向かった。

日系企業だと採用ページやリクナビなどの就職サイトに給料がデカデカと載っているので、恐らくこういうことはあまり無いのではないかと思う。こんな感じで。

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外資系企業は基本的に給与は非公開となっている。理由は単純で、給与を公開すると他社にそれより高い水準で人材を引き抜かれてしまうからだ。

オフィスに到着すると、同期も数名到着していた。同期と下ネタをしゃべりつつ(やっぱり学生なのだ)待っていると、人事がやってきた。オフィスのセキュリティーを通り抜け、会議室エリアに向かう。同じ時間帯に呼び出しを受けたから、てっきり一緒に説明を受けるのかと思っていたらそれぞれ別の部屋に案内された。

なぜ別々の部屋に案内されたかというと、外資系は新卒といえども給料が違うことが多いからだ。基本的に、外資系金融機関は部門別採用を実施している。日系企業のように総合職という大きな括りがない。そのため、部門間で給料が異なるのだ。

部屋でしばらく待っていると、日本人の人事1人とイギリス人の人事1人が部屋に入ってきた。このためにわざわざロンドンオフィスからやってきた訳ではなく、たまたま出張で来ただけのようだ。ついでだから日本の新卒を見物していこうという腹づもりだったようだ。さっそく、条件についての説明が始まる。

まず、細かな条件について記載された英文レターが渡される。基本的に外資系は書類も全て英語だ。そして、人事がそのレターにそって色々と説明を始める。条件を簡単にまとめると下記のような感じになる。

契約内容

①来年から東京オフィスで勤務すること。
②就業時間は月曜から金曜の午前8時30分から午後5時まで。
年俸640万円。これを12等分し、毎月53万円づつ指定の口座に振り込む
通勤手当支給。
引っ越し費用40万円支給
⑥試用期間あり。
社会保険完備。
⑧年間20日間の有給休暇あり。
⑨会社の就業規則に従うこと。

だいたいこんな感じだ。

年俸について

新卒1年目で何もわからない子供がいきなり640万円もらえるんだから中々素晴らしい業界だとは思うが、これでも低い方なのだ。

なぜかというと、僕が勤務する予定の部門はいわゆるバイサイドと呼ばれ、資産運用を担当している部署だからだ。高額年俸で知られるのはセルサイドと呼ばれ、企業買収やトレーディング、証券営業などを行っている部署だ。ただ、バイサイトはセルサイドに比べてだいぶまったりしており、過労死するほど忙しいことは稀だ。

そのため、年俸の目安としてはセルサイドの8割くらいと言われており、これくらいが妥当な水準だといえる。

ボーナスについて

では、ボーナスについてはどうか。驚くなかれ。僕の部署は初年度はボーナスが無い。正直、ビックリした。かなり動揺したのを覚えている。基本給が640万であり、初年度はその基本給のみだ。ボーナスが出るのは2年目からだという。

うーん、ボーナスをあてにしていただけにこれは苦しい。この600万円代というのは、税金や諸費用も考えると微妙に贅沢できるか出来ないかのラインにあたる。贅沢が出来ないことはないが、贅沢できることもないという蛇の生殺しラインだ。

福利厚生について

外資系金融に福利厚生は無い。最低限の保険はあるが、他は無い。もちろん住宅手当もない。スポーツクラブを安く利用できるくらいだ。これで基本給しか支給が無いのだから、1年目は中々つらいのだ。部屋はオフィスの近くに借りなくてはいけないから家賃も高い。ただ住宅手当はない。税金は高い。日系企業の福利厚生、見えない給料は改めてすごいと感じた瞬間だった。

あまり贅沢はできない?

恐らく日系企業に勤務する友人の2倍から3倍くらいの給与水準にはあると思うが、福利厚生も無く、家賃やスーツ代などの諸費用もかさむため、初年度はあまり贅沢できないと思われる。

外資金融の給料に期待していた分、少し残念なのが正直な感想だ。ただ、2年目からは実績に応じてボーナスも出るので、がんばって仕事に励みたいと思う。

サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか

サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか

 

 

大学生だけど彼女とのデート代が1回3万円超える件

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photo by moriza

驚愕しすぎて変な声が出たデータ(だじゃれではない)があったので晒す。

【学生編】1回のデートの平均予算は? 学生はあまりお金を使えない!?|フレッシャーズ報道|フレッシャーズ マイナビスチューデント

学生のデート1回にかかる平均金額を集めたアンケートだが、なんと5000円未満が過半数を占めている。しかも、10%強が1回のデート代を500円未満と回答しているのだ。1回500円とかワンコインデートかよ。 むしろ何してるのか気になるわ。

僕の周りでも大体数千円が多いので、3000円から4000円が一番多いのだろうか。このアンケートでも最も多いのがこの予算となっている。

一体何をどうしたら1回数千円でデートが済むのだろうか?僕にはまったく未知の世界である。そして、このデータは平均であるため、1回500円未満と答えた奴は大体普段から500円未満だと理解できる。500円ってラーメンも食べれねーぞ。

僕の支払いケース

せっかくなので僕の支払いケースを晒す。支払いは基本的に僕が全て出すようにしている。1回のデートで僕の支払いは大体こんな感じになる。

  • 食事代   ¥10,000~¥18,000
  • ホテル代 ¥12,000~18,000
  • その他(映画代等)¥3,000~¥6,000
  • 合計 ¥25,000~¥35,000

僕が彼女とのデートで1度に使う金額は大体2万5000円から3万5000円くらい。少ない時は2万円くらいで多い時で5万円近く使う時もある。 重ねていうがこれは1度のデート代であり、僕は大学生だ。

食事代
まず食事は、ドリンク代もいれると1人5000円から1万円届かないくらいのレストランをチョイスしている。安い時は1人4000円くらいの時もあるが、大体この価格帯に収まる。居酒屋にも行くが、普通に飲み食いすると1人5000円は超える。はしごした日には目も当てられない金額になる。なんせ2軒目のBARだけで1万円を軽く超えるのだ。彼女酒飲みすぎー!恐らくこのしょぼいグラス1杯が2000円近くかかることを彼女は知らないのだ・・・。

ホテル代
僕は大阪に住んでいるので、ホテルも必然的に大阪のホテルに泊まることになる。ゆっくりしたいので基本は宿泊している。ラブホの休憩は、やることだけやって終わりだし、なんか不潔で下品な気がするのでラブホは利用しない。
そして、大阪のラブホは宿泊をすると1万円を超えてくることが多い。それならまともなホテルに宿泊しようということで、大体1万円から2万円届かないくらいのホテルに宿泊することが多い。
大学生の中にはホテル代を節約するためにカラオケやネカフェで「いたしてしまう」人達もいるらしいが、プレイとしては1度くらい体験してみたいとは思うが、それが日常化するとそれはただの貧乏猿である。

その他
その他は映画代であったり、展望台の入場料であったりタクシー代であったり色々あるが、大体2人で3000円から6000円くらいの間になると思う。もちろん、ゼロの日もある。

僕の収入状況

月によって異なるが、僕の収入は大体月10万円から20万円といったところだ。ちなみに月のデートの回数は2回ほどなので、1ヶ月にかかるデート代は5万円から8万円くらいだろうか。

収入に占めるデート代の割合は40%から多い時で80%になるため、まぁ多いといえば多いかなという気もする。手取り25万のサラリーマンに換算すると、1ヶ月20万近くデート代に費やしているということであり、家賃も払えないことになる。

友人と飲む時の支払いケース

関連して、友人と飲む時にどれくらい使うのかということも参考データとして晒しておく。日にもよるが、大体1万円から1万5000円くらいが多い気がする。もちろん男同士で同い年なので割り勘だ。割り勘してこの金額である。寿司を食べて酒を飲んだら大体この金額になる。

飲み放題食べ放題にはいかない。ああいうのは割り勘が面倒な大勢の時だけ行くものであり、基本的に行くものではない。料理の質も酒の質もさがるし、時間を気にしながら飲み食いしなくてはならない。それに、できるだけたくさん食べて飲んでコスパがいいなんていうのは貧しい発想だと思う。

1回数千円は不可能ではないか?

デート代というのは、大きく分けると食事代、ホテル代、雑費(交通費や映画代など)に大別できると思う。この3つの出費を3000円や4000円で抑えるのは不可能ではないのか?もちろん、下宿している場合はホテル代などは節約できるが、それにしても3000円って何を食べているのだろうか?

ちなみに、アンケートによると1万5000円以上(その他に分類されている)は全体の2.4%であり、僕は3万円を超えるので上位1%に入っているのではないかと思う。まったく誇れるようなことではないが、大学生はもう少しデートに金をかけてもいいのではないかと思う。

モテる技術 (ソフトバンク文庫)

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Googleが存在しても知識の記憶が必要な理由

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インターネット時代は知識なんて意味がない。全てGoogleで検索できるのだから。重要なのは知恵や創造力だ。

こんな声をよく聞くようになった。たしかに、インターネットが普及したために情報が持つ価値というのはインターネットが登場する前に比べて格段に低くなった。大体の情報にはすぐにアクセスできるし、別に知識を記憶していなくても後で簡単に検索して見つけることができる。だから、いまの詰め込み教育、知識記憶型の教育は良くないのだと。

しかし、本当にそうだろうか。本当に「知識を記憶する価値」は無くなってしまったのだろうか。

知識こそ全てのベースとなるもの

最近の論調を解釈すると、暗記力より考える力のほうが大切だという。たしかに考える力は必要だし、暗記ばかりしていては優秀な人間は育ちにくい。

しかし、考えるためには知識が必要だ。豊かな知識は、豊かな思考力を養うためには非常に必要な要素だ。

我々の問題解決の能力も、一般的な頭の良さといったことよりも、直接にはその分野での豊かな構造化された知識があるか否かに依るところが大きい。

「人はいかに学ぶか」より抜粋

 たとえば、雲が出来る現象をただ観察したとしても、なぜ雲が作られるのかを理解することは難しい。しかし、水蒸気は冷えると水滴になるという知識を持っていれば、理解が容易になる。豊かな既存知識は新たな知識を理解する上でとても重要なのだ。

 いきなり創造性を発揮するのは難しい

どんなに優秀な人間でも、今まで誰も想像すらしなかった物を創造するというのは難しい。どんなに創造力豊かな人間でも、その創造性を発揮するための土台が必要だ。それが経験であり、知識であるといえる。

いくら知的好奇心が強い人間でも、いきなり社会にとって新しい知識を創造することは難しい。より成熟した他者と共働きするという文化的準備を必要とすることが多いのである。「いかに人は学ぶか」より

豊かな知識、経験や他人を通して学べる教訓はその人間の創造性をより発揮させるうえで重要な役割を果たしている。

考えるとは、既存の物を2つ以上組み合わせることで新しい発明となることに非常に似ている。模倣と創造は紙一重だが、豊かな知識が豊かな創造性を発揮することは疑いない事実だ。

この世は楽譜のようなもの

この世は楽譜のようなものだ。音符が読めない人にはただの記号だが、音符が読める人には色々なメロディーとなる。

音符という知識が、この世をより意味あるものとして理解させてくれる。だから、この世をより色鮮やかに見たいと考えるなら、知識の記憶は非常に重要なのだ。

人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書)

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初任給1000万円!外資金融の給料事情

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社会人1年目から都心の高級マンションに住み、高級車を乗り回す。超高額の報酬で知られる外資系の金融機関の給料システムはどのようになっているのか。今日はそんな外資金融の給料の話。

報酬体制について

外資系金融マンの給料は2つの報酬から成り立っている。基本給(ベースサラリー、通称ベース)とボーナスだ。この2つを合算した額が1年間の給料となる。多くの外資系金融機関は年俸制を導入しているため、ベースを12ヶ月で割った給料が毎月振り込まれる。そして、年1回のボーナス査定によりボーナスが支給される。給料の大部分を占めるのがボーナスだ。外資系金融マンの高額報酬はこのボーナスによって支えられている。

つまり、年収5000万だという人間でもベースは1500万くらいで残りはボーナスというケースが多いのだ。ベースではなくボーナスが給料の大半を占めていると、当然ながら給料のアップダウンが激しくなる。

個人の成績によってボーナスの査定が大きく変わるのはもちろんだが、会社の業績もボーナスの査定に大きく影響する。たとえ個人で優秀な成績を残していたとしても、会社全体の業績が悪ければ当然ボーナスも低くなるというわけだ。これは何も外資金融に限ったことではなく、証券会社や投資会社ではよくある話だ。

福利厚生について

基本的な社会保険などは完備しているが、日系企業のような手厚い住宅補助などはない。外資系金融機関の福利厚生はあって無いようなもので、その分給料の額面が高いという感じ。リクナビなどで日系企業の福利厚生のページを見ると驚く。それほど日系企業の福利厚生は充実しており、「見えない給料」が高いということだ。

外資系金融の福利厚生としては、住宅の借り上げなどがある。これは事前に会社が部屋を借り上げ、家賃相当分を給料から天引きすることで所得の額面を減らし、節税をするというシステムだ。あとは残業をすると夕食代が出るとかタクシー代が出るくらいだが、リーマンショック以降は経費削減としてこのような贅沢も削られているらしい。

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初任給について

外資系金融の初任給は会社や部門、職種によって大きく異なってくる。

外資系金融機関でも欧州系と米系の大きく2つに分かれている。米系はゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーなど世界的な投資銀行が多く、欧州系はドイツ証券、バークレイズ、BNPパリバなど割と地味なところが多いという印象だ。当然、就活生の間では欧州系よりも米系のほうが遥かに人気がある。

初任給はというと、米系より欧州系のほうが比較的高い。理由は単純で、給料を高く設定しないと就活生はみんな米系に就職してしまうからだ。だから、人気が高い投資銀行ほどベースは低くなる。

参考がてら、15卒の友人で欧州系の投資銀行に就職する友人のベースは750万でボーナスが100万〜300万ほどだという。米系はこれよりも100万円ほど下がるので、ベースで600万程度のところが多い。うまく給料をもらえると、初任給で1000万円を超えてしまうこともあるのだ。ちなみにこれはフロントオフィスでの話だ。

外資系金融機関の部署も色々あるが、大別するとフロントオフィス、ミドル・バックオフィスに分けることができる。フロントはセールスやトレーダーなど要するに金を稼ぎだす部署であり、ミドル・バックはリスク管理や注文の執行、IT関連などフロントをサポートする部門だ。当然、金を稼ぎだすフロントの給料が圧倒的に良いのだ。

業界別初任給比較

外資系金融機関の初任給の目安は700万から1000万ほどだが、他の業界と比べてどれくらい高いのだろうか。

外資系の某超一流コンサルティングファームに就職する友人の初任給は570万円であり、ボーナスは出ないという。しかし、コンサルタント投資銀行と同様に激務として知られていて、それにも関わらず給料は外資系金融には及ばないことを考えると、かなり人を選ぶ職業だということは間違いない。ちなみに、日系のコンサルティングファームでも初任給は500万円、それに加えて残業代が出るという。下手をすると外資コンサルティングファームの初任給を超えてしまうというから侮れない。

ちなみに商社や国内大手の証券会社、メガバンクといった就職先として人気がある企業の初任給は残業代とボーナスを合わせて300万から400万というところが多い。つまり、外資系金融機関の初任給は日系大手企業の約2倍となる。

国内の大手企業では30歳を超えると年収が1000万円の大台に乗ると言われている。しかし、30代にもなると外資金融では年収3000万以上、中には1億近くを稼ぎだす人間も多く、やはり外資系金融機関の給料水準はかなり高いといえるのではないだろうか。

外資系金融マンのリストラ日記

外資系金融マンのリストラ日記

 

 

僕の外資金融就活日記 インターンシップ選考編 1-3

僕は関西の二流私大(しかも文系)に通う大学生で、1年生の頃は必修科目も含めて単位を落としまくり、真剣に大学中退を考えたほどの落ちこぼれ学生。

そんな僕が複数の外資投資銀行インターンシップを経て、最終的に外資系金融機関への就職を決めるまでの10ヶ月間の記録を残しておきたいと思う。かなり長くなるので、いくつかのパートに分けた。今回はインターンシップの選考についての記録。

グループディスカッション

インターンシップの面接については既に多くを語ってしまった。どこも似たような感じだからだ。だから、今回はグループディスカッション(GD)について語りたいと思う。

グループディスカッションは、学生が数人で与えられたテーマについて議論する選考だ。テーマは様々で「仕事とは何か」といった抽象的なものから「スターバックスの売上を2倍にする方法を考えろ」といった具体的なものまで千差万別だ。このGDは慣れていないと難しい。慣れていないと東大生でも容赦なく落ちてしまう。3社目の選考では面接とGDがあった。今回編成されたグループは4人一組だった。2人は東大の院生だが、ありがたいことに1人は中央大学の学生だった。まるで、生まれてからずっと友達であったかのような親近感を彼に感じてしまった。

そしていよいよGDが始まる。審査は面接官2人によって行われる。お題は、「ヒットするスマホアプリを考えて」であった。時間は20分だった。GDは先手必勝の勝負だ。議論を主導した者が評価されやすいのは当然だし、何より自分の有利な方向に議論を持っていきやすい。いかに自分のフィールドに他の学生を引きずりこむかが重要なのだ(もちろん、リーダー以外の役割でもちゃんと議論できれば評価される)。

議論の主導権を握れるかどうかが、開始3秒で決まる。この3秒間で主導権を握れる魔法の言葉がある。とても単純だが、重要な一言だ。それは「それじゃ、よろしくお願いします。」だ。この一言の効果は絶大だ。自分がこの議論を主導する意志があることを示すとともに、その後の議論につなげやすい。たとえば、この後に「まずタイムマネジメントから始めましょうか」といった誰もが賛成する提案をすれば、あとは自然にこちらが議論の流れを作ることができる。勝負は、議論の前から既に始まっているのだ。第一印象、最初の一言、これらはあらゆる交渉事や議論で強力な武器となる。勝負は対決前から始まっているものなのだ。

実際のGDはいかに論理的な議論をするかが争点となる。忘れないで欲しいのは、思いつきのアイデアで議論ばかりしていては全員が落ちる可能性があるということだ。今回の例でいえば、ヒットするスマホアプリは問いとして漠然としすぎていた。だから、これをいかにブレイクダウンしていくかが重要だった。まずは、ヒットすることの定義(主に目標ダウンロード数)から始め、その目標を達成する為に必要な母数はどれくらいか、その母数を有するターゲット層は何か、そのターゲット層が抱える潜在的な悩みは何か、それをアプリでどう解決し、どのような収益をとるか、といった議論の組み立て方が必要だった。だから、議論の前にどのような議論の筋道を描くかを話し合うことはとても重要なことなのだ。これをすっ飛ばすと、議論が迷子になり、説得力ある結論が出せなくなる。
コンサルティングファームといった特殊なケースを除けば、いかにもそれっぽいことをそれらしく発言すればGDは合格する。その点、理系の学生は不利だ。彼らは何かを発言する前にかなり考え込んでしまう。だから発言ができない。GDは時間が足りないのが常だから、議論のスピードも速い。すると当然議論についていけなくなる。なんとか発言しようとするあまり、思いつきの発言をしてしまう。この悪循環によって、理系の学生は本当は優秀なのにも関わらず、GDで落ちてしまうのだ。

 

今回はメンバーが優秀だったのもあり、議論がとてもスムーズに進んだ。面接も無難にこなし、この企業からも採用通知がきた。

面接番外編

相変わらずサウナにでもいるような暑さのある夏の日、10年以上使っているエアコンが壊れないことを祈りつつ、僕は自宅の部屋で待機していた。今日は電話面接があるのだ。電話面接というのは言葉で全てを伝えなくてはいけないから、対面面接よりも格段に難易度があがる。そして、電話を待っている間の緊張感は精神的に疲れるものだ。

約束した時間を5分ほど過ぎた時に、僕は急にトイレに行きたくなった。トイレ中に電話がかかってくるといけないので、自分の携帯を手にトイレに向かう。すると、突然携帯が鳴った。僕は自分の不運さを嘆いた。よりによって用を足している時に電話がかかってくるとは。しかも、こんな時に限って僕がもよおしていたのは大きいほうだったのだ。便座に座ったまま電話面接を受ける姿は、さぞまぬけに見えたに違いない。幸いなことに、僕のこの“便所面接”を見た者は誰もいなかった。

いそいで電話に出る。

面接官「ハロー」

僕はまたも自分の不運さを嘆いた。よりによって英語での面接だったのだ。英語の訛りがフランス訛りだったこともあって、相手がフランス人だとすぐに分かった。何が悲しくて自宅のトイレで便座に座りながらフランス人に面接されなくてはいけないのか。そして、最初の質問がまた困ったものだった。

面接官「君の金融のバックグラウンドを教えてくれ」

結論から言うと、そんなものはなかった。僕の大学での専攻は国際開発であり、金融とは無縁だった。正直に無いというと、オーケイと困ったような声で返された。

面接官「それじゃ、各国の金融緩和政策の潜在リスクとそれについての君の意見を聞かせてくれ」

このフランス野郎は俺の話を聞いていたのか?金融については何も知らないといっているだろう。僕は半ばヤケになっていた。そのときは、今ほど金融の時事ニュースを調べていなかったし、理解もしていなかった。だから、意味不明なことを言っていたと思う。しかも、あろうことか僕が必死に説明している間、このフランス野郎は「ちょっと待って」と一言いって、保留にしてしまったのだ。空しい電子音が僕の耳から入り、頭の中で反響する。数分後、また電話がつながり再開したが、僕はもう戦意喪失していた。結局、その調子で面接は終了した。面接終了後、僕は「このボンジュールワイン野郎」などという意味の分からない罵倒を繰り返していた。当然、不採用だった。

 

インターンシップ編2-1に続く(執筆中)

外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々

外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々

 

 

僕の外資金融就活日記 インターンシップ選考編 1-2

僕は関西の二流私大(しかも文系)に通う大学生で、1年生の頃は必修科目も含めて単位を落としまくり、真剣に大学中退を考えたほどの落ちこぼれ学生。

そんな僕が複数の外資投資銀行インターンシップを経て、最終的に外資系金融機関への就職を決めるまでの10ヶ月間の記録を残しておきたいと思う。かなり長くなるので、いくつかのパートに分けた。今回はインターンシップの選考についての記録。

面接2社目

朝6時、眠たい目をこすりつつ僕は新幹線に乗り込んでいた。今日は東京で面接があるのだ。外資投資銀行の素晴らしいところは、全ての会社から選考のための交通費が必ず出るということだ。新幹線は学割を使っても京都—東京間で往復2万4000円かかる。学生にとっては路上でカツアゲされるよりつらい出費なのだ(もし、あなたの財布に常に2万4000円以上入っているというのなら別だが)。新幹線の中では相変わらず呪文詠唱に取り組んでいた。呪文詠唱の間に、ふと窓の外を見る。見渡す限り田んぼが広がり、特に面白みのない風景が続く。就活中に、何度も眺めることになる風景だ。滋賀県民や岐阜県民、静岡県民には悪いが、滋賀と岐阜と静岡の風景は本当につまらないのだ。

そうこうしているうちに東京駅につく。東京というのはどこも人でいっぱいでとても息苦しい。そして、何度きても迷子になる迷宮そのものだ。おまけにラッシュアワーに巻き込まれると大変なことになる。僕は、選考やインターンシップ中に電車の中で少なくとも三度死を覚悟した。電車の中で圧死しなかったことを、今でも神に感謝しているぐらいだ。墓碑に、電車内で圧死した者ここに眠ると刻まれるのだけはごめんだった。

圧死しかけながらも、無事に面接会場に到着する。例に漏れず、黒のスーツを着込んだ就活生がたくさんいる。今日は東京オフィスでの面接だ。さっそく就活生が部屋に集められ、グループ分けされる。5人1チーム。彼らはライバルであり戦友でもある。そして、それぞれのグループごとに部屋に拘束される。今から地獄の面接ラッシュが始まるのだ。

しかし、ここである重要な問題が発生した。覚悟はしていたが、自分以外の学生はみな東大などの一流校出身だった。日本の学生の最上位に君臨するエリート達だ。僕が自己紹介をすると、どことなく気まずい空気が流れる。それもそのはずで、彼らはピカピカの高級車だ。対して、僕はオンボロ中古車である。高級車の売り場にオンボロの中古車が乗り込んできたのだ。しかも僕にとって都合の悪いことに、どの車も同じ値段なのだ!高級車と中古車が同じ値段なら、誰だって高級車を買うだろう。僕の役目は、いまはただのオンボロ中古車でも、時間が経てばプレミアムがついて高く売れますよと購入者を説得することだった。うまくいけば、半信半疑で買ってもらえるかもしれない。

いよいよ面接が始まった。面接官が2人1組で入れ替わり立ち代わり部屋に入ってくる。普通の面接官もいれば、くだけた面接官もいる。怖い面接官もいれば、何を考えているのかわからない面接官もいる。質問も自己PRから面白い話をしてまで様々だ。部屋も常にぴりぴりとした緊張感で包まれる。これを休憩なしで何回も繰り返すのだ。終わる頃には、みんな精神的にも肉体的にもクタクタになっていた。結論からいうと、僕のセールスはうまくいった。なんとかプレミアムがつくという嘘か本当かわからない話を売り込むことができたのだ。

面接の後には筆記試験があった。数学の筆記試験だ。しかし、これがとんでもなく難しいものだった(少なくとも僕にとっては)。試験中、あまりにも出来ないので時間が余って仕方なかった。仕方なく、鉛筆をこんこんしたりため息をついたりして他の受験生を威嚇する中学生のような真似をして時間をつぶした。結局、10問中1問しかできない始末だった。金融を目指す者がこんなことでは駄目だと承知でいうが、僕は高校の頃の数学の試験で50点以上とったことがなかった。大体いつも30点くらいで、1をつけられる瀬戸際だった。当然、微分積分もできない。試験後に東大生に解説してもらったが、何をいっているのかさっぱり分からなかった。インターンシップで知り合った就活生には志望業界を変えるべきだと言われたが、数学ができないから金融には向いていないなどという一般論などクソ食らえと思った。数学が駄目でも、金融業界で立派にやっていけると証明したかった。

 

結局、僕のハッタリはうまくいき、この企業からは採用通知がきた。

 圧迫面接

就職活動において出来れば避けたいが避けては通れないもの、それが圧迫面接だ。自分がいかにクズで無価値かという人格否定はもちろん、日本経済や金融業界といったテーマになると現役投資銀行マンからありがたいレクチャーが聞ける。

今回は米系投資銀行の債権部門の面接だった。待ち合い室の空気は既にピリピリしている。名前を呼ばれ、面接室へと入る。いよいよ戦いが始まる。
入った瞬間、嫌な雰囲気が瞬時に僕の体を包み込んだ。自分の前に面接を受けた学生達の死臭が部屋に立ちこめているのか、圧迫面接だということが部屋の空気ですぐに分かった。緊張しながら席に座る。面接官は2人、どちらもマネージャークラスだった。顔が既に怖い。

志望動機や自己PRを中心に質問がされる。圧迫面接の特徴の1つは、1つのことについてかなり深掘りされることだ。だから理論武装していないと必ずどこかで矛盾や”盛り”が出てくる。いわば濡れた雑巾を全力で絞ることが圧迫面接であり、僕ら就活生は水をパンパンに吸い込んだ雑巾だった。正直、何を聞かれたかはあまり覚えていない。ただ袋叩きにされた。それだけで十分だ。面接会場は文字通りお通夜状態だった。

僕は就職活動を通じて圧迫面接や圧迫に近い面接は何度か受けた。実際、就職予定の会社の最終がドのつく圧迫だった。しかし、圧迫面接の基本はビビってはいけないということだ。何かしら言い返したり、自分の考えをハッキリ相手に伝えることだ。あとは内心の動揺をあまり顔に出さないこと。図星を突かれたり痛いところを攻められても涼しそうな顔をして低姿勢で切り抜ける。戦場でぼーっと立ったままだと流れ弾で死んでしまう。自分の意見をしっかり言いつつ、あくまで低姿勢で相手に教えを請うようなスタンスで行くことだ。

僕の外資金融就活日記 インターンシップ選考編 1-3 - World Journalに続く。

ウォールストリート投資銀行残酷日記―サルになれなかった僕たち

ウォールストリート投資銀行残酷日記―サルになれなかった僕たち