【投資初心者向け】最低限知っておきたい投資信託の基礎知識
アベノミクスが始まって以降、個人の投資意欲が年々高まってきているようだ。それは当然といえば当然で、アベノミクスが始まってから日本株を買って放置していれば2倍になった訳で、むしろ貯金があるのに投資をしなかった人は人生に数回あるかないかのボーナス相場を見逃してしまった残念な人ということになる。
投資をする方法は色々あるが、一番簡単な方法は投資信託を買うことだ。アベノミクス以降、日本の投資信託市場は拡大を続けている。
ただ驚くべきことに、投資信託を買っている人でさえ自分が何に投資をしているかよくわかっていない人が非常に多いのだ。僕が金融業界に入って一番驚いたのが、日本人の投資リテラシーの低さである。
今回はこれから投資信託を買う人や、既に買っているがよく仕組みがわかっていない人向けに投資信託の基礎知識をレクチャーしていく。
目次
1.意外に知らない、投資信託とは何か
2.超重要!手数料は絶対確認しろ!
3.投資には2種類ある!インデックスとアクティブとは?
4.要注意!下手をすると大損する分配金の落とし穴
意外に知らない、投資信託とは何か
まずはじめに、投資信託とは何かということをもう一度おさらいしよう。投資信託とは、簡単にいえば自分のお金を運用のプロに預けて、自分の代わりに運用してもらうための商品で、運用を代行してもらう対価として手数料を支払う。たとえば、日本株の投資信託を買えば、自分の代わりに運用のプロが日本株で運用してくれるという具合だ。
投資信託は銀行や証券会社で購入できる。しかし、ここで間違ってはならないのは投資信託の運用は銀行や証券会社が行っている訳ではないという点だ。実はここを勘違いしている人がかなりいるのだが、三菱東京UFJ銀行が販売している投資信託は別にUFJが運用している訳ではない。運用会社と呼ばれるいわゆる投資会社が運用しているのだ。投資信託の仕組みを簡単に示した図が以下である(わかりやすいように、かなり簡略化している。本当はもう少し複雑だが、こんなイメージだと思ってもらって問題ない)。
個人が銀行や証券会社で購入した投資信託の申込金は運用会社へと委託され、そこで運用が行われる。そして、運用して得た収益はまた証券会社や銀行から個人投資家に支払われる。つまり、証券会社や銀行は中間業者であり、運用とは全く関係がないのである。
なぜ、運用会社ではなく銀行や証券会社が間に入るのかというと、全国に販売ネットワークを持っており、ブランド力もあるからである。そのため、コスト的にも販売力的にも銀行や証券会社に投資信託を売ってもらうのがいわば慣例となっている。
超重要!手数料は絶対確認しろ!
投資信託を購入する際、あまりに多くの人が手数料を無視している現実に驚かされる。どれくらい儲かるかという点にのみ集中してしまい、手数料を全く気にしていないのだ。手数料の高さでパフォーマンス(収益率)は大きく変わってくる。そして、はっきりいうが、日本の投資信託の手数料はべらぼうに高いのである。なぜ日本の投資家がここまで手数料に無頓着なのかと正直理解に苦しむ。ここでは手数料について徹底的に解説していく。
手数料は2種類ある
投資信託の手数料には大きく販売手数料と信託報酬の2種類の手数料がある。それぞれ特徴があるのでその違いをしっかりと理解すること。
販売手数料
販売手数料は、投資信託を購入する時に銀行や証券会社に支払う手数料のことである。購入金額に対して数%発生し、投資信託や銀行によって手数料率は変わってくる。モーニングスター社によると、11年度の平均販売手数料率は2.73%であった。はっきり言うが、これめちゃくちゃ高いからね。
販売手数料は投資信託を購入するたびにかかる手数料であるため、一度購入して保有し続ければ再度発生することはない。ただし、この販売手数料は銀行や証券会社にとって非常に大きな収益源となっている。そのため、この前購入したばかりの投資信託にいろいろとイチャモンをつけてすぐに売却させ、他の投資信託を購入させてまた販売手数料を稼ぐという「回転売買」が少し前まで当たり前のように行われていた。
当然、購入するたびにべらぼうに高い手数料が発生するので投資元本はガンガン削られることになる。現在は政府主導でこの回転売買を禁止させる流れになっているが、一部ではまだ行われている。
ただ、最近はネット証券を中心に手数料無料の投資信託が増えてきている。手数料無料のことをノーロードといい、ノーロード投信とは販売手数料が無料の投信のことである。手数料が気になるなら、このノーロード投信を中心に探してみるといいだろう。
信託報酬
信託報酬はいわゆる運用報酬である。運用会社に支払う報酬だと思ってもらって構わないが、銀行や証券会社のような販売会社も信託報酬の一部を受け取っている。
この信託報酬の11年度の平均は1.48%である。これもかなり高い水準である。
信託報酬は投資信託を保有しつづける限り発生する手数料であるため、収益率に大きく影響する。販売手数料とあわせて、必ず確認するようにしたい。
日本の手数料はどれくらい高いのか
日本の投資信託の手数料はかなり高いことを紹介したが、ではどれくらい高いのか?
米国と日本の手数料を比べたのが以下のグラフである。
出所:モーニングスター社のデータを筆者が加工して作成
日本の信託報酬は米国の約2倍、販売手数料についてはなんと3倍近くもするのである。基本的に、日本の投資家はぼったくられているということになる。
ではなぜ、日本の手数料はこんなにも高いのか。要因はいくつかあるが、中間業者である証券会社や銀行のコストが高く、マージンを大きめにとることが大きい。資料の費用やセミナーの開催などのコストが多く発生するのだ。
米国の場合、個人のファイナンシャルアドバイザーが投信を販売しているケースが多く、販売手数料が無料の場合も多い。日本は運用会社に支払う信託報酬の一部も銀行や証券会社に支払われており、運用会社が費用を回収しようとするとどうしても信託報酬も高くなってしまうのだ。
バカにならない手数料、収益にどれくらい影響するのか
では、手数料の違いが収益にどれくらい影響するのか見てみよう。
平均年率リターンを5%とし、日本と米国の手数料率を以下に設定した。
日本:販売手数料3%、信託報酬1.5%
米国:販売手数料1%、信託報酬0.8%
この数値を元に行ったシミュレーションの結果が以下のグラフである。
投資元本1000万円を10年運用したとすると、なんと約130万円もの差が生まれた。ちなみに、20年だと約300万円、当初の元本対比で30%もの違いが生まれる。たった1~2%の違いでも、ここまで差が生まれるのだ。
いかに手数料が収益率に影響するかわかってもらえたと思う。投資信託を購入する際は、手数料についてもしっかりと確認してほしい。
投信には2種類ある!インデックスとアクティブの違いとは?
投資信託にも色々種類があるが、投資信託に限らず投資には大きく2種類ある。インデックスとアクティブである。インデックスとアクティブはそれぞれ全く異なる種類の投資であり、それぞれ長所と短所がある。投資を始めるうえで基本中の基本の知識であり、投資計画を組み立てる上で非常に重要な知識なのでしっかりと理解して欲しい。
インデックスとは?
インデックスとは、簡単にいえば相場全体の動きに連動する投資手法を指す。たとえば、TOPIXや日経平均は日本の株式市場全体(東証一部)の動きを表す代表的な指数であるが、インデックス型の投資信託はこのTOPIXや日経平均と同じような値動きをする投資信託ということになる。
つまり、日経平均が3%上昇すれば、日経平均をターゲットにしたインデックス型投信も3% 上昇するということになる。
長所:インデックス型投信の長所は手数料が安いことだ。なぜかというと、指標に連動するように銘柄を定期的に見直すだけでいいのでコストがほとんどかからない。先ほど手数料の差が収益率の大きな差を生むと説明したが、市場全体が上昇している時は低コストのインデックスファンドでも高い収益を期待することができる。
短所:当然の話だが、インデックス型投信は相場全体に連動するので、相場が長期的に下落すると損をすることが多くなる。いくらコストが安くても、相場全体が下がれば嫌でも損をするので相場が長期的に停滞・下落してしまう場合は注意が必要だ。
インデックス型投信には日経平均やTOPIX以外にも、米国株の代表的指数であるS&P500や新興国の株式指数に連動するものなどがある。自分がこれから上昇すると予想している国や地域の指数をターゲットにしたインデックス型投信を購入するのは賢い投資の1つといえるだろう。
インデックス型投信の代表的なものがETF(上場型投資信託)だ。ETFとは上場企業と同じように上場している投資信託を指す。TOPIXに連動するETFを購入すれば、いわば日本株全体を買っているのと同じことになる。日本をはじめ、米国など複数のETFを組み合わせれば、低コストで自分の相場観が反映されたポートフォリオ(資産配分)を構築することもできるので、投資に慣れてきたらETFで自分オリジナルのポートフォリオを作ってみるのもいいだろう。
アクティブとは?
アクティブとは、インデックスとは逆に相場の平均以上のリターンを目指す投資手法のことである。相場が平均で3%上昇したのなら、5% の収益を目指すというのがアクティブ型投信ということになる。
長所:アクティブの長所は、相場の平均以上のリターンを目指すので、相場全体が下落してもプラスのリターンを得ることができることがあるという点だ。そのため、相場が長期的に下落しても、アクティブ型投信なら収益がプラスになることもある。
短所:アクティブの短所は手数料が高いことだ。相場の平均以上のリターンを出すために銘柄を頻繁に入れ替えたり、調査を行うためコストがどうしても高くなってしまう。そのため、コスト以上の超過収益を上げないとインデックス型投信に収益率で負けてしまうこともある。
アクティブ型投信は市場平均以上のリターンを目指すが、実際には市場平均を下回ってしまうことが多いのも事実である。インデックスとアクティブ、どちらが優れているかという議論はここでは行わないが、過去の収益率などをしっかりと吟味して選択することが重要である。
要注意!下手をすると大損する分配金の落とし穴
多くの日本人投資家が勘違いし、損をしているのが投資信託の分配金である。投資信託で得た収益を受け取る方法は大きく2つある。
1つ目がキャピタルゲイン(値上がり益)であり、価格が上昇したところで売却して購入価格と売却価格の差益を得るものものである。
2つ目が分配金(配当金)を受け取る方法だ。これは投資信託を保有したまま、収益を分配金として受け取る方法だ。
この2つ目の分配金については、日本の投資信託は世界的に見ても非常に特殊な形態をとっており、日本の投資家が損をしていることも多いのだ。ここでは分配金について徹底解説していく。
毎月分配型と1年決算型とは?
分配金の分配方法には何種類かあるが、大きく毎月分配型と1年決算型の2つがある。毎月分配型は毎月分配金を受け取れる方法であり、1年決算型は基本的に分配金は受け取れず、売却時のキャピタルゲインだけが収益となる。
日本で圧倒的に人気なのは毎月分配型である。毎月決まった分配金が支払われるためか、安定を求める日本人には非常に人気がある。
しかし、世界を見てみると、毎月分配型などやっているのは日本くらいなのだ。それも当然の話で、基本的に毎月分配は投資家にとっても不利なのである。
毎月分配はなぜ不利か?
なぜか?毎月収益を確定したほうが、値下がりしたときに安心ではないかという考えがあるかもしれないが、これは大きな間違いである。
基準価額(投資信託の値段で株価のようなもの)1万円で投資信託を購入したとしよう。1ヶ月間ほとんど値動きがなく、1ヶ月後も基準価額は1万円であった。もしこのとき分配金を100円出すと、基準価額は9900円に下落してしまう。
なぜかというと、分配金は本来、投資の収益から出すのが筋である。しかし、その投資の収益が上がっていないため、当初の元本を取り崩して分配金に充てるのだ(元本を取り崩して分配金に充てることを特別分配という)。そのため、基準価額が下落してしまうのだ。手元には100円の分配金が支払われたが、基準価額が下がって100円の損を出しているため、結局損益はプラスマイナス0となる。
収益があがるどころか相場が下落してしまうと更に大変になる。損を出しているため当然基準価額が下落してしまうが、分配金を支払うために元本を取り崩すので基準価額は更に下落する。そうすると投資元本はどんどん目減りしていくことになる。
投資元本が目減りすると、その後相場が上昇しても十分な収益を上げることができない。たとえば、100万円を投資して株価が50%下落すると元本は50万円になってしまう。その後、たとえ株価が50%上昇したとしても、元本は75万円にしかならない。つまり、投資元本が目減りすると同じ値動きでも収益に大きな差が生まれてしまうのだ。
毎月分配型は構造的に投資元本が減少しやすいため、投資家にとって不利なのである。
そのため、こんなものが大人気なのは日本くらいとなっている。
分配利回りが高い投資信託を選べばいいというのは死亡フラグ
毎月分配型が投資家に不利になりやすいという話をしたが、これと絡んで分配利回りが高い投資信託も要注意だ。
1年に支払われる分配金÷基準価額=分配利回り
つまり、分配利回りが50%なら2年で元本が倍になる計算である。とにかく分配利回りが高い投資信託を買う人が後を絶たない。
はっきり言うが、分配利回りが高い投資信託を買うことは手数料を支払って元本割れする可能性が高い超不安定な預金をして払い戻しを受けているようなものだ。
分配金は、投資で得た収益を分配するのが本来の姿だ。つまり、分配利回り50%なら、年率50%以上のリターンを毎年たたき出す必要があるという非現実的な利回りなのだ。
世界のどこを見渡しても、まともな金融商品で年率50%以上のリターンを出せるものなどない。つまり、分配利回りが異常に高い投資信託は必然的に投資元本を取り崩して分配金として拠出しているということになる。
ということは、異常に分配利回りが高い投資信託を買っている人は手数料を支払って、自分の資産の払い戻しを受けているだけなのだ。はっきり言って大損である。
にも関わらず、投資リテラシーが低い日本人投資家は分配利回りが高い投資信託に飛びついてしまうため、こうした高分配利回りの投資信託が非常に売れているのが現状だ。
分配利回りが高い投資信託=儲かる投資信託というのは大きな間違いなので、くれぐれも注意すること。
まとめ:投資をする前にちゃんと勉強しろ!話はそれからだ
多くの人がほとんど勉強もせずに投資を始めることが驚きだ。その結果、日本の個人投資家は金融機関や外国人投資家のカモにされることが多く、現在の日本の投資信託市場も大きく歪んでしまっている。
まともな勉強もしていないのに、金融機関に損をしたと文句を言うのは大間違いである。まずはしっかりと勉強をして、最低限の基礎知識を学んだうえで投資を始めて欲しい。
本当はもっと書きたいことが山のようにあるが、あまりに長くなるので今回は最低限知っておいて欲しい4つの基礎知識に絞った。今後も投資について色々と執筆していこうと思う。
新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信
- 作者: 竹川美奈子
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【投資本】今年読んで面白かった投資本のオススメ5選
年末ということで、今年読んで面白かった投資に関する書籍を紹介していこうと思う。
今年は投資手法に関する書籍はほとんど読まなかった。手法なんていくらでもあるし、それよりも全体的・一般的なことを学びたいと思ったので。
ではさっそく紹介していきます!
ザ・タートル 投資家たちの士官学校
投資に興味がある人ならタートルズという言葉を知っているかもしれない。タートルズとは全くのド素人から伝説的なトレーダー集団となったトレーダー達のグループ名だ。
元々、わずか数百ドルの元手から数十億ドルを稼ぎ出したリチャード・デニスとその友人が、プロのトレーダーを育て上げることはできるのかという賭けをしたことがその始まりである。
デニスはニューヨークタイムズに広告を出し、トレーダー候補生を募集した。
集まった候補生は弁護士から証券マン、警備員、元俳優など、実に様々なバックグラウンドを持っていたが、ほとんどがド素人だった。そんなド素人がいかにして伝説的なトレーダー集団になっていったか、そして彼らはその後どうなったのかを記したのが本書である。
もちろん実話だ。ド素人が伝説のトレーダーになったという話だけでも十分Amazonさんでワンクリックしちゃうくらい興味深いが、どのような姿勢でトレードに臨むべきか、相場とどう向かい合うべきかという面でも学ぶべき点が多い。
特にボラティリティやエッジについての考え方は絶対に知っておくべきことなので、トレードに興味がある人やもうやっているという人にもオススメできる一冊だ。
マーケットの魔術師
超有名どころだが、あえて紹介してみる。それくらいやっぱり面白い一冊なのだ。
本書はアメリカでも伝説的なトレーダー達のインタビュー集である。彼らがどのようにして目もくらむような大金を稼ぎ出したのか、何を考えているのか、そして今から投資を始めるという人にどのようなアドバイスをするのかをまとめたのが本書である。
ベストセラーであり、投資をやるなら必ず読んでおくべき一冊であることは間違いない。
リスク管理の方法、損を出し続けた時にどうすべきか、必ず気を付けなくてはいけないことは何か、投資を始めた時はどのようにトレードすべきかなど、投資をするなら知っておきたい知識が満載だ。
何より、プロの投資家の思考をなぞれるだけでも十分価値がある一冊だと思う。ボリュームもあるので、読み応え満点で自信をもってオススメできる。
- 作者: ジャック・D.シュワッガー,横山直樹,Jack D. Schwager
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リスクテイカーズ 相場を動かす8人のカリスマ投資家
投資には実に様々な儲け方がある。物言う株主として時には劇場型でメディアをも利用するアクティビスト、緻密なコンピューター計算によって収益を狙うヘッジファンドなど。
本書は間違いなく現代を代表する大物投資家8人についてまとめた一冊である。個人的には、将来金融業界に就職したい学生にオススメしたい本だ。各分野のトップ投資家たちについてサクッと学べる。
単純に読み物としても面白く、大物投資家がどのような人生を送ってきたのかについても書かれているので、ヘッジファンドや投資会社に興味がある人にはオススメしたい一冊だ。
欲望と幻想の市場
本書は70年以上前に書かれたものだが、いまなお読み継がれるロングセラー。伝説の投機王、ジェシーリバモアの人生を伝記風にまとめたのが本書である。
ジェシーリバモアは、何度も破産してはまた億万長者になるという、超波乱万丈、乗った人の9割は失神して帰ってくるくらいの激しいジェットコースターのような人生を送った伝説の投機王である。彼の空売りで、ニューヨーク市場が崩壊寸前にまで追い込まれるという事件まで起こしている。
そんな彼がどのような人生を送り、どのように相場に向かい合ってきたのかを記したのが本書であり、70年以上前に出版されたが現代の相場にもまだまだ通じる知見を与えてくれる一冊となっている。
投資家の伝記は本当に面白いものが多いので、ボリュームは多いが是非ともオススメしたい。
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生き残りのディーリング
上級者向けの書籍だが、相場の原理原則を思い出させてくれる一冊。
プロのトレーダー、ディーラーを目指すなら絶対読んでおいたほうがいい。
いつ利食いすべきか、指値でエントリーすべきなのか成行で入るべきなのか、そういった全てのトレーダーが抱える悩みについてのヒントも記されている。
プロとしての心構え的なことが多く書かれているが、相場の世界で生きていくなら知っておいて損はないことばかりなので、プロを目指すという人にはぜひとも読んでほしい一冊となっている。
【近未来】ドバイに行きたくなるだけの動画まとめ
ドバイってすごくいいですよねー。近未来っぽいし、お金の香りがプンプンするところがたまらんです。
行ったことないけど。
だからたまにドバイの動画を検索したりするんですが、今回はこれを見たら間違いなくドバイに行きたくなるっていう一押しの動画をまとめてみた。
Dubai 2013
ドバイの街の美しさとその迫力に息をのむ動画。選曲の良さもあって、これが個人的に一番好き。
Dubai Flow Motion
変わり種としての紹介。映像作品としては非常に面白い仕掛けが随所に施されていて、見ていて楽しめる動画となっている。
Dubai Timelapse
一応、王道のTimelapse動画もご紹介。
Dubai Day to Night
ドバイのど派手な花火のシーンもあるよ!
Sky
初めて見たドバイ動画がこれ。なんか哀愁漂う感じだけれど、落ち着いた雰囲気で個人的に好き。
Dubai
Dubai from Andrew Szal on Vimeo.
ドバイは夜だけじゃない!昼間のドバイの美しさもよくわかる一本。
3 Days in DUbai
3 Days in Dubai from Aaron Mendez on Vimeo.
今までの作品はドバイの街がクローズアップされていたが、これは観光客目線での映像作品。実際に観光した気分になれるし面白い!
ドバイに行きたいけど、どうせ行くなら思いっきり贅沢したいから、ドバイ貯金を始めようかな・・・。
クレジットカードのランクはその人の魅力にも影響するのか?
友人・同僚・上司・恋人がどんなクレジットカードを使っているのか気になるのは普通だろうか?
社会人になってから上司と飲みに行く機会が増え、ふと上司がどんなクレジットカードを持っているのか気になるようになった。
すると、友人や同僚がどんなクレジットカードを持っているのかどんどん気になるようになった。
クレジットカードとは面白いもので、その人のある程度の経済力や考え方を反映するものだと思う。もちろん、高年収でも全然こだわりがない人もいるとだろうし、例外はいくらでもあるだろうけど。
30歳過ぎて持っているクレジットカードが流通系や小売系の年会費無料のものだけだと、この人は年収低いのかなと考えてしまうし、かといって全部ギラギラのゴールドというのもなんだか嫌味な人だなと思えてしまう。
そう考えると、実はどんなクレジットカードをどういう風に使っているかってその人の魅力にも影響を与えているんじゃないかと考えるようになったわけです。
実は僕みたいな人って結構いるんじゃないかと思って少し調べてみた。
結局みんな他人のクレジットカードは気になる
ネットで調べるとクレディセゾンが面白い調査データを公表していました。
まぁ調査母数が500人だし、ゴールドカードの宣伝も兼ねてるような調査なのでバイアスはかかってるかもしれませんが、自分の感覚とも乖離はないので紹介します。
まず、会計時に他人のクレジットカードをチェックしたことがある人は8割以上だそうです。正直、もっと多いかなと思ってましたが、やはりみんな友人や上司がどんなクレジットカードを使っているかは気になるみたいですね。
自分がどう思うかは別として、基本的に自分のクレジットカードは他人に見られていると思ったほうがいいみたいです。
まぁ実際僕も上司や友人が会計をするときは気になって見てしまいますし、友人達と食事をした会計時も友人(男女両方)はちゃっかり僕のクレジットカードをチェックしていました。
では、具体的に誰のクレジットカードをチェックしているんでしょうか?
相手については男女で大きな偏りが見られます。男性は上司や同僚、同性の友人のクレジットカードが気になるようですが、女性については基本的に異性のクレジットカードが気になるようです。
なんだか、オスが他のオスと競い合って角とか羽の大きさをメスにアピールして求愛している情景を思い浮かべてしまいました。クレジットカード一枚にもこんなに男女差が出るものなんですね。
クレジットカードはその人の魅力に影響するのか
クレディセゾンの調査によると、相手のクレジットカードをチェックしたことがある人の35%は「クレジットカードのランクで相手へのイメージが変わった」と回答しているそうです。
まぁこれについては賛否分かれると思うので、簡単にクレディセゾンの調査に掲載されていたコメントを紹介しておきます。
「同じ年の友人がゴールドカードを持っていて、高収入を得ているのとうらやましく思った(29歳・女性)」
「飲み会で上司がゴールドカードを渡しておごってくれた姿をとても素敵だと思った(27歳・女性)」
「貫録を感じた(23歳・女性)」
ただ、個人的にはやっぱりクレジットカードはその人の印象や魅力にも影響を与えると感じます。
上司が飲みに連れて行ってくれたとき、アメックスやダイナースのプラチナカードで支払いをしてくれると、「やっぱり稼いでるんだなー、すごいなー」と思います。
もしここで、安っぽいデザインの年会費無料のクレジットカードが出てきたら幻滅するかもしれません。
ちなみに、クレディセゾンでこんなデータもありました。まぁゴールドカードの宣伝も兼ねた調査なので、その辺はお含みおきを。
まとめ
クレジットカード1枚でその人の魅力が全部決まるわけではないですし、クレジットカードに対する考え方は人それぞれだと思います。
ただ、思っている以上に自分のクレジットカードは他人に見られていて、勝手にいろいろ解釈されている可能性もあるということは知っておいていいかもしれません。
まぁゴールドカードを持つだけで印象が良くなれば苦労しないんですがね・・・
年会費無料でポイントがよく貯まるクレジットカードもいいですが、少し財布の見栄えを気にしてもいいかもしれませんね。
ちなみに、僕がよく読むクレジットカードのブログを執筆している方が利用しているクレジットカードをまとめた記事があったのでご紹介しておきます。
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【独学】証券アナリスト1次試験の勉強方法
このたびめでたく証券アナリスト1次試験に合格した。
証券アナリストは専用の対策講座も受講できるが、そんな金ねーよという人用に独学で合格するための勉強方法を書いてみる。
勉強時間
証券アナリスト協会によると、1次試験全科目合格した人の勉強時間は200時間程度らしい。個人的にも、それくらい勉強すれば十分合格ラインに達すると思う。
試験4か月前から勉強を始めて、1日1~2時間程度、土日に少し集中して勉強するくらいのイメージになるだろうか。
証券アナリストの1次試験は「財務分析」「経済」「証券分析」の3科目から構成されている。「財務」と「経済」で1か月ずつ、証券分析はボリュームが大きいので2か月くらいのつもりでいるとスケジュール感としては問題ないはずだ。
用意するもの
独学で用意するものは以下の通り。
◆関数電卓
証券アナリストの試験では計算問題が多々出題されるため電卓は必須アイテムとなる。また、累乗が出てくる問題もあるため、できれば関数電卓が望ましい。
普通の電卓でもできないことはないが、どうせなら関数電卓を用意しておこう。
ちなみに僕が使った関数電卓はこれ。安かったけど問題なく使えたのでおすすめ。
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◆テキスト
テキストはこのTACのテキストシリーズがおすすめ。よくまとまっていてわかりやすい。証券アナリスト協会から送られてくるテキストよりもずっとわかりやすいので、基本はこのテキストで勉強をすすめる。
証券アナリスト 1次対策総まとめテキスト 財務分析 2016年試験対策
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◆問題集
問題集もテキストと同じTACの問題集を使えばOK。過去問題がビッシリ掲載されているから過去問の勉強もできるし、重要度が3段階で示されているのでどれを重点的に勉強すればいいのかよくわかる。
証券アナリスト 1次試験過去問題集 財務分析 2015年試験対策 (平成24年度(春)~平成26年度(春)本試験)
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◆証券分析補助テキスト
科目の1つである証券分析は数学的要素も多く含んでいるため、苦手な人は本当に苦手だと思う。僕も数学は大の苦手であり、問題集の解説を読んでもよく理解できないということが多々あった。
そのため、証券分析に限っては勉強を補助する教材を購入した。
以下の教材は非常にわかりやすく証券分析のポイントをおさえているのでおすすめだ。
不要という人は購入する必要はもちろんない。ただ、今までこういう勉強をしてこなかったという人は購入したほうがスムーズに勉強できるだろう。
証券アナリスト第1次レベル合格最短テキスト 証券分析とポートフォリオ・マネジメント〈2015〉
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勉強の流れ
まず、勉強をはじめる科目の順番から。
おすすめの順番としては「財務」→「経済」→「証券分析」となる。
証券分析は内容も結構難しく、ボリュームもあるのでいきなり証券分析から始めると心が折られてしまうかもしれない。
財務は暗記問題が多くとっつきやすいうえ、会計の基本も学べるので証券分析を学ぶ前の土台作りにもなる。
また、以前証券外務員一種の勉強方法でも解説したが、勉強の手順としてはまずは問題集から始めよう。実際の問題がどのようなものなのか実感しながら勉強できるし、解説もしっかりとされているので結局テキストを読むよりも問題を解いたほうが効率がいい。
実は、僕は最初証券アナリストのテキストを一回読んでから問題集を解こうとしたのだが、これが非常に効率が悪かった。
テキストを読んだ後に問題を解こうとしても、全然解けなかったからだ。
まずは問題集から始める。そして、わからないところをテキストで補うという形ですすめていくことをおすすめする。これは全科目共通の勉強方法となる。
最低限知っておくべき知識「現在価値」
証券アナリスト試験で必ず抑えなくてはいけない知識が現在価値である。
財務分析と証券分析ではこの現在価値の概念が何度も出てくるからだ。
現在価値とは、たとえば1年後の100万円は、現在いくらの価値があるかという考え方である。
もう少しわかりやすく話そう。
金利が年10%で、現在手元に100万円あるとする。
金利10%ということは、この100万円は1年後には110万円に増えるということになる。逆にいえば、1年後の110万円の現在の価値は100万円ということになる。
これを計算式にすると以下のようになる。
110万円÷1.1(1+金利10%)=100万円
参考になる記事を見つけたのでよければどうぞ。
ファイナンス基礎理論 第7回「現在価値とは」 - 板倉雄一郎事務所
この現在価値の考え方は非常に重要なので必ず覚えておくこと。
「財務分析」の勉強方法
では「財務分析」の勉強方法から。
財務分析は暗記問題が多いから余裕と思っていると間違いなく試験で痛い目にあうから注意が必要だ。慣れていないと最後の計算問題でかなり時間がとられてしまい、タイムオーバーとなってしまう。
基本的には問題集を繰り返す解くだけで問題ない。特に、最後の財務諸表分析は繰り返し勉強すること。この財務諸表分析が財務の半分を占めると言っても過言ではない。
過去問をいくつか解けば気付くと思うが、財務諸表分析は毎回問題こそ違えど、聞かれることは同じである。
ROE分解をし、収益構造を分析し、経営効率を分析し、安全性を分析する。
基本的にこの流れであり、計算しなくてはいけないことも同じである。
そのため、公式さえ覚えれば間違いなく解ける。
配点も非常に高いため、これが解けるか解けないかで合否が決まるといってもいい。財務諸表分析は何度も解いて公式を頭にたたきこむことをおすすめする。
あと重点的に勉強すべきポイントは、退職金の計算、リース、株式価値の計算の3つだ。テキストを読むと難しく感じるかもしれないが、実際の試験問題はそこまで難しくないので心配はいらない。
後は本当にただの暗記の問題なので、繰り返し問題を解いて頭に叩き込もう。
「経済」の勉強方法
経済も財務と同じく暗記が多くを占める科目である。
経済で特に重点的に勉強しておくべきポイントは、IS-LM分析、為替レートの計算、状態価格、ゲーム理論、消費者行動である。
経済は財務と比較すると、まんべんなく出題されるようなイメージとなる。そのため、経済は広く浅く勉強するイメージだ。
大問1つにつき問題が3つあるとしたら、そのうち2つ正解できればOKくらいのつもりでいいだろう。もちろん、全部正解するに越したことはないが・・・。
為替レートは少しややこしいが、購買力平価と実質為替レートの公式さえ覚えておけば最低限の問題は解ける。
状態価格も解き方の流れさえ覚えればすぐに解けるようになるので心配いらない。
証券アナリストの試験に共通していることは、問題はどれもパターン化されているということだ。つまり、パターンさえ覚えてしまえば後は数字を入れ替えるだけで正解できる。
ひたすら公式を覚えてそれを当てはめるだけ。出題の流れも大体決まっているから、パターンさえ覚えてしまえばこっちのものだ。
試験1か月前になると証券アナリスト協会が過去の試験問題を送ってくる。それを見れば、どの年も出題内容や出題の流れが大体同じであることがわかるはずだ。
経済も基本的な問題が解ければ合格できるので、広く浅く問題を解いておこう。
「証券分析」の勉強方法
証券分析は試験時間が3時間と他の2科目と比べても2倍、受験料も2倍というボリュームだ。計算問題も多く、テキストを見た初心者は泣きたくなるかもしれない。
でも心配はいらない。数学が全くできない僕でも合格できたのだから、勉強すればきっと合格できるはずである。
テキストや問題集を見ると非常に難しく感じるかもしれないが、実際の試験問題はそこまで難しくないので心配いらない。僕も最初に試験問題を見たときは想像していたよりもはるかに簡単だったので安心した。
証券分析はボリュームが多いが、財務分析と範囲が重複するものも多い。ファンダメンタルズ分析や株式分析などは財務分析とモロかぶりだ。そのため、先に財務分析を勉強しておくと幾分勉強が楽になる。
証券分析で特に勉強しておくべきなのは、ポートフォリオ理論(CAPM)、債券分析(フォワード・スポットレートの計算)、オプション、ファンダメンタルズ・株式分析だ。
オプションや債券分析は覚えることが多いので、全問正解を目指す必要はない。あくまで基本問題を解ければよしとすればいいだろう。
僕も本試験では普通に最後の問題などは無視した。
ファンメンタルズ分析や株式分析は財務分析とも重複している分野のため、しっかりと点数を稼ぐこと。
理解が難しい分野については、先ほど紹介した補助教材を使うといいだろう。
証券アナリスト第1次レベル合格最短テキスト 証券分析とポートフォリオ・マネジメント〈2015〉
- 作者: 佐野三郎,zip証券アナリスト受験対策室
- 出版社/メーカー: ビジネス教育出版社
- 発売日: 2014/10
- メディア: 単行本
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証券分析は非常に難しそうに見えるかもしれないが、公式を覚えれば十分対応できる。
ひたすら公式を覚えて、問題を解けばほとんどの問題に対応できる。
全問正解を狙う必要はないので、正解できる問題を確実にとっていくスタイルで臨もう。
頭の良さは関係ない!勉強した人が合格する
証券アナリストの合否を決めるのは頭の良さではありません。
ぶっちゃけ暗記して頭に公式を叩き込むだけ問題を解いたかどうかなのです。
証券アナリストは暗記した者勝ちな試験なのです。
どれだけ数学が弱くても時間をとってしっかりと勉強すれば必ず合格できます。
試験自体もそこまで難しいものではありません(かといって油断しないように!)
しっかりと暗記して試験に挑みましょう。
弟がバイナリーオプションの詐欺にひっかかりそうな件について
僕の弟は公務員なのだけれど、突然、公務員を辞めてバイナリーオプションで大金持ちになると言い出し非常に困っている。
家族全員でそんなことは辞めるように説得しているが、全く聞き耳を持たない。
なんでも、バイナリーオプションで大儲けしてタワーマンションに住んでいる高校の先輩が色々教えてくれるから大丈夫らしい。(この時点で怪しすぎませんかね・・・)
他の方はこんなときどうするんだろうだろうという知恵も借りたく、今回の記事を書いてみた。
■そもそもバイナリーオプションとは
念のため、バイナリーオプションとは何かということを簡単に解説してみる。
バイナリーオプションとは、簡単に言えば数分後の為替レートが現在より高いか低いかを当てるという単純な金融取引である。
たとえば、数分後の為替レートが今より高いことに1万を賭け、当たると1万8000円が支払われ、外れると1万円は全額没収される、丁半博打に近いゲームだ。
鋭い方ならおわかりだろうが、このゲーム、賭ける側が圧倒的に不利なゲームである。
買っても賭け金が1.8倍〜1.9倍にしかならないということは、勝率50%なら長期的に必ず負けるようにできている。
カジノで一晩だけ大勝ちすることがあっても、何度も通っていればいずれ破産してしまうのと同じ原理の金融商品なのだ。
■ここまでの経緯
では、なぜ弟がこのバイナリーオプションで大金持ちになると言い出したのか。
まず、弟は給料の低さに嫌気がさしていたようだ。弟は今年で公務員2年目、手取りは約15万円である。そして、この給料が今後爆発的に上がることはない。
公務員なので、自分の給料が何年後にいくらくらいになるかということは大体想像がつく。
高級車も買えない、タワーマンションにも住めない、贅沢な旅行もできない。そんな生活が一生続く。そんな現実を直視したときの閉塞感、無力感は想像に難くない。
正直、弟がバイナリーオプションに希望を見出す気持ちは痛いほどわかる。
現実を変えてくれそうなものがあるのなら、何でも手に取りたくなるだろう。
そんな時に現れたのが例の高校の先輩である。今年23歳だそうだ。
難波のタワーマンションに住み、バイナリーオプションで大儲けし、ちょっと前は香港で開催される投資家パーティー(?)なるものに参加していたらしい。
弟とは正反対の輝かしい生活。弟が一瞬にして心を奪われるのも無理はないと思う。
しかも、実際にタワーマンションの一室でバイナリーオプションで儲けるところまで見せてもらったらしい。1日で90万円稼いだそうだ。
ただでさえ心奪われた弟は、これを見て完全に信じきってしまったみたいだ。
弟いわく、先輩は投資ソフトを使っているそうで、勝てる場面がきたら「ピコーン」と音がなり、音がなったらボタンを押すだけで勝てるそうだ。
ちなみにこの投資ソフトは50万円だそうで・・・
怪しすぎるよぉ・・・この怪しい臭いだけで兄ちゃんご飯3杯は食べれちゃうよ・・・
ググったらこんなこと宣伝してるTwitterアカウントまであるしね・・・
そして現在、もう公務員を辞めて先輩とバイナリーオプションで食っていくと主張しているというわけだ。
■疑問点
疑問①なぜそこまで親しくない弟に手取り足取り教えてくれるのか
いや、詐欺だからだろと言われればそれまでなんだけど、まだ特に出資しろだとか投資ソフトを買えという話は一切されていないそうだ。
弟がある程度のめり込んだ時に色々金の話が出てくるのではないかと想像しているが、そうなると本当にたちが悪い。
その時には公務員も辞めているだろうから、弟としてはもうその人の言いなりになるしかないわけで。むしろそうした話をしてくれたほうがこちらも弟を説得しやすい分、今回の「先輩」はかなり手慣れているのではないかと推測している。
疑問②弟に見せたバイナリーオプションで儲けるシーンのカラクリ
2つ目は弟で実際に見せたというバイナリーオプションで儲けるシーンのカラクリだ。
正直、弟はアホなので過去のチャートデータをそのままデモで使ってもバレない。
勝手な推測だけど、恐らく過去のデータをそのまま使ってデモトレードしているのではないかと思う。過去のデータならその後の動きもわかる。他の人にもこうして「儲けている」シーンを繰り返し見せているのではないだろうか。
それか、本当に当たる投資ソフトなのかもしれない(笑)
疑問③友人と一緒に取引するという謎慣習
弟の話の中で驚いたのが、取引する時は友人達と同時に同じ取引をするらしい。
弟いわく、先輩は良い人だから、友人に損をさせたくないらしい。
だから、友人に先輩と同じ取引を同時にさせているらしい。
いやー、先輩マジパネェッス(棒読み)
いや、本当にこのくだりは僕にも意味が分からなかった。
本当のトレードなら友人とやる意味なんて全く無い。
詐欺にしても同時に取引する意味ってなさそうだし、一体どういうことなのか僕にはさっぱりわからなかった。
ただ、弟は先輩は超いい人だと思っているみたいで頭を抱えてしまった。
■僕が心配していること
現状ではまだ実害がない(公務員を辞めそうになっていることを除けば)のでいいが、兄として非常に心配していることをいくつか。
①公務員を辞めた後のこと
恐らく詐欺だと思うので、公務員を辞めてしまい、詐欺だと気づいた後の仕事については非常に心配している。
弟は頭も良くないので、せいぜい肉体労働しかできない。
しかも、意志が弱いので肉体労働も恐らく長くは続かない。
結局、短期間で仕事がコロコロ変わるフリーターになってしまうのではないか。
それに比べれば50万円の投資ソフトを買ってしまうことなど安いものだと思う。
②名義を知らないうちに使われるのではないか
弟は世間知らずなうえに頭も悪いので、知らないうちに名義を使われてしまうのではないかと心配している。
気づかないうちに弟の名義で借金されていたり、保証人なっていることもあり得る。
弟には何か契約書だとか署名、身分証明書関係を相手に求められた時は必ず家族に知らせるように言っているのだが、変なところで頑固なため恐らく連絡しないだろう。
後になって弟の名義で借金が発覚した時には既に取り返しのつかないことになってしまう。僕が詐欺師なら、限界まで借り入れる。相手もそうするだろう。
■弟をどう説得するか
正直、僕はもう弟を説得する自信がない。
弟は完全に先輩に心酔してしまっている。
そして、その気持ちは分からないでもないのだ。
男なら、いつかは大金をつかみたいと考える。
金をつかんで、いい車に乗って、いい女を抱いて、いい生活を送りたいと思う。
そして、いまのままじゃその夢は一生叶わない。
そんな中に現れた救世主(先輩)に心酔してしまうのは仕方がないことではないか。
周りから見たらそんな胡散臭い奴を信じるのはバカバカしいと思うのだが、弟にとっては沈みゆく船の前に現れた救命ボートなのだ。
それを否定してしまっては、弟はますます意固地になってしまうだろう。
だからいまは、詐欺の被害を最小限に食い止める方向にシフトしようかと考えている。
知らないうちに名義を使われたりしないようにし、被害を最小限に食い止める。
つまり、あえて詐欺に乗っかる方向性で行き、弟には色々学んでもらおうと考えている。
もしかしたら、その先輩が本物で、弟を大金持ちにしてくれるかもしれない。
バカバカしいと思うのだが、あえて詐欺に乗っかってみるのも悪くないかもしれない。
後は高すぎる授業料を払わないように気をつけるだけだ。
【米ドラマに学ぶ】仕事のモチベーションをあげたい人に贈るセリフ
最近「Suits」という米ドラマにハマっている。
ニューヨークの大手一流弁護士事務所に勤める敏腕弁護士ハーヴィーと天才的な頭脳を持つワケあり男のマイクがコンビを組み、様々な訴訟に挑んでいくドラマだ。
もちろん、色恋やライバルとのし烈な争いなど、思わず続きが気になる人間ドラマも視聴者を惹きつけて離さない。
ぶっちゃけ自分で説明するよりトレーラー見てもらったほうがはるかに雰囲気が伝わると思うのでトレーラーのっけときます。
このドラマはそのストーリーだけでなく、登場人物のスタイリッシュなビジネスファッションも注目ポイント。各キャラクターのスーツの着こなしを参考にしてほしい。
社会人になって半年経ち、いろいろと気が抜けてしまうこともあるので、今回はこのSuitsの登場人物のセリフから、仕事のモチベーションが上がりそうなセリフを色々と探してみた。
仕事はどうこなすかじゃない。どう勝つかだ。
ハーヴィー
仕事をこなすという言葉はよく使いますが、仕事はただこなすだけのものじゃない。どうライバルを打ち負かし、成果をあげていくかというハーヴィーの仕事哲学がよくわかるセリフ。
大事なのは何をするつもりだったじゃなくて何をしたかだ。
ハーヴィー
仕事をしていると、自分もこうするつもりだったのに、だとか、ああすればよかった、という場面には必ず出くわす。するつもりだったでは全く意味がない。大事なことは自分が成果をあげるために何をしたかというその事実のみだということですね。
銃はなくてもここは戦場だ。
ルイス
普段仕事をしていると忘れそうになりますが、ビジネスとは戦争そのもの。社外にはライバル社がいて、社内にはライバルとなる同期や越えなくてはいけない上司がいる。そうした戦場に自分はいるんだということを常に意識しておきたいセリフです。
第一印象から勝負は始まっている。最初に出遅れたら二度と取り返せない。
ハーヴィー
仕事をしていると、オフィスに気になる異性がいない限りだんだんと身なりに気を使わなくなってきます。髪のスタイリングやスーツの手入れも適当になってしまいがちです。ただ、ビジネスで見かけは強力な武器にも墓穴にもなります。ついついおざなりになってしまいがちですが、身なりをしっかりと整えるクセをつけときたいものです。
ここが俺とあんた達の大きな違いさ。
あんたらは小さく負けたがるが、俺は大きく勝ちたい。
ハーヴィー
ビジネスでは損失を最小限に抑えることは必要なことです。ただ、損失を抑えることだけを考えて勝てる場面で弱腰になってしまうと、負けた時の損失をカバーできなくなってしまいます。
自分の能力不足を認めようとしない君が悪いんだよ。
ハーヴィー
自分の能力不足や失敗を認めるのはつらいものですが、あえて相手に対してそれを認めることで前に進めることもあるということですね。
俺の失敗はハレー彗星みたいなもんだ。二度とないからよく見てろ!
ハーヴィー
部下に自分の失敗をよく見ているようにといえる器の大きさ、そしてその失敗を繰り返さないという誓いを見事な例えで表現してますね。
銃を突き付けられたとき、弾が入ってないこともある。
ハーヴィー
相手の自信に満ちた主張がハッタリやブラフの可能性もあるということを常に意識しておけという教え。
相手に嫌われているなら、そこも利用するまでだ。
ハーヴィー
自分と馬が合わない人というのは必ずいます。そういうときは、嫌われているというこも思い切って利用するくらいの度量のあるビジネスマンになりたいものです。
さて、明日からまた仕事頑張りますか。
人生に勝ち負けはあるのか
あなたの人生は勝ち組だろうか?それとも負け組だろうか?
よく勝ち組とか負け組なんて言われるけど、本当に人生に勝ち負けはあるのだろうか?ここで本人が満足していれば十分勝ち組だなんて言うつもりはない。そもそもそんな耳にタコができるほど聞かされた綺麗ごとで片付くのならこんなエントリーは書いていない。
大抵の人は、なんだかんだいって人生にも優劣、つまり勝ち負けがあると思っているのではないか。年収、社会的地位、美人な妻(あるいは夫)など、何かにつけて人は他人と自分を比較したがるものだ。そこには様々な基準で優劣がつけられる。人生に絶対的な勝ち負けがあるとは思わないが、少なくとも人は他人と自分の人生を比較し、そこに勝敗をつけたがるものなのだ。つまり、そこには何らかの形で人生の勝ち負けは存在するといえる。
勝負というものは相手がいて初めて成立する相対的なものだ。そして、勝敗の基準はある程度客観性のあるものが使われる。たとえば年収や勤めている企業名、職業、彼氏彼女の有無、配偶者/本人の外見、学歴などが主な判断材料として使われる。どの職業も社会が機能するためには必要なのだが、悲しかな、ネットでは土方=負け組、医者=勝ち組という構図が成立している。人生の勝ち負けとはそういうやや理不尽な面も含んでいる。
この人生勝負は物心ついた時から始まっている。親の年収や生活水準、通学している学校(高校や大学)など、様々なことに勝敗がつけられているのだ。就活の時期になるとこの勝負が一気に加速する。就職先で人生の優劣がつけられる。友人同士であっても無意識のうちに相手と自分を比較して優劣をつけてしまう。かたや有名大企業に内定している学生、もう片方は無名の中小企業や無い内定だったりする。すると、必然的に前者が勝者、後者が敗者となるのである。
中小企業に内定した学生がどんなに「やりたかった仕事」「大手じゃないけど優良企業」なんて言ってもお構いなしに敗者のレッテルが貼られる。それに、この学生だって劣等感を感じているケースが多いのだ。つまり、自分自身で負けたと感じているのである。
こういう話になると、他人がどう思おうが本人が満足で幸せならそれでいいという意見が出てくる。それは正しい。そう簡単に割り切れたら人生どんなに楽だろうか。
だが大抵の人は割り切れない。無意識にでも意識してしまう。他人の人生を。
久しぶりにあった同級生。同級生は管理職になり年収1000万、かたや自分は平社員で年収400万。この差を意識せずにいられるだろうか?大学生でも同じだ。友人は誰でも知っている超有名企業、かたや自分は地元の名も無い零細企業。表面上は涼しい顔をしていても、意識せずにはいられない。
どんなに綺麗ごとを言おうと、人生に勝ち負けは存在する。それはあまりにも身勝手で理不尽なものだが、人は自分の人生と他人の人生に優劣をつけてしまうものだ。人間は他人、特に自分に近い人間と無意識にでも自分を比べてしまう。そして、人間は簡単にその比較から生まれる「差」を割り切れない。割り切れない限り、あるいは自分の人生に本当に満足して幸福で満たされない限り、人生は勝ち負けをつけられる。
人生に勝ち負けをつけられても気にしない人生にしたいものだ。
英語はフレーズで覚えると学習効率が上がる
僕はいまTOEIC900点以上あるが、高校生までは全く英語ができずにいつも一番下の英語クラスにいた。なにせI am not play tennis.と平気で書いてたから英語に関しては相当ダメだった。
そんな僕でも英語学習がものすごく捗った勉強方法が英語をフレーズで覚えるという方法。英語学習は基本的に単語を暗記し、知っている文法にその単語を当てはめて文章を構築していく。ただこれだと学習が機械的で面白くないし、中々日常で使える英語が学べないという問題点がある。
それならフレーズを覚えたほうがすぐに使えるし、使う内に文法や単語も覚えるんじゃね?ということでフレーズを覚えるようにした。これがかなり効果的だった。
たとえば、That works for me(それで大丈夫)とか、Don't rush me(急かすな)とかフレーズで覚えておくと日常会話ですぐに使える。英語学習の醍醐味は、自分の英語が外国人に伝わることと、英語を話している自分がかっこいいと感じることの2つあると思う。フレーズを覚えることで、このどちらも容易に達成できる。フレーズで覚えることで、英語学習がもっと楽しくなる。
フレーズの勉強方法
ではどうやってフレーズを学ぶか?自分がよくやっていたのは映画やTEDの会話をそのままパクるという方法。特にTEDは英語字幕と日本語字幕が両方表示できるのでとても便利だ。面白いプレゼンも聞ける。下のサイトは日本語と英語を両方表示してくれるからすごく便利なので是非使ってみて欲しい。
英語が学べる動画サイト | デジタルキャスト (DigitalCast)
2つ目はiPhoneなどの英会話アプリで勉強する方法。自分がかなり使いやすいと思ったのはこのReal英会話というアプリ。
結構使えるフレーズがたくさん掲載されているし、定期的に新しいフレーズが追加されるのでかなりおすすめ。英語の発音もネイティブがしっかりしてくれる音声付きだ。
英語が楽しいと感じる瞬間を作ることの大切さ
英語を学習する時というのは2つしかない。1つ目は外資系で働いたり海外に行くなどの必要が迫られたとき。2つ目は英語学習が楽しいと感じたときだ。必要に迫られて学習するよりも、楽しいから学習するほうが学習に対する意欲も高いから学習効率も上がりやすい。
その楽しいと感じる瞬間を創造するのが、英語をフレーズで覚えるという方法だ。意味のわからない単語を暗記するのもいいが、フレーズを覚えておくと更に英語学習が捗ること間違いなしだ。
はてなの内輪で盛り上がってる感じがすごい苦手な話
僕ははてなの内輪で盛り上がってる感じがすごい苦手だ。名前は出さないが主婦系のブログとかはとにかく苦手だ。なんで主婦系のブログってあんなに挿絵が多いのか。内容も何を言いたいのかよくわからないのが多いし・・・・。
あとIT系。株式会社〇〇を退職しましたとか。そんな会社名聞いたこと無いよ・・・。いや、ゴールドマンサックスを退社しましたとかマッキンゼーを退社しましたとかGoogleを退社しましたとかならわかるよ?いやいやどこの会社だよっていう感じだし何してる会社かもわからないし・・・・。あと技術的な話がさっぱりわからない・・・。
はてなの内輪ネタが苦手なのに、なぜ僕ははてなブログを使っているか。理由は簡単で、単にデザインが良くて使いやすいから。それ以上でもそれ以下でもない。だからはてなブックマークというシステム自体にも特に興味があるわけじゃない。だからはてなブックマークというのもよくわかっていない。
元々、ブログというシステム自体が内輪ネタで楽しむことを前提にしていると考えれば、はてな住人(この言葉も苦手)というコミュニティーの中で盛り上がることは当然のことだし、むしろアウトサイダー的な僕が異質であるというのは理解している。
ブログなんて高校生が便所の落書きのような日記を書いてお互いに見せ合うくらいのものとしか数年前まで考えていなかった僕にとって、はてなブログはかなり高次元な馴れ合いといえるのかもしれない。色々こじらせた高校生や大学生の謎ポエムみたいなのも(少なくとも目につくところには)無い。
誤解しないでほしいが、僕ははてなブログというサービスが好きだ。とても参考になる記事や興味深い記事を執筆しているブログもたくさんある。しかし、一部の特定分野に関しては内輪で盛り上がってる感じがすごくあって、その分野が苦手だというそれだけの話だ。主婦とかITとかね。
僕以外にもそう感じている人はいないだろうか。いないかなー。。。
必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア"の極意
- 作者: コグレマサト,するぷ
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僕が日本企業ではなく外資系を選んだ理由
15卒の就活もそろそろ終盤戦だし、なぜ僕が日本企業ではなく外資系企業への就職を決めたのかという話をしておきたいと思う。就活生としての立場で色々な日本企業と外資系企業を巡ったので、外資と日系の違いを様々な場面で見てきた。今後就活する人の参考にでもなれば幸い。
理由1:単純に給料が高い
基本的に外資系は日系よりも給料が高い。僕が就職する金融業界は初任給で既に2倍以上の差がついている。ではなぜここまで給料に差がつくのか?
参考:外資系新卒の初任給を聞いてきた - World Journal
理由は単純で、外資のほうが生産性が高いからだ。1億円の案件を日系が10人でやるとすれば、外資は5人でやる。外資系は基本的に社員数が少ないので、どうしても少人数でプロジェクトを回すしかない。そのため、プロジェクトも細々としたものより大型のものになりやすい。その結果、一人当たりの売上も大きくなるので給料も高くなるのだ。
理由2:成長スピードが速い
これについては賛否両論あるだろうが、日系よりも外資系企業のほうが若手の成長スピードが断然速いと感じた。
僕が就職する運用業界は、日系だとミドル・バックオフィスといういわゆる裏方の事務からキャリアをスタートする場合が多い。まずは数年裏方で運用ビジネスを学んでから、営業や運用といったフロントでキャリアをスタートするのだ。
運用業界に限らず、色々な業界で下積みや長々とした研修が行われる。確かに下積みや研修も非常に大事だ。
だが冷静に考えて欲しい。
若ければ若いほど仕事の吸収スピードも成長スピードも速い。
最初の数年の働き方が今後の仕事人生に大きな影響を及ぼす。
その貴重な最初の数年間でのんきに事務をしていては、自分の内在価値を大きく毀損してしまう。
一方外資系はいきなり現場に放り込まれ、たとえ新卒であろうと相応の成果と責任を求められる。そのため、自分の今後の成長を大きく促す環境があると僕は考えた。
理由3:日系は配属リスクが高い
日本企業の採用は基本的に総合職という枠組みで行われる。総合職として入社し、その後様々な部署へと配属となる。この総合職採用には様々な部署を経験してゼネラリストになれるというメリットはあるが、自分が希望していない部署になったり、自分が希望している部署や職種につけたとしても、数年で異動となってしまう。すなわち配属リスクが非常に高い。
一方外資系は部門別採用を基本としており、自分の入社後のキャリアパスが明確である。その点、やりたいことが決まっている僕にとっては外資系の部門別採用が非常に魅力的に感じられた。
理由4:ネームバリューがある
金融に関しては日系よりも外資系のほうがグローバルな意味で圧倒的に存在感がある。ネームバリューのある会社に就職することの利点は転職がしやすいということに尽きる。転職がしやすいということは、自分のキャリアパスの修正が容易ということであり、より確実に自分が望むキャリアを構築できるということだ。
会社の看板で商売しても仕方がないという若手起業家やベンチャー志向の若者もいるが、将来的な転職も視野に入れたい僕にとって、ネームバリューはあながちバカにできない要素だった。
以上4つの理由で、僕は外資系に入社することを選んだ。特に2つ目の理由である成長スピードの差は非常に大きかった。最終的に成長できるかは個人の能力や意思次第ということはわかっているが、やはり環境も大事なファクターであることに変わりはない。
それに加えて給料もいいとなれば外資系に行かない理由はなかった。これは僕自身が考えた外資系と日系の違いであるが、もし就活をしていて日系か外資系か迷っている人がいたら参考にしてほしい。
気が利くと言われる人になるために実践すべき9つの習慣
気が利く人というのは必然的に評価が高くなる人だ。ビジネスでもプライベートでも気が利く人と思われて損なことは何もない。人間関係も円滑になる。今回は気が利く人になるために実践すべき習慣を紹介する。
メッセージカードには小物を添える
新しい人とビジネスやプライベートで出会った時はお礼状やメッセージカードをすぐに送ろう。すぐに送ることで相手にあなたの印象を強く残すことができるし、相手のことをリスペクトしているという意思表示にもなり相手も気持ちがいい。
このとき、カードと一緒に小物も添えよう。女性なら香りのいい石鹸でもいいし、男性ならハンカチでもいい。カードだけでなく小物も添えることで、あなたの評判はグッと良くなる。ただし、あまり高価なものなどは相手に負担になるのであくまで小物にとどめること。
メールを送る時は件名だけで何をすればいいかわかるようにする
ビジネスでメールを送るとき、「【重要】〜の件について」といったように件名に一工夫することはよくあることだ。でも、気が利く人はそれに更に一工夫を加える。
メールを送る時は、「なにを」「いつまでに」すればいいのか件名だけでわかるようにしよう。
悪い例:【緊急】〜の件について
良い例:【午後2時までに承認してください】〜の件について
このように件名を工夫することで、相手は本文を読まなくてもその重要度を判断できる。
相手の趣味嗜好と気遣いの方向性をあわせる
よく自分なりに気遣いをしたつもりでも、相手があまり喜んでくれないこともある。そういう時は、自分の気遣いの方向性と相手の趣味嗜好が合致していないことが多い。
たとえば、食べ放題のビュッフェで色々な料理を相手のために取り揃えて持ってきたとしても、相手の体調が悪かったり、あるいは小食の人だと逆に迷惑になりかねない。相手の好みや状況をよくよく考えて、気遣いの方向性を確認することが大切だ。
過剰な気遣いをしない
過剰な気遣いは、時に相手を気疲れさせてしまうことがある。
たとえば、ちょっと疲れたなーという時に「そこの喫茶店でコーヒーでも飲もうよ。おいしいらしいよ」と言われると、ちょうどいい気分転換になると思うだろう。
しかし、「どうしたの?よかったら時間をとって話聞こうか?」とおおげさにされると、少し気疲れしてしまわないだろか。過剰な気遣いは相手にとって負担になることもある。ほどよい気遣いを心がけよう。
言葉だけでなく行動で示す
あなたが仕事で忙しい時に、「大変ですねー」「お疲れ様です」と言って気遣う素振りをしてくれる人がいたとする。しかし、それだけでは気遣いとは呼べない。
本当の気遣いは言葉だけでなく行動で示すものだ。たとえば、「お疲れ様です」という一言と共にコーヒーを持ってきてくれると言葉で気遣われるより何倍も嬉しいだろう。言葉で適当に濁すのではなく、行動で示そう。
ポジティブな表現を会話の最後に持ってくる
相手と会話するときにポジティブな言葉を最後に持ってくると会話を気持ちよく終わらせることができる。
悪い例:「ここはいいけど、これは違うんじゃないの?」
いい例:「ここは少し変えた方がいいと思うけど、これは中々いいね」
言葉の順序を変えるだけだが、これだけでも印象がだいぶ違ってくる。ポジティブなイメージで会話を終わらせるようにしよう。
先に挨拶しよう
人間はあいさつされるととても気持ちがいい。あいさつをするだけでもとてもいい印象を持ってもらえるものだ。
相手にされるより先にあいさつしよう。そうすることであなたの印象もだいぶ良くなるはずだ。
お願いをする時は相手をリスペクトする
お願いをする時は常に相手をリスペクトしよう。
たとえば、相手に相談事があるときに「明日の2時に喫茶店に来れますか?」など、自分の都合を一方的に押し付けたお願いの仕方は相手に不快感を与える。
あくまで相手をリスペクトして、お願いする立場の人が相手の都合に合わせるようにしよう。
タイミングを意識する
気遣いをする時に最も大切なのがタイミングだ。タイミングを間違えると、気遣いも鬱陶しく感じられるものだ。
たとえば相手がとても忙しそうにしている時にお土産などを持っていっても、相手はあまり快く思わないかもしれない。気遣いをすればいいというものではなく、最適なタイミングで気遣いをすることこそ、気遣いするうえで最も重要なことだ。
- 作者: 能町光香
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2010/11/15
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【借金2億円】人生のどん底をみた父から学んだ「人生で大事なお金のこと」
僕の父はかなり波乱万丈な人生を送ってきた人だった。若くして成功し大金を手に入れるが、事業に失敗して個人で2億円の借金を作り人生のどん底を経験する。今日はそんな父から学んだお金の話。
その前に、父の人生について
高校を卒業した父はすぐに建築系の会社で働き始め、20代後半で建築資材のブローカーとして独立を果たす。父は成功するためなら何でもする人だった。癒着、賄賂、限りなく詐欺に近いこと。
父:「当時はまだビデオデッキが珍しい時代でな、よくビデオデッキ買っていって取引先のお偉いさんに「お土産」を渡したもんやわ(笑)」
勝つためなら手段を選ばない父は成功をつかみ、若くして大金を手に入れる。毎晩のようにクラブやキャバクラに行き、豪遊していたそうだ。この話をする時の父の顔は本当にイキイキしている。
そんな人生の絶頂期を謳歌していた父が一気に階段を転げ落ちていく出来事が起こる。バブル崩壊だ。バブル崩壊のあおりを受け、父の会社もあっけなく倒産してしまった。あとに残ったのは2億という借金だけだった。
金の使い方の話
ある日僕がクレジットカードの明細を見て、先月も食費にお金をかけすぎたなーとため息をついていると、横でテレビを見ていた父が話し始めた。
父:「お前よう覚えときや。金はいくら積んでも所詮金や。金の切れ目が縁の切れ目っていうのは、金を金以上にできなかった俺みたいな成金の末路やな。本当に成功する奴はな、金を人望に変えるんや。人生で成功するためには人望や。金はいつか無くなる。でもな、人望はそう簡単にはなくならん。金を人望に変えるような金の使い方をせぇ。」
父:「ある程度金を稼ぐまでは金の稼ぎ方が大事やけどな。小金を稼いだ後は金の使い方のほうが大事なんや。金の使い方次第で更に金が稼げるかどうか決まるんや。」
ただでさえ資金難だった父の息の根を止めたのが友人の裏切りだったから中々説得力がある。
父:「700万貸しとった知り合いが金もって蒸発してもうてな、それでジ・エンドや。今まで散々人を騙してきた俺が最後は人にだまされるんやから皮肉なもんやで(笑)人を騙す奴はいつか報いを受けるってことやな。」
金利とローンの話
ある日、ローンを組もうか悩んでいる僕に父がしてくれた話がある。
父:「ローンとか分割払いにすると金利がかかるから一括のほうがええっていう風潮あるやろ?でもな、ローンも悪いもんちゃうで。確かに金利はかかるけどな、本来返済するはずだった金を別のことに使って、金利以上に儲ければええねん。」
でも、そんな儲けるなんてどうすりゃいいの?とすかさず質問する。
父:「儲けるだけやない。あとは現金を常にいくらか確保しとけ。現金は王様や。支払いが100万で手元に110万しかないなら分割払いにするほうがええ。金利と現金は常に意識しとけ。」
当時の僕は金利がもったいないからなんでも一括購入方式にしていたし、分割払いする奴はアホだと思っていた。そんな時に父がしてくれた話は、金利やローンという生きていく中で切ってはきれないものについての見方を変えてくれた。会社を潰したことがある父だからこそ言えることなのだろう。
貯金の話
詳しくは覚えていないが、ニュースか何かの特集で貯金の話題が放送されていた時のことだ。
父:「最近は若い奴でも貯金貯金うるさいなー。いいか、若い時には貯金なんかするなよ。必要最低限あればいいねん。半年分の給料あれば十分や。」
父:「金なんて銀行に預けてもしゃーない。金利なんてあってないようなもんや。貯金するよりも自分のために金は使い込め。女遊びでも高級ホテルでも外車でもええ。贅沢いうんは若い頃にするから楽しいんや。歳とってから贅沢しても全然楽しくないもんや。ええか、若さは力や。消費の効用ちゅうんか?同じ額を使っても若い頃のほうがはるかに得るものは大きいんやで。そんな大切な時期に貧乏して貯金なんてしたら人生の意義っちゅうもんを殺してるようなもんや。」
父:「あとは投資や。投資には金融投資と自己投資の2つがある。株を買ってもええし、勉強代にしてもええ。あとはスーツとか靴には金をかけろ。身なりを整えるのも自己投資の1つや。くったびれたスーツやと印象も悪いし相手になめられる。若いときこそスーツや勉強に金をかけろ。」
父:「利回りってのは時間で決まるもんなんや。若い頃の利回りは歳とった時の利回りより遥かに高い。だから若い頃に貯金するなんて逆に大損なんや。よく覚えとけよ。利回りと時間の関係を。」
貧乏の話
父:「たとえ金がなくても、金ない金ないなんて言うなよ。何かにつけ金がないって言う奴おるやろ。あれはやったらあかん。」
父:「金がない奴と仲良くしようなんて奴おるか?なんかトラブル起こすかもしれんのに。金がない言ってる奴はな、それだけでチャンス逃してまうねん。特にビジネスではそうや。友人関係なら金が無くても付き合うかもしれん。でもな、ビジネスは殺し合いや。戦う武器が無いて言うてる奴を戦友にしようなんて思わんやろ。」
父:「たとえ金が無くてもわざわざそれを言いふらすような真似だけはするな。金があるように思わせろ。それだけでチャンスがやってくることもある。」
最後に
父:「金だけで人生は決まらんけど、人生の大体のことは金で決まるんや。金はたくさんあったほうがええし、金に関する知識もたくさん持っていたほうがええ。人生金じゃないなんて甘ったれたこと言ってる奴はいつか痛い目みる。人生はあらゆる面で金が絡んでくる。その現実をちゃんと直視しろ。ええな?」
そんな父は借金2億を背負っても自殺せず、元気に生きている。ちなみにこの借金は合法的に踏み倒したらしい。母いわくゴキブリ並の生命力だが、そんなしぶとい父から学んだ金にまつわる話でした。
借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
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嫁から小遣いをもらっているサラリーマンの異常性について
嫁さんに今月の小遣い減らされた」「小遣いは月2万円」
こういう話を聞くたび、僕は驚いてしまう。大抵のサラリーマンの小遣いが高校生のバイト代以下ということはもちろんだが、妻から少ない小遣いをもらうことが当たり前のようになっていて、それを不自然に感じていないことについて驚きを禁じ得ない。
僕は夫より稼ぎが少ないか、あるいは全く収入が無い妻が夫より偉そうで小遣いを恵んでやってるという態度がとにかく気に食わない。そう、こういう奴らね。
夫のお小遣いは、どの様にきめていますか? 我が家では、手取り(現在35万)の一... - Yahoo!知恵袋
よく考えて欲しい。命を削って家族のために仕事をしている企業戦士が、なぜこのような扱いを受けなくてはいけないのだろうか?文字通り死ぬほど働いても、給料は全額妻に回収され、そこからわずかばかりの小遣いを平身低頭で恵んでもらう。こんなおかしなシステムがあるだろうか?なぜ金を稼いできた本人がはした金を恵んでもらわなくてはいけないのか?こんな光景が当たり前になっている日本社会ははっきり言って異常だ。
Yahoo知恵袋にこんな異常なコメントがあった。
「小遣いが少ない」「妻に財布を握られてて」なんてヘラヘラしている大人の男を見ると、いつも僕はこいつバカなんじゃないかと思っている。それは家計に対する責任能力の欠如であり、男としてのプライドの放棄になるからだ。いい歳して小遣いってもうバカかと。こういう光景が日常化している異常性に早く気がつくべきだ。そもそも家計管理の方法なんて他にいくらでもある。
共有口座制
共働きなら家計という共有口座を作り、お互い決められた額を口座に振り込む。その中で家賃や食費など必要経費をやりくりし、残ったら貯金する。決められた額以外のお金は本人が自由に使える。
逆小遣い制
逆というのがなんとも皮肉だが、夫が家賃や食費など必要な経費を妻に一括して渡し、妻がその中でやりくりする。もし足りなくなったら夫に追加でもらう。
夫管理制
そもそも妻ではなく夫が家計の管理をする。
嫁から少ない小遣いをもらっているというサラリーマンを見ると、僕は家畜を思い浮かべてしまう。ゴミみたいな餌でこき使われる文字通り”家畜”だ。会社では社畜といわれ、家では家畜のような扱い。こんな境遇に甘んじているサラリーマンは異常だ。
世界的に見ても、小遣い制がこんなにも採用されている国はほとんどない。妻が夫の財布を握る小遣い制がいかに異常か。小遣い制で当たり前なんて思わず、よくよく考えてみて欲しい。
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