【テクニカル分析】チャートの読み方と分析方法の基礎講座PART1
投資をする人全員が悩むのが相場をいかに分析し、今後の値動きをどう予測していくかということだと思う。そこで登場するのがチャートを使ったテクニカル分析だが、このテクニカル分析は人によって手法も全く違うし、初心者からするとものすごく難しそうに見えて億劫になるかもしれない。
ただ、テクニカル分析がしっかりできるようになれば相場で勝つことができるし、お金も稼げることになる。
そこで今回は初心者向けにテクニカル分析の基本的なポイントを簡単にレクチャーしていく。ローソク足や移動平均線とは何かという超基本的な部分は知っているという前提で書いていくので、それくらいは自分で勉強してみてほしい。
今回は僕がよく見ているという理由で為替のチャートを使う。
使用するのはForex Tester2(FT2)と呼ばれる過去15年くらいの値動きを再現できるソフトウェアだ。
テクニカル指標は最低限知っておきたい超メジャーなものを使用する。
①10日移動平均線
②30日移動平均線
③ボリンジャーバンド±2σ(30日)
④RSI(14日)
今回は手法について議論するつもりは全くなく、おそらく世界中のトレーダーがしてるであろう超基本的なテクニカル分析にしぼって解説しようと思う。色々複雑な数学の問題を解く前に、四則演算をしっかりできるようになろうというのが本エントリーの趣旨であるため、そのへんはご了承いただきたい。
テクニカル指標の解説
今回の基礎講座で使用するチャートとテクニカル指標について簡単に解説する。チャート画面とテクニカル指標は以下の通り。
10日移動平均線
10日移動平均線は画像の赤線(以下、赤線)で、短期的なトレンド分析のために使用する。短期的な値動きを追うため、比較的変動が激しいのが特徴。
30日移動平均線
30日移動平均線はオレンジの線(以下、オレンジ線)で、中期的なトレンド分析のために使用する。10日移動平均線に比べると動きは穏やかになり、赤線の後を追ってくるような動きになる。
ボリンジャーバンド±2σ
ボリンジャーバンドは赤線とオレンジ線をはさみこむ2つのラインのことだ。上のラインは+2σ、下のラインは-2σという。トレンドを見るのにも使え、レンジ相場での売られすぎ、買われすぎの判断にも使える便利な指標だ。
RSI
RSIは一番下の赤線のことで、売られすぎ買われすぎを判断する指標であり、相場が強含んでいるのか弱含んでいるのかも判断できる指標だ。0から100の間を行き来する指標だが、一般的に70になると買われすぎ、30になると売られすぎとなる。ちなみに、使用しているチャートでは70と30の箇所に青線を入れてある。
ステップ1:トレンドを分析する
相場を分析する時に必ずするべきことは現在のトレンドを把握することである。つまり、今が上昇トレンドなのか下落トレンドなのかを見極めることが極めて重要だ。上昇トレンドならロング(買うこと)したほうが勝率は高まるし、下降トレンドならショート(売ること)したほうが勝てるチャンスが増える。トレードとは結局は確率論であり、勝率が高いほうに賭け続けることが勝利の鉄則なのだ。
トレンド分析は移動平均線とボリンジャーバンドを使用して行う。簡単にいえば、移動平均線やボリンジャーバンドが上に傾いていれば上昇トレンドだし、下に傾いていれば下降トレンドだ。
画像のケースでは移動平均線もボリンジャーバンドも完全に下を向いており、下降トレンドの状態であることがわかる。このケースでは、ロングするよりもショートしたほうが当然勝率は高いうえに、値幅も大きく取りやすく儲けやすい。
トレード戦略の基本は、このような下降トレンドの場合はショートで仕掛けることをまず考えることだ。どこで仕掛けるかは別として、ショートで入ることを念頭にトレードプランを立てるべきだ。
レンジ相場の判断も、移動平均線とボリンジャーバンドで行う。移動平均線やボリンジャーバンドが水平の場合はレンジ相場と判断する。
この画像では移動平均線やボリンジャーバンドに明確な方向性がなく、値動きも赤色の水平線の間を上下している。このようなケースはレンジ相場であるため、レンジの上限と下限で逆張りする(上限まで来たらショートし、下限まで来たらロングする)戦略を考えるのもいい。
いずれにせよ、どのトレンドであるかによってトレードプランが全く変わってくるため、トレードする前に必ずトレンド分析は行うことが重要だ。
ステップ2ではラインの引き方について解説していく。テクニカル分析の解説は少し長くなるので、何パートかに分割してく予定。
テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで
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