2016年5月30日のトレードプラン
ドル円 「買い」
意外にも午前中からかなり上げてきました。イエレン議長の利上げ肯定発言が材料視されており、いまは6月の利上げを織り込みにいっている感じでしょうか。
4時間足
1時間足
朝から急騰してきました。昨日の時点では111円のラインを抜けたら買おうと思っていたのですが、勢いがあるので110.75あたりから15分足で入りました。こういう急騰相場では短期足で綺麗な上昇トレンドを描くので、1時間足の押し目を待つより短期足で20-30pips狙うのも有効です。
結局111.15で利食いしたので、40pipsほどとれました。15分足レベルで40pipsとれれば十分です。それ以上は欲張りというものでしょう。
いまはというと1時間足レベルの押し目を作っています。落ちてきたところでもう1回拾い直していまはホールドしています。今後の展開としては、このまま上昇を続けるAパターンといったん黄色線まで落ちて上昇するBパターンを考えています。つまり、どっちにしろ買いたいということです。いまはAパターンを想定して買っていますが、111円を割れたら一旦損切りして黄色線から拾い直します。
もし黄色線を割ってくるようならトレードプランが崩れたということでしばらく様子見です。
ユーロドル 「売り」
ユーロドルは昨日のトレードプランで想定した通り反発してあげてきました。しかし、ちょっと微妙な展開となっています。
4時間足
1時間足
昨日のトレードプランでは黄色線までの反発を待って売りたいと書きました。現に、今日は黄色線まで反発する展開となりました。トレードプラン通りの展開となったので黄色線を背にしてAのポイントで売ってみたのですが、いまは接点付近で持ちこたえています。この後思惑通りに下落することももちろんあるのですが、下から上昇してくる赤線に支えられて上抜いてきたり、もみあったりすることが多いのでいったんポジションを外しました。
また落ちてくるようなら売りなおしますが、MAの下に出てこない限り勢いはあるので売れません。少し様子見ですが、4時間足はまだまだ下落トレンド中で下目線なので、まだ売りのスタンスで行きます。
ポンドドル 「様子見」
ポンドドルは相変わらず微妙な展開です。4時間足のトレンドラインに支えられているので、それを根拠に買ってみるのもいいですが、全体的にドル高傾向にあるのであまり長くは持ちたくありません。
4時間足
1時間足
1時間足の右下にある赤線は4時間足レベルのトレンドラインです。これを割るまでは売りたくありませんが、そこまでの下落を期待して試しに売ってみましたが、あえなく損切りになりました。こういう無駄なトレードは成績を落としてしまう原因なので、辞めましょう。最近調子が良かったのでついつい調子にのって売ってしまいました。
売りたいのならこのトレンドを割ってからです。むしろいまは4時間足のトレンドラインに支えられているし、レジスタンスラインをブレイクしてからの買いを検討したい場面です。ただ、時間も時間なので次大きく動くまで待ちたいと思います。
豪ドル 「様子見」
豪ドルは相変わらずもみあっています。どちらかといえば売りなのですが、下値が堅いし値幅も狭いので様子見です。
4時間足
1時間足
基本は様子見なのですが、あえてトレードするなら売りでしょうか。下値は堅いとはいえまだ下落トレンド中ですし、1時間足レベルなら黄色線接点からの売りを狙ってもいい場面です。ただ、値幅が狭いのでストンと落ちたらさっさと利食いすることです。そうしないとすぐにもみあいに巻き込まれます。
試しに売ってもいいと思いますが、あえてトレードする場面でもないので、今回は見送りとしてます。
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2016年5月29日時点のトレードプラン
ドル円 「様子見」
ドル円はNY市場終盤に110円半ばまで一気にあげてきました。しかし、上の4時間足がレンジであるため、このままどんどん上げていくというシナリオはなかなか考えづらい。むしろ、いまは4時間足のレンジ上限からの逆張りを狙っていきたい場面です。
1時間足
4時間足
G7でも目新しい材料はなく、ファンダメンタルズから考えてもドル円がそう簡単に110円台を抜いていくとは考えにくい状況では、急騰してきたら売り叩くほうが勝算が高そうです。
ではなぜ様子見かというと、単純に時間的な問題です。このチャートのパターンは正直売ってみたいところなのですが、この記事を書いているのは日曜日で、次に相場が動くのが月曜日の早朝です。月曜日の早朝というのは参加者も少なく、相場の方向性が出づらいうえにスプレッドも開きがちです。
そういう状況でポジションを持つと長い間もたされることにもなりやすいので、今回はパスして次の動きを待つということです。まとめると、方向感が出づらい状況が続きそうなので、111円台に乗ったら112円までの上昇を見込んで買いで入ってみようと思います。あるいは、109円を一気に割るような展開になれば売りで入ります。それまでは様子見です。
ユーロドル 「売り」
ユーロドルは本当につまらない通貨ペアになりました。ボラティリティも低いため、サブ的にトレードする感じです。ただ、日足レベルでも崩れてきましたし、4時間、1時間足ともに下落トレンドなので売っていきます。
4時間足
1時間足
4時間、1時間足ともに下落トレンドなので売りで入りたいですが、今から売りで入るのは遅すぎます。最安値で売ると反発に巻き込まれやすいうえに、狙える値幅も少ないのであまりうま味があるトレードとはいえません。
こういう場合は反発を待ってから売りで入るのがセオリーです。ではどこから売るかといえば、第一候補は赤線、第二候補が黄色線です。ただ、4時間足レベルでも相当落ちたので、1時間足レベルではいったん黄色線までの大きめの反発を待ちたい。
赤線から売りたいのであれば、ポジションを分割するのもいいでしょう。赤線で半分売ってみて、それでも反発が続くようであれば黄色線で売りなおせばいいのです。私もよくやりますが、赤線でたたかれて下がればラッキーだし、仮に突破されても更に高値の黄色線から売りなおせますので、精神衛生上とてもいいです。
結局は抵抗線である黄色線を抜かれるまでは売りで入りたいということです。
ポンドドル 「様子見」
ちょっと難しい状況にあるのがポンドドルです。買いでも売りでもとれそうな微妙な場面なので、どちらか動いた方向に素直についていきます。
4時間足
1時間足
4時間足では黄色線にタッチしています。黄色線にサポートされてあげてくる展開も十分考えられます。ただ、あまり力強さは感じないチャートなので、なんとも微妙なところです。
1時間足レベルでは直近もみあった箇所でまたもみあうような展開になっています。それが1の部分であり、そこから引ける水平線に注目します。ここを下に抜ければ4時間足レベルでも黄色線を抜けてくるので、そうなれば売りで対応したいと思います。
ただ、水平線にサポートされてあげてくるようであればボリジャーバンド+2σあたりまでを目安に買いで入ってみようと思います。
まとめると、いまはどっちつかずの状態なので様子見です。
豪ドル 「様子見」
豪ドルは長らく下落トレンドでしたが、だいぶ下値が堅くなってきた印象があります。争点としては利下げでしょう。最近の下落は豪中銀の予想外の利下げが主な原因です。次回の政策金利発表は6月7日ですが、それまではなかなか動きづらいでしょう。
4時間足
1時間足
4時間足はボラティリティがかなり縮小してきました。ボラティリティはボリジャーバンドをみればわかります。4時間足のボリジャーバンドの幅がだいぶせまくなっているでしょう。これはボラティリティが縮小していることを意味していて、こういう低ボラの状況では無理に仕掛けないほうが賢明です。ボリジャーバンドの先端が花が開くように広がりだしたらブレイクが始まる予兆なので、それまでは待ちたい場面です。
上の4時間足が低ボラのレンジ気味なので1時間足レベルでも方向感がない状況となっています。値幅もないですし、無理に仕掛けなくていいでしょう。次の動きがでるのを待ちます。
当ブログで使用しているテクニカルについて
当ブログではFXのトレードプランなども解説していますが、その際に使用しているテクニカルについてご紹介しておきます。
あまり複雑なテクニカルを使用すると自分自身が混乱してしまうため、テクニカルは極力シンプルなものを使用しています。シンプルなテクニカルにトレンドラインや水平線を少々引く程度です。
移動平均線(10)
短期的なトレンドを見るのに使います。トレンド相場ではサポートライン、レジスタンスラインとして機能する役割も果たします。
移動平均線(30)
中期的なトレンドを見るのに使います。移動平均線(10)と同じく、トレンド相場ではサポートライン、レジスタンスラインの働きをします。
ボリジャーバンド±2σ(MA30)
ボリジャーバンドはボラティリティやトレンドの方向性を見るのはもちろん、レンジ相場で逆張りをしかけるポイントとしても機能します。
RSI(14)
RSIは買われすぎ・売られすぎのサインとして機能し、レンジ相場での逆張りやトレンド相場での利食いのポイントしても機能します。買われすぎの目安は70、売られすぎは30で設定しています。
実際のチャート画面
下の画像は実際のチャート画面です。ポンドの1時間足になります。
画像右側部分の上昇、下降トレンドの場面では移動平均線がサポートライン、レジスタンスラインになっていることがわかるでしょう。RSIの30付近になると反発している場面もよくあります。基本はこの画面でトレードしています。
時間足について
私はデイトレがメインですが、基準足は1時間足としています。急騰、急落相場は5分足レベルのスキャルピングで追うこともありますが、あまり何度もトレードしたくないので1時間足レベルで割とのんびりやっています。
そのため、1日のトレード回数も2-3回程度、チャンスがなければ全くトレードしない日もありますし、1回しかトレードしない日もあります。
見ている時間足としては5分、15分、1時間、4時間、日足です。実際にエントリー基準に使うのはスキャル時の5分、15分、そしてメインの足となる1時間足です。4時間と日足はあくまで大きな流れを把握するために使用しているため、エントリー時の基準にはほとんど使いません。
スキャルも相場が大きく動いた時しかやらないので、実質ほとんど1時間足基準でのエントリーとなります。
本日のトレードポイント
本日はスキャルでないと取りにくい相場でした。
1時間足以上のレベルでトレードしているトレーダーは様子見でよかったでしょう。
しいていうならポンドのレンジ逆張りが有効だったでしょうか。
1時間足 ポンド
ポンドは珍しく朝方から急騰してきました。日本の午前中にここまで上げるのは珍しいことなのですが、案の定欧州勢が参戦してくる夕方に叩かれる展開となりました。
朝方の急騰にうまくのって欧州勢が参戦してくる4時頃に手仕舞いとできれば100pipsほどとれたのですが、かなり玄人でないと難しいでしょう。
元々4時間足はレンジ状態なので上昇トレンドも長続きしにくい相場環境ですし、ここで素直に順張りするというのはなかなか難しいと思います。むしろ4時間足のレンジ上限からの逆張りで売りで入りたい展開です。それが赤線の部分であり、実際にここでたたかれています。
4時間足 ポンド
ただ1時間足レベルで急騰が起きた時は5分足レベルできれいな上昇トレンドを描くので、短期的にスキャルで追っていくのはいいと思います。
次の展開としては、画像の赤線で囲ったレンジをブレイクしたら素直に順張りしていきます。それまでは様子見ということです。今はレンジの中央にいるので方向感がつかみにくい状態です。このような場面は無理にトレードせず、次の動きを待つことです。
毎日の時間の使い方が変わるトレードオフという考え方
経済学の基本的な考え方の1つにトレードオフという考え方がある。
トレードオフとは、何かを得るためには別の何かを犠牲にしなくてはいけないという考え方で、私たちもこのトレードオフの問題に日々ぶち当たっている。
たとえば、今日は疲れたから10時間寝ようという決断をしたとする。しかし、その10時間寝るという決断は、その10時間でできたであろう勉強や娯楽を放棄するという決断でもある。つまり、10時間の睡眠を得るために、あなたは勉強や娯楽で得られたであろう知識や快楽を犠牲にするということになる。これがトレードオフの基本的な考え方である。
私たちの日々の何気ない決断、何を食べるのか、どれくらい寝るのか、だれと会うのか、それらの決断はすべて何かを犠牲にして成り立っている。この事実を自覚すると、日々の時間の使い方やお金の使い方が変わるかもしれない。
決断にはコストが伴う、そして人生とは決断である
私たちは意識的にしろ、無意識的にしろ、常に決断を下している。昼食に何を食べるのかといった些細な決断から就職先といった大きな決断まで、決断にも様々なものがある。
大きさに差こそあれ、どの決断にも必ずコストが伴う。たとえば食事について考えてみよう。
1日3食、80年生きるとすると、人生で食事をするのは8万7600回である。子供の頃や歳をとる食事をあまり選べない。つまり、自ら何を食べるのかを選択できるのは正味50年、5万4750回である。
忙しいからコンビニのおにぎりで済ませるという決断、それは人生で5万回ある食事の機会を1つ消費するというコストを伴う。それはおいしい食事を食べるという選択肢の放棄でもある。
このように、何気ない決断にも様々なコストがかかっている。そして、私たちは毎日毎時間毎分毎秒、決断を下しているのである。
人生とは決断という輪がつながったチェーンであり、そのチェーンがどこに向かうのかは日々の決断で変わってくるのである。
決断のコストを意識すると違う世界が見えてくる
決断にはコストが伴うが、毎日の生活でそのコストを意識することは少ない。本日の昼食にラーメンを食べるという決断のコストはなんだろうか、コンビニで立ち読みするという決断のコストは何か、電車でボーっとする決断のコストは?
自分の決断のコストを意識すると、その決断で本当にいいのか少し考えるようになる。もっといい決断があるのではないか、なぜ自分はこの決断を下すのか、そう考えると時間の使い方やお金の使い方、日々の過ごし方も変わってくる。
今まで何気なくしてきた決断に責任を感じるようになる。すると、見える世界も違ってくる。
まとめ
人生は決断の連続であり、大小に関わらず決断には常にコストが伴う。
普段の自分の決断のコストを意識すると、人生が変わるかもしれない。なぜなら、人生とは決断であり、決断のコストを意識して決断が変わると、必然的に人生も違うものになってくるからだ。
これからあなたが下す決断のコストはなんだろうか?
料理素人の男がABCクッキングに通ったら案の定3日で辞めた話
春になると人は何か新しいことを始めたがるもので、昨年の僕も例にもれず何か新しいことをはじめようと思っていた。
何を始めようかと考えていた時、たまたまもこみちのMoco's Kitchenを見て、「料理できる男ってモテそうだな」となんともありがちな考えで料理をはじめるようと決断するに至ったわけだ。
はじめてのABCクッキング
料理教室といえばABCクッキングしか思いつかなったので、とりあえずABCクッキングの体験教室に参加申し込みをする。結局、体験教室で自分が作ったハンバーグを食べて感動し、そのままの勢いで契約してしまったわけだが、料理教室というのは男が想像していた以上に高い。。。
たしか60回コースで30万円くらいだったと思う。1回あたり5000円、中々のお値段である。
しかし、料理教室だけあって生徒は若い女性がほとんどで、その点は非常に評価が高い。先生も可愛らしい人が多く、料理を学ぶ環境としては(男にとって)最高のものではないだろうか。
出会いがほしいなら料理を習うといいというのはたまに聞くが、それは正しい。舌の保養だけではなく、目の保養にもなるので一石二鳥だ。
料理は思っていた以上に難しい
契約してからすぐに初回のレッスンに参加してわかったことは、料理は自分が想像していたよりもはるかに難しいものだったということだ。いや、簡単な料理もたくさんあるだろうが、少なくともABCクッキングで作る料理は非常に高度だった。
同時にいくつもの作業を並行して行うため、料理素人の自分は全くもってついていけない。これをテキパキとこなす世の中の女性はすごいと思う。
なにせまともに包丁すら使えないのだから、開始数分でもうついていけなくなってしまった。掛け算すら怪しい小学生にいきなり微分積分を教えるようなもので、目の前で何が起こっているのかさっぱりわからないまま初回のレッスンはめでたく終了。
レッスン後は自分たちで作った料理を食べるのだが、そもそも野菜嫌いな自分には野菜がこれでもかと詰め込まれた料理を食べるのは拷問に等しい仕打ちだった。
2回目のレッスンで心が折れる
そんな調子で初回のレッスンは終了したのだが、2回目のレッスンで何か大きな変化が起こるわけもなく、初回と同じような感じで終了。
包丁で必死に野菜の皮をむいて、先生に言われるがままに鍋に材料を放り込んでいたらレッスンが終了していたというなんとも情けない結果だった。
相変わらず野菜が多く、レッスンだけでもつらいのに、レッスン後の食事もつらいという状態で、食器を洗って片づけをしているときに、「俺はなにをやっているんだ」と自然と自問自答するような状態だった。
わずか3日で辞めることを決意
結局、その後すぐに辞めることにした。辞めると決めた理由は以下の3つ。
- そもそも家で料理をするモチベーションがないことに気付いたため。
- 先生の言う通りに野菜を切ったりするだけで、全体の流れを把握できなかった。材料を切って鍋に放り込んでいたら料理ができていた。
- レッスン後の食事タイムが正直きつかった。
こうした3つの理由と、1レッスン5000円という値段を考えたら、自然と辞めることになったわけだ。この間わずか3日である。
ただ、自分は全くもって料理に向いていないことが分かっただけでも収穫はあったと思う。支払ったのは合計で1万5000円ほどだったため、大した損害でもなかった。
もったいないといえばもったいないが、いい授業料だったと思う。
この経験で思ったのは、自分が経験したことがないこと、知らないことにはどんどん挑戦するべきだということ。もしかすると自分の世界が大きく広がるかもしれないし、向いていなかったら僕みたいにすぐ辞めればいい。
数うちゃあたる、損切りは浅くの方針で、いろいろなことに挑戦してみてはどうだろうか。
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投資で損をした時にやってはいけないことリスト
投資で成果をあげるために一番大切なことは損をしたときにどのように行動することかだと思います。コツコドカンとよく言いますが、コツコツ積み上げてきた利益を一瞬で吹き飛ばしてしまっては一向に収益も上がってきません。
コツコツドカンを何度かやってるうちに、ドカンが連続したりして次第に運用資金が目減りしてきます。運用資金が減ると収益も下がってきますから、投資家は徐々に不利な状況に追い込まれてきます。
そのため、レバレッジを一気に上げて損を取り返そうとして更に大負けして運用資金が無くなってしまうというのはよくあるパターンです。
逆説的ですが、投資で儲けるためには勝つことではなく、負けている時にどう行動するのかが非常に重要なのです。負けている時に何をすべきかというのは難しいですが、少なくとも負けている時にやってはいけないことはあります。
根拠がないナンピン
ナンピンとは、相場が自分のポジションと逆の動きをした時に増し玉をして平均購入価格を下げる(または上げる)ことです。うまくいけば損を一気に取り返せますが、ポジションサイズが大きくなるので相場がさらに逆に進むと大損します。
よくナンピンはしてはいけないと言われますが、私はナンピン自体は否定しませんし、むしろ戦略的なナンピンはやってもいいと思います。
やってはいけないのは、無計画なナンピンです。レンジ相場ならまた戻ってきてくれますが、トレンド相場だとドンドン逆行していき、大損してしまいます。
初期のトレードプランに固執する
相場の状況が変わっているにも関わらず、初期のトレードプランに固執して何度も損切りにあうのもよくあることです。損切りしているだけまだマシですが、連敗するのでトータルで見るとかなりの損失になります。
相場は常に変化します。損切りが連続してしまったら、状況が変わっている可能性が高いです。損切りが続いたらいったん様子を見て、もう一度プランを練り直しましょう。
レバレッジをあげる
損を一気に取り返そうとレバレッジをあげるのは死亡フラグです。損が続いている時は相場の波に乗れていないということです。つまり、次も負ける確率が高いわけです。そんな時にレバレッジをあげれば一気に損を拡大させてしまいます。
負けている時はレバレッジをあげるのではなく、逆にトレードサイズを落とすべきなのです。小さくトレードしてもう一度感覚をつかむことを優先しましょう。
損切りせずにポジションを放置
含み損を抱えている時に相場が反転してくれることを祈ってポジションを放置(塩漬け)するのは含み損が拡大するのはもちろん、大きな機会損失につながります。
いったんポジションを切ることで心を切り替えて、次のエントリーポイントで仕掛けることができるのですが、ポジションを放置すると資金的にも精神的にも新しいポジションを持つのが難しくなります。
そのポジションが死んだ(優位性)が無くなったのならさっさと損切りして、次の機会を探すべきです。
毒を食らわば皿までとばかりにトレードしまくる
損が続くと腹も立ちますし、感情的になってしまいがちです。そういう時にやってしまいがちなのが、とにかくトレードしまくることです。
この状態になると、運任せの感情的なトレードになるので、往復ビンタにあったり急騰・急落に巻き込まれたりして損が一気に膨らみます。
感情的になってると思ったらすぐにPCをシャットダウンしましょう。損をするならトレードしないほうがマシです。
損をするのは当たり前。その後の行動で収益が変わってくる
投資でいくら稼げるかは、損をしたときにどう対処するかで大きく変わってきます。個人的な経験からいえば、損が続いている時はトレードしたい気持ちをぐっと食らえて様子見に徹するべきです。
調子が悪い時や相場の波に乗れていないときに無理にトレードして利益を失う必要はないわけですから、少し休んでみましょう。
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
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絶対本編が見たくなるかっこいい映画の予告編20選
映画館に行くと、映画本編よりも予告編が楽しみになってきません?
日本の映画予告編の編集技術ってすごいですよね。予告編の出来がすごい良くても本編がクソなんて日常茶飯事。
前回は経済映画を紹介したけど、今回はジャンル関係なし!
今回は本編の面白さは別として、単純に本編が見たくなる予告編を紹介していくよ!
キャプテン・フィリップス
本編は一瞬たりとも気が抜けない内容で、予告編もその緊迫感を非常に巧みに伝えていると思う。ボーンシリーズの監督作品だけあって、スピード感と緊迫感が最高。
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フライト
本編も最後は、なんか心の毒が落ちたような、そんな結末を迎える本作。予告編も内容が気にある絶妙な仕上がり。
トゥモローランド
なんか世界観にワクワクさせられるような予告編。ぶっちゃけ、ストーリーは微妙だけど、週末の夜にビール飲みながら見るにはちょうどいい感じの映画。
予告編に使用されているBGM。音量注意!
ウルフオブウォールストリート
前回の記事でも紹介したけど、やっぱりこの予告編は外せない。成り上がっていく感じが最高にテンションがあがる。本編は長いけど面白いよ!
ザ・ワーズ 盗まれた人生
他人の原稿を盗作し、成功を手に入れた作家の栄光と苦悩を描く映画。その果てに待ち受ける運命とは・・・。派手さはないけど、なんかいい感じ。本編もそこそこ面白かったよ。
予告編に使われてる曲。音量注意!
殺人者への道
映画じゃないけど、ドキュメンタリードラマ。真実は何なんだろうとものすごい気になる予告編に仕上がってる。本編は長いから見ていないけど。
アンストッパブル
本編も予告編も緊迫感が最高で、何も考えずに映画を見たいときに最高の一本。
アメリカン・スナイパー
予告編の2つとも気になったので、両方掲載。まさに予告編通りの映画。本編も予告編も素晴らしい。見て損なし。
外事警察
一応邦画の予告も。なんか渋くてかっこいいですよね。ドラマの劇場版だったけど、映画だけでも十分ストーリーもわかるし面白い。
Suits
これも映画じゃなく、ドラマ。ビジネスマンの人はこういうビジネス系のドラマが好きなんじゃないだろうか。本編も面白いよ!
Life
毎日変わらない生活を送っている人が見ると、なんだかやる気が出てくるような予告編。本編はサクサク見れるし、見終わった後はなんかいい映画見たなって気分になるような仕上がり。
インセプション
デカプリオ主演の映画にハズレなし。2回見るとより楽しめる。予告編も本編がすごく気になる内容だし、渡辺謙がいい仕事してる。
ツーリスト
映画館で予告編を見て、結局本編も映画館で見ちゃったパターン。とてもテンポがいい予告編。
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クラウドアトラス
なんだか不思議な世界観の予告編は結構気に入ってたりする。でも本編難しすぎ・・・。
ジョン・ウィック
予告編はよくありそうなんだけど、キアヌのアクションがかっこよすぎるため紹介。本編も週末の夜に見る分には最高な出来。
ボーン・アルティメイタム
ボーンシリーズの中でも一番面白いかも。本編と予告編のスピード感は最高。ボーン・レガシーは名前が似てるだけで全くの別物だから忘れてね!
攻殻機動隊 新劇場版
アニメだけど、攻殻機動隊劇場版の予告編。総集編な感じが出ていていい感じに仕上がっている。
エクソダス 神と王
予告編は最後の盛り上げと津波のシーンがほどよく盛り上がって内容が気になってくるような作り。肝心の本編はというと、まぁ家でのんびり見る分にはちょうどいい程度。
フライトゲーム
こういうサスペンス系にしてはなんか盛り上がる作りになっているし、単純に結末が気になるような予告編。この予告編を見て気になってみてみたけど、そこそこ面白かった。
悪の法則
なんかしゃれてる、大人な雰囲気ただよう予告編。
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予告編に使われている曲。音量注意!
日銀のマイナス金利導入についてわかりやすく解説してみる
日銀がマイナス金利の導入を発表し、大きなニュースになりました。
これは日本経済にとっても、日本の銀行にとっても非常にインパクトのあることで、恐らく銀行の幹部は大慌てしているのではないでしょうか。発表と同時に銀行の株価は急落しました。
金利がマイナスってどういうこと?銀行に預金するとお金が減るの?なぜ金利をマイナスにするの?といった疑問を持っている方も多いと思うで、一応金融機関に勤めている身として、わかりやすく解説していこうと思います。
マイナス金利とは?
まず初めに、マイナス金利について簡単に解説します。
マイナス金利とは、読んで字のごとく金利がマイナスになることをいいます。普通なら、銀行に預けると金利が発生して利息がつきますよね。
マイナス金利はその逆で、お金を預けると利息を”とられる”のです。
たとえば、金利が年1%なら100万円を預けると翌年には101万円になります。しかし、金利がマイナス金利で年ー1%の場合、100万円を預けると翌年には99万円になってしまいます。
つまり、お金を貸すのに利息を逆に支払うというなんとも奇妙な事態になるわけです。
なぜ金利をマイナスにするのかについてはまたのちほど解説します。
今回のマイナス金利の対象について
まず初めに、今回のマイナス金利は別にみなさんの預金を対象しているわけではないので安心してください。みなさんが銀行に対して利息を支払うことはありません。
では、今回のマイナス金利の対象とはなんでしょうか。
それは、銀行が日本銀行に預けているお金が対象になります。
正確には、これから銀行が日本銀行に対して預けるお金に対してー0.1%のマイナス金利が適用されます。
ちょっとわかくにりにくいですね。図で解説しましょう。
実は、私たちが銀行に預金しているのと同じように、銀行も日本銀行に預金をしています。銀行が日本銀行に預けているお金のことを日銀当座預金といいます。
当座預金は大きく分けて2つあります。法定準備金と超過準備金です。
法定準備金
銀行は預金の一定割合を準備金として日本銀行に預けなくてはいけないことになっています。これを法定準備金(法定準備預金)といいます。この法定準備金は絶対に預けなくてはいけない預金です。この法定準備金には金利が適用されないため、利息も発生しません。
超過準備金
超過準備金は法定準備金を上回って預けられたお金のことです。ざっくりいうと、ある銀行が法定準備金として100億円預金しなくてはいけない場合に200億円預金したとすると、法定準備金100億円、超過準備金100億円となります。現在、この超過準備金に対して日銀は年0.1%の金利をつけています。貸出や運用先が乏しい中、たとえ年0.1%であっても金利がつくため、日本の金融機関は莫大な超過準備を積み立てています。
今回マイナス金利が適用されるのは、今後金融機関が積み立てた超過準備に対してです。図でいうと、一番上の部分ですね。法定準備金とこれまで積み立てた超過準備に対しては今まで通りの対応となります。
なぜマイナス金利を導入したのか
今後積み立てられる超過準備金に対してマイナス金利を適用するというのは、「これ以上当座預金を増やすな。自分で運用先を確保しろ」という日銀からのメッセージと読み取れます。
日銀がマイナス金利を導入した理由はいくつかありますが、インフレ率が目標に達しないこと、株式市場が大きく下落していることが主な理由でしょう。
理由①:インフレ率が低下している
1つ目の理由はインフレ率が低下していることです。デフレ脱却を目指し、日銀が年間物価上昇率2%の目標を掲げていると聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
なぜ物価を上昇させたいのかというと、簡単にいえば物の値段が上がれば給料もあがって、経済の規模が大きくなるからです。今までの日本はデフレで物の値段も給料も下がり、経済成長も伸び悩んでいました。そこで安倍政権はデフレ脱却を目指し、物価を上昇させようとしているのです。
しかし、原油価格の下落によって最近の物価上昇が伸び悩んでいます。このままではデフレに逆戻りしてしまうかもしれない・・・そんな懸念があったのでしょう。
銀行が日銀に預ける超過準備金を減らして企業や個人への貸し出しを増やせば、世の中に流通するお金の量が増えます。お金の量が増えると、お金の価値が下がって物の値段が上がるというわけです。
理由②:株式市場が下落している
年明けから世界的な株安となっています。日本も例外ではなく、その下落スピードはバブルの頃を上回る異常事態となっています。この下落を食い止めるためのも、今回のマイナス金利導入の背景なのではないかと思います。
基本的に、金融緩和(金利を下げること)を行うと株式市場は上昇しやすくなります。理由はいくつかありますが、簡単にいえばお金を借りて株に投資をする人が増えたり、金利が低下することで金利収入の魅力がなくなり、株で資金を運用する人が増えるからです。
日本の株式市場の場合は輸出企業が多いので、金利が低下して円安になるのも株価の上昇要因になります。
今回、日銀がマイナス金利を導入したことで、日本の長期金利(住宅ローンや銀行借入の金利の基準となる金利)は過去最低を記録しました。その結果、日経平均株価は大幅反発、ドル円も円安方向に大きく動く結果となりました。
私たちの生活にどう影響するか
photo by free pictures of money
いまの段階で私たちの生活に大きく影響を与えるようなことはないと思われますが、もちろん影響が出てくる部分はあります。
それは銀行の貸出金利の低下です。現在、銀行は金利の低下によって融資から得られる収益が圧迫されています。特に地方銀行は地方経済の縮小と貸出金利の低下というダブルパンチを受けています。今回のマイナス金利でただでさえ低い金利がさらに低下し、状況が悪化することが想定されます。
マイナス金利発表直後に銀行株が一斉に売り浴びせられたのも、金利低下によって収益が圧迫されるのではないかという懸念があったためです。
逆に言えば、借りる人はもっと低金利でお金を借りることができるかもしれません。これから住宅ローンを組む人にとってはありがたい話です。
銀行マンにとっては更に苦しい時代になるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
日銀のマイナス金利の導入は日本経済にとっても大きなイベントです。
この機会に経済についてもう一度少し勉強してみるのも面白いかもしれません。
【テクニカル分析】チャートの読み方と分析方法の基礎講座PART1
投資をする人全員が悩むのが相場をいかに分析し、今後の値動きをどう予測していくかということだと思う。そこで登場するのがチャートを使ったテクニカル分析だが、このテクニカル分析は人によって手法も全く違うし、初心者からするとものすごく難しそうに見えて億劫になるかもしれない。
ただ、テクニカル分析がしっかりできるようになれば相場で勝つことができるし、お金も稼げることになる。
そこで今回は初心者向けにテクニカル分析の基本的なポイントを簡単にレクチャーしていく。ローソク足や移動平均線とは何かという超基本的な部分は知っているという前提で書いていくので、それくらいは自分で勉強してみてほしい。
今回は僕がよく見ているという理由で為替のチャートを使う。
使用するのはForex Tester2(FT2)と呼ばれる過去15年くらいの値動きを再現できるソフトウェアだ。
テクニカル指標は最低限知っておきたい超メジャーなものを使用する。
①10日移動平均線
②30日移動平均線
③ボリンジャーバンド±2σ(30日)
④RSI(14日)
今回は手法について議論するつもりは全くなく、おそらく世界中のトレーダーがしてるであろう超基本的なテクニカル分析にしぼって解説しようと思う。色々複雑な数学の問題を解く前に、四則演算をしっかりできるようになろうというのが本エントリーの趣旨であるため、そのへんはご了承いただきたい。
テクニカル指標の解説
今回の基礎講座で使用するチャートとテクニカル指標について簡単に解説する。チャート画面とテクニカル指標は以下の通り。
10日移動平均線
10日移動平均線は画像の赤線(以下、赤線)で、短期的なトレンド分析のために使用する。短期的な値動きを追うため、比較的変動が激しいのが特徴。
30日移動平均線
30日移動平均線はオレンジの線(以下、オレンジ線)で、中期的なトレンド分析のために使用する。10日移動平均線に比べると動きは穏やかになり、赤線の後を追ってくるような動きになる。
ボリンジャーバンド±2σ
ボリンジャーバンドは赤線とオレンジ線をはさみこむ2つのラインのことだ。上のラインは+2σ、下のラインは-2σという。トレンドを見るのにも使え、レンジ相場での売られすぎ、買われすぎの判断にも使える便利な指標だ。
RSI
RSIは一番下の赤線のことで、売られすぎ買われすぎを判断する指標であり、相場が強含んでいるのか弱含んでいるのかも判断できる指標だ。0から100の間を行き来する指標だが、一般的に70になると買われすぎ、30になると売られすぎとなる。ちなみに、使用しているチャートでは70と30の箇所に青線を入れてある。
ステップ1:トレンドを分析する
相場を分析する時に必ずするべきことは現在のトレンドを把握することである。つまり、今が上昇トレンドなのか下落トレンドなのかを見極めることが極めて重要だ。上昇トレンドならロング(買うこと)したほうが勝率は高まるし、下降トレンドならショート(売ること)したほうが勝てるチャンスが増える。トレードとは結局は確率論であり、勝率が高いほうに賭け続けることが勝利の鉄則なのだ。
トレンド分析は移動平均線とボリンジャーバンドを使用して行う。簡単にいえば、移動平均線やボリンジャーバンドが上に傾いていれば上昇トレンドだし、下に傾いていれば下降トレンドだ。
画像のケースでは移動平均線もボリンジャーバンドも完全に下を向いており、下降トレンドの状態であることがわかる。このケースでは、ロングするよりもショートしたほうが当然勝率は高いうえに、値幅も大きく取りやすく儲けやすい。
トレード戦略の基本は、このような下降トレンドの場合はショートで仕掛けることをまず考えることだ。どこで仕掛けるかは別として、ショートで入ることを念頭にトレードプランを立てるべきだ。
レンジ相場の判断も、移動平均線とボリンジャーバンドで行う。移動平均線やボリンジャーバンドが水平の場合はレンジ相場と判断する。
この画像では移動平均線やボリンジャーバンドに明確な方向性がなく、値動きも赤色の水平線の間を上下している。このようなケースはレンジ相場であるため、レンジの上限と下限で逆張りする(上限まで来たらショートし、下限まで来たらロングする)戦略を考えるのもいい。
いずれにせよ、どのトレンドであるかによってトレードプランが全く変わってくるため、トレードする前に必ずトレンド分析は行うことが重要だ。
ステップ2ではラインの引き方について解説していく。テクニカル分析の解説は少し長くなるので、何パートかに分割してく予定。
テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで
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【投資初心者向け】最低限知っておきたい投資信託の基礎知識
アベノミクスが始まって以降、個人の投資意欲が年々高まってきているようだ。それは当然といえば当然で、アベノミクスが始まってから日本株を買って放置していれば2倍になった訳で、むしろ貯金があるのに投資をしなかった人は人生に数回あるかないかのボーナス相場を見逃してしまった残念な人ということになる。
投資をする方法は色々あるが、一番簡単な方法は投資信託を買うことだ。アベノミクス以降、日本の投資信託市場は拡大を続けている。
ただ驚くべきことに、投資信託を買っている人でさえ自分が何に投資をしているかよくわかっていない人が非常に多いのだ。僕が金融業界に入って一番驚いたのが、日本人の投資リテラシーの低さである。
今回はこれから投資信託を買う人や、既に買っているがよく仕組みがわかっていない人向けに投資信託の基礎知識をレクチャーしていく。
目次
1.意外に知らない、投資信託とは何か
2.超重要!手数料は絶対確認しろ!
3.投資には2種類ある!インデックスとアクティブとは?
4.要注意!下手をすると大損する分配金の落とし穴
意外に知らない、投資信託とは何か
まずはじめに、投資信託とは何かということをもう一度おさらいしよう。投資信託とは、簡単にいえば自分のお金を運用のプロに預けて、自分の代わりに運用してもらうための商品で、運用を代行してもらう対価として手数料を支払う。たとえば、日本株の投資信託を買えば、自分の代わりに運用のプロが日本株で運用してくれるという具合だ。
投資信託は銀行や証券会社で購入できる。しかし、ここで間違ってはならないのは投資信託の運用は銀行や証券会社が行っている訳ではないという点だ。実はここを勘違いしている人がかなりいるのだが、三菱東京UFJ銀行が販売している投資信託は別にUFJが運用している訳ではない。運用会社と呼ばれるいわゆる投資会社が運用しているのだ。投資信託の仕組みを簡単に示した図が以下である(わかりやすいように、かなり簡略化している。本当はもう少し複雑だが、こんなイメージだと思ってもらって問題ない)。
個人が銀行や証券会社で購入した投資信託の申込金は運用会社へと委託され、そこで運用が行われる。そして、運用して得た収益はまた証券会社や銀行から個人投資家に支払われる。つまり、証券会社や銀行は中間業者であり、運用とは全く関係がないのである。
なぜ、運用会社ではなく銀行や証券会社が間に入るのかというと、全国に販売ネットワークを持っており、ブランド力もあるからである。そのため、コスト的にも販売力的にも銀行や証券会社に投資信託を売ってもらうのがいわば慣例となっている。
超重要!手数料は絶対確認しろ!
投資信託を購入する際、あまりに多くの人が手数料を無視している現実に驚かされる。どれくらい儲かるかという点にのみ集中してしまい、手数料を全く気にしていないのだ。手数料の高さでパフォーマンス(収益率)は大きく変わってくる。そして、はっきりいうが、日本の投資信託の手数料はべらぼうに高いのである。なぜ日本の投資家がここまで手数料に無頓着なのかと正直理解に苦しむ。ここでは手数料について徹底的に解説していく。
手数料は2種類ある
投資信託の手数料には大きく販売手数料と信託報酬の2種類の手数料がある。それぞれ特徴があるのでその違いをしっかりと理解すること。
販売手数料
販売手数料は、投資信託を購入する時に銀行や証券会社に支払う手数料のことである。購入金額に対して数%発生し、投資信託や銀行によって手数料率は変わってくる。モーニングスター社によると、11年度の平均販売手数料率は2.73%であった。はっきり言うが、これめちゃくちゃ高いからね。
販売手数料は投資信託を購入するたびにかかる手数料であるため、一度購入して保有し続ければ再度発生することはない。ただし、この販売手数料は銀行や証券会社にとって非常に大きな収益源となっている。そのため、この前購入したばかりの投資信託にいろいろとイチャモンをつけてすぐに売却させ、他の投資信託を購入させてまた販売手数料を稼ぐという「回転売買」が少し前まで当たり前のように行われていた。
当然、購入するたびにべらぼうに高い手数料が発生するので投資元本はガンガン削られることになる。現在は政府主導でこの回転売買を禁止させる流れになっているが、一部ではまだ行われている。
ただ、最近はネット証券を中心に手数料無料の投資信託が増えてきている。手数料無料のことをノーロードといい、ノーロード投信とは販売手数料が無料の投信のことである。手数料が気になるなら、このノーロード投信を中心に探してみるといいだろう。
信託報酬
信託報酬はいわゆる運用報酬である。運用会社に支払う報酬だと思ってもらって構わないが、銀行や証券会社のような販売会社も信託報酬の一部を受け取っている。
この信託報酬の11年度の平均は1.48%である。これもかなり高い水準である。
信託報酬は投資信託を保有しつづける限り発生する手数料であるため、収益率に大きく影響する。販売手数料とあわせて、必ず確認するようにしたい。
日本の手数料はどれくらい高いのか
日本の投資信託の手数料はかなり高いことを紹介したが、ではどれくらい高いのか?
米国と日本の手数料を比べたのが以下のグラフである。
出所:モーニングスター社のデータを筆者が加工して作成
日本の信託報酬は米国の約2倍、販売手数料についてはなんと3倍近くもするのである。基本的に、日本の投資家はぼったくられているということになる。
ではなぜ、日本の手数料はこんなにも高いのか。要因はいくつかあるが、中間業者である証券会社や銀行のコストが高く、マージンを大きめにとることが大きい。資料の費用やセミナーの開催などのコストが多く発生するのだ。
米国の場合、個人のファイナンシャルアドバイザーが投信を販売しているケースが多く、販売手数料が無料の場合も多い。日本は運用会社に支払う信託報酬の一部も銀行や証券会社に支払われており、運用会社が費用を回収しようとするとどうしても信託報酬も高くなってしまうのだ。
バカにならない手数料、収益にどれくらい影響するのか
では、手数料の違いが収益にどれくらい影響するのか見てみよう。
平均年率リターンを5%とし、日本と米国の手数料率を以下に設定した。
日本:販売手数料3%、信託報酬1.5%
米国:販売手数料1%、信託報酬0.8%
この数値を元に行ったシミュレーションの結果が以下のグラフである。
投資元本1000万円を10年運用したとすると、なんと約130万円もの差が生まれた。ちなみに、20年だと約300万円、当初の元本対比で30%もの違いが生まれる。たった1~2%の違いでも、ここまで差が生まれるのだ。
いかに手数料が収益率に影響するかわかってもらえたと思う。投資信託を購入する際は、手数料についてもしっかりと確認してほしい。
投信には2種類ある!インデックスとアクティブの違いとは?
投資信託にも色々種類があるが、投資信託に限らず投資には大きく2種類ある。インデックスとアクティブである。インデックスとアクティブはそれぞれ全く異なる種類の投資であり、それぞれ長所と短所がある。投資を始めるうえで基本中の基本の知識であり、投資計画を組み立てる上で非常に重要な知識なのでしっかりと理解して欲しい。
インデックスとは?
インデックスとは、簡単にいえば相場全体の動きに連動する投資手法を指す。たとえば、TOPIXや日経平均は日本の株式市場全体(東証一部)の動きを表す代表的な指数であるが、インデックス型の投資信託はこのTOPIXや日経平均と同じような値動きをする投資信託ということになる。
つまり、日経平均が3%上昇すれば、日経平均をターゲットにしたインデックス型投信も3% 上昇するということになる。
長所:インデックス型投信の長所は手数料が安いことだ。なぜかというと、指標に連動するように銘柄を定期的に見直すだけでいいのでコストがほとんどかからない。先ほど手数料の差が収益率の大きな差を生むと説明したが、市場全体が上昇している時は低コストのインデックスファンドでも高い収益を期待することができる。
短所:当然の話だが、インデックス型投信は相場全体に連動するので、相場が長期的に下落すると損をすることが多くなる。いくらコストが安くても、相場全体が下がれば嫌でも損をするので相場が長期的に停滞・下落してしまう場合は注意が必要だ。
インデックス型投信には日経平均やTOPIX以外にも、米国株の代表的指数であるS&P500や新興国の株式指数に連動するものなどがある。自分がこれから上昇すると予想している国や地域の指数をターゲットにしたインデックス型投信を購入するのは賢い投資の1つといえるだろう。
インデックス型投信の代表的なものがETF(上場型投資信託)だ。ETFとは上場企業と同じように上場している投資信託を指す。TOPIXに連動するETFを購入すれば、いわば日本株全体を買っているのと同じことになる。日本をはじめ、米国など複数のETFを組み合わせれば、低コストで自分の相場観が反映されたポートフォリオ(資産配分)を構築することもできるので、投資に慣れてきたらETFで自分オリジナルのポートフォリオを作ってみるのもいいだろう。
アクティブとは?
アクティブとは、インデックスとは逆に相場の平均以上のリターンを目指す投資手法のことである。相場が平均で3%上昇したのなら、5% の収益を目指すというのがアクティブ型投信ということになる。
長所:アクティブの長所は、相場の平均以上のリターンを目指すので、相場全体が下落してもプラスのリターンを得ることができることがあるという点だ。そのため、相場が長期的に下落しても、アクティブ型投信なら収益がプラスになることもある。
短所:アクティブの短所は手数料が高いことだ。相場の平均以上のリターンを出すために銘柄を頻繁に入れ替えたり、調査を行うためコストがどうしても高くなってしまう。そのため、コスト以上の超過収益を上げないとインデックス型投信に収益率で負けてしまうこともある。
アクティブ型投信は市場平均以上のリターンを目指すが、実際には市場平均を下回ってしまうことが多いのも事実である。インデックスとアクティブ、どちらが優れているかという議論はここでは行わないが、過去の収益率などをしっかりと吟味して選択することが重要である。
要注意!下手をすると大損する分配金の落とし穴
多くの日本人投資家が勘違いし、損をしているのが投資信託の分配金である。投資信託で得た収益を受け取る方法は大きく2つある。
1つ目がキャピタルゲイン(値上がり益)であり、価格が上昇したところで売却して購入価格と売却価格の差益を得るものものである。
2つ目が分配金(配当金)を受け取る方法だ。これは投資信託を保有したまま、収益を分配金として受け取る方法だ。
この2つ目の分配金については、日本の投資信託は世界的に見ても非常に特殊な形態をとっており、日本の投資家が損をしていることも多いのだ。ここでは分配金について徹底解説していく。
毎月分配型と1年決算型とは?
分配金の分配方法には何種類かあるが、大きく毎月分配型と1年決算型の2つがある。毎月分配型は毎月分配金を受け取れる方法であり、1年決算型は基本的に分配金は受け取れず、売却時のキャピタルゲインだけが収益となる。
日本で圧倒的に人気なのは毎月分配型である。毎月決まった分配金が支払われるためか、安定を求める日本人には非常に人気がある。
しかし、世界を見てみると、毎月分配型などやっているのは日本くらいなのだ。それも当然の話で、基本的に毎月分配は投資家にとっても不利なのである。
毎月分配はなぜ不利か?
なぜか?毎月収益を確定したほうが、値下がりしたときに安心ではないかという考えがあるかもしれないが、これは大きな間違いである。
基準価額(投資信託の値段で株価のようなもの)1万円で投資信託を購入したとしよう。1ヶ月間ほとんど値動きがなく、1ヶ月後も基準価額は1万円であった。もしこのとき分配金を100円出すと、基準価額は9900円に下落してしまう。
なぜかというと、分配金は本来、投資の収益から出すのが筋である。しかし、その投資の収益が上がっていないため、当初の元本を取り崩して分配金に充てるのだ(元本を取り崩して分配金に充てることを特別分配という)。そのため、基準価額が下落してしまうのだ。手元には100円の分配金が支払われたが、基準価額が下がって100円の損を出しているため、結局損益はプラスマイナス0となる。
収益があがるどころか相場が下落してしまうと更に大変になる。損を出しているため当然基準価額が下落してしまうが、分配金を支払うために元本を取り崩すので基準価額は更に下落する。そうすると投資元本はどんどん目減りしていくことになる。
投資元本が目減りすると、その後相場が上昇しても十分な収益を上げることができない。たとえば、100万円を投資して株価が50%下落すると元本は50万円になってしまう。その後、たとえ株価が50%上昇したとしても、元本は75万円にしかならない。つまり、投資元本が目減りすると同じ値動きでも収益に大きな差が生まれてしまうのだ。
毎月分配型は構造的に投資元本が減少しやすいため、投資家にとって不利なのである。
そのため、こんなものが大人気なのは日本くらいとなっている。
分配利回りが高い投資信託を選べばいいというのは死亡フラグ
毎月分配型が投資家に不利になりやすいという話をしたが、これと絡んで分配利回りが高い投資信託も要注意だ。
1年に支払われる分配金÷基準価額=分配利回り
つまり、分配利回りが50%なら2年で元本が倍になる計算である。とにかく分配利回りが高い投資信託を買う人が後を絶たない。
はっきり言うが、分配利回りが高い投資信託を買うことは手数料を支払って元本割れする可能性が高い超不安定な預金をして払い戻しを受けているようなものだ。
分配金は、投資で得た収益を分配するのが本来の姿だ。つまり、分配利回り50%なら、年率50%以上のリターンを毎年たたき出す必要があるという非現実的な利回りなのだ。
世界のどこを見渡しても、まともな金融商品で年率50%以上のリターンを出せるものなどない。つまり、分配利回りが異常に高い投資信託は必然的に投資元本を取り崩して分配金として拠出しているということになる。
ということは、異常に分配利回りが高い投資信託を買っている人は手数料を支払って、自分の資産の払い戻しを受けているだけなのだ。はっきり言って大損である。
にも関わらず、投資リテラシーが低い日本人投資家は分配利回りが高い投資信託に飛びついてしまうため、こうした高分配利回りの投資信託が非常に売れているのが現状だ。
分配利回りが高い投資信託=儲かる投資信託というのは大きな間違いなので、くれぐれも注意すること。
まとめ:投資をする前にちゃんと勉強しろ!話はそれからだ
多くの人がほとんど勉強もせずに投資を始めることが驚きだ。その結果、日本の個人投資家は金融機関や外国人投資家のカモにされることが多く、現在の日本の投資信託市場も大きく歪んでしまっている。
まともな勉強もしていないのに、金融機関に損をしたと文句を言うのは大間違いである。まずはしっかりと勉強をして、最低限の基礎知識を学んだうえで投資を始めて欲しい。
本当はもっと書きたいことが山のようにあるが、あまりに長くなるので今回は最低限知っておいて欲しい4つの基礎知識に絞った。今後も投資について色々と執筆していこうと思う。
新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信
- 作者: 竹川美奈子
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【投資本】今年読んで面白かった投資本のオススメ5選
年末ということで、今年読んで面白かった投資に関する書籍を紹介していこうと思う。
今年は投資手法に関する書籍はほとんど読まなかった。手法なんていくらでもあるし、それよりも全体的・一般的なことを学びたいと思ったので。
ではさっそく紹介していきます!
ザ・タートル 投資家たちの士官学校
投資に興味がある人ならタートルズという言葉を知っているかもしれない。タートルズとは全くのド素人から伝説的なトレーダー集団となったトレーダー達のグループ名だ。
元々、わずか数百ドルの元手から数十億ドルを稼ぎ出したリチャード・デニスとその友人が、プロのトレーダーを育て上げることはできるのかという賭けをしたことがその始まりである。
デニスはニューヨークタイムズに広告を出し、トレーダー候補生を募集した。
集まった候補生は弁護士から証券マン、警備員、元俳優など、実に様々なバックグラウンドを持っていたが、ほとんどがド素人だった。そんなド素人がいかにして伝説的なトレーダー集団になっていったか、そして彼らはその後どうなったのかを記したのが本書である。
もちろん実話だ。ド素人が伝説のトレーダーになったという話だけでも十分Amazonさんでワンクリックしちゃうくらい興味深いが、どのような姿勢でトレードに臨むべきか、相場とどう向かい合うべきかという面でも学ぶべき点が多い。
特にボラティリティやエッジについての考え方は絶対に知っておくべきことなので、トレードに興味がある人やもうやっているという人にもオススメできる一冊だ。
マーケットの魔術師
超有名どころだが、あえて紹介してみる。それくらいやっぱり面白い一冊なのだ。
本書はアメリカでも伝説的なトレーダー達のインタビュー集である。彼らがどのようにして目もくらむような大金を稼ぎ出したのか、何を考えているのか、そして今から投資を始めるという人にどのようなアドバイスをするのかをまとめたのが本書である。
ベストセラーであり、投資をやるなら必ず読んでおくべき一冊であることは間違いない。
リスク管理の方法、損を出し続けた時にどうすべきか、必ず気を付けなくてはいけないことは何か、投資を始めた時はどのようにトレードすべきかなど、投資をするなら知っておきたい知識が満載だ。
何より、プロの投資家の思考をなぞれるだけでも十分価値がある一冊だと思う。ボリュームもあるので、読み応え満点で自信をもってオススメできる。
- 作者: ジャック・D.シュワッガー,横山直樹,Jack D. Schwager
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2001/08/01
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リスクテイカーズ 相場を動かす8人のカリスマ投資家
投資には実に様々な儲け方がある。物言う株主として時には劇場型でメディアをも利用するアクティビスト、緻密なコンピューター計算によって収益を狙うヘッジファンドなど。
本書は間違いなく現代を代表する大物投資家8人についてまとめた一冊である。個人的には、将来金融業界に就職したい学生にオススメしたい本だ。各分野のトップ投資家たちについてサクッと学べる。
単純に読み物としても面白く、大物投資家がどのような人生を送ってきたのかについても書かれているので、ヘッジファンドや投資会社に興味がある人にはオススメしたい一冊だ。
欲望と幻想の市場
本書は70年以上前に書かれたものだが、いまなお読み継がれるロングセラー。伝説の投機王、ジェシーリバモアの人生を伝記風にまとめたのが本書である。
ジェシーリバモアは、何度も破産してはまた億万長者になるという、超波乱万丈、乗った人の9割は失神して帰ってくるくらいの激しいジェットコースターのような人生を送った伝説の投機王である。彼の空売りで、ニューヨーク市場が崩壊寸前にまで追い込まれるという事件まで起こしている。
そんな彼がどのような人生を送り、どのように相場に向かい合ってきたのかを記したのが本書であり、70年以上前に出版されたが現代の相場にもまだまだ通じる知見を与えてくれる一冊となっている。
投資家の伝記は本当に面白いものが多いので、ボリュームは多いが是非ともオススメしたい。
- 作者: エドウィンルフェーブル,Edwin Lef`evre,林康史
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1999/04
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生き残りのディーリング
上級者向けの書籍だが、相場の原理原則を思い出させてくれる一冊。
プロのトレーダー、ディーラーを目指すなら絶対読んでおいたほうがいい。
いつ利食いすべきか、指値でエントリーすべきなのか成行で入るべきなのか、そういった全てのトレーダーが抱える悩みについてのヒントも記されている。
プロとしての心構え的なことが多く書かれているが、相場の世界で生きていくなら知っておいて損はないことばかりなので、プロを目指すという人にはぜひとも読んでほしい一冊となっている。
【近未来】ドバイに行きたくなるだけの動画まとめ
ドバイってすごくいいですよねー。近未来っぽいし、お金の香りがプンプンするところがたまらんです。
行ったことないけど。
だからたまにドバイの動画を検索したりするんですが、今回はこれを見たら間違いなくドバイに行きたくなるっていう一押しの動画をまとめてみた。
Dubai 2013
ドバイの街の美しさとその迫力に息をのむ動画。選曲の良さもあって、これが個人的に一番好き。
Dubai Flow Motion
変わり種としての紹介。映像作品としては非常に面白い仕掛けが随所に施されていて、見ていて楽しめる動画となっている。
Dubai Timelapse
一応、王道のTimelapse動画もご紹介。
Dubai Day to Night
ドバイのど派手な花火のシーンもあるよ!
Sky
初めて見たドバイ動画がこれ。なんか哀愁漂う感じだけれど、落ち着いた雰囲気で個人的に好き。
Dubai
Dubai from Andrew Szal on Vimeo.
ドバイは夜だけじゃない!昼間のドバイの美しさもよくわかる一本。
3 Days in DUbai
3 Days in Dubai from Aaron Mendez on Vimeo.
今までの作品はドバイの街がクローズアップされていたが、これは観光客目線での映像作品。実際に観光した気分になれるし面白い!
ドバイに行きたいけど、どうせ行くなら思いっきり贅沢したいから、ドバイ貯金を始めようかな・・・。
クレジットカードのランクはその人の魅力にも影響するのか?
友人・同僚・上司・恋人がどんなクレジットカードを使っているのか気になるのは普通だろうか?
社会人になってから上司と飲みに行く機会が増え、ふと上司がどんなクレジットカードを持っているのか気になるようになった。
すると、友人や同僚がどんなクレジットカードを持っているのかどんどん気になるようになった。
クレジットカードとは面白いもので、その人のある程度の経済力や考え方を反映するものだと思う。もちろん、高年収でも全然こだわりがない人もいるとだろうし、例外はいくらでもあるだろうけど。
30歳過ぎて持っているクレジットカードが流通系や小売系の年会費無料のものだけだと、この人は年収低いのかなと考えてしまうし、かといって全部ギラギラのゴールドというのもなんだか嫌味な人だなと思えてしまう。
そう考えると、実はどんなクレジットカードをどういう風に使っているかってその人の魅力にも影響を与えているんじゃないかと考えるようになったわけです。
実は僕みたいな人って結構いるんじゃないかと思って少し調べてみた。
結局みんな他人のクレジットカードは気になる
ネットで調べるとクレディセゾンが面白い調査データを公表していました。
まぁ調査母数が500人だし、ゴールドカードの宣伝も兼ねてるような調査なのでバイアスはかかってるかもしれませんが、自分の感覚とも乖離はないので紹介します。
まず、会計時に他人のクレジットカードをチェックしたことがある人は8割以上だそうです。正直、もっと多いかなと思ってましたが、やはりみんな友人や上司がどんなクレジットカードを使っているかは気になるみたいですね。
自分がどう思うかは別として、基本的に自分のクレジットカードは他人に見られていると思ったほうがいいみたいです。
まぁ実際僕も上司や友人が会計をするときは気になって見てしまいますし、友人達と食事をした会計時も友人(男女両方)はちゃっかり僕のクレジットカードをチェックしていました。
では、具体的に誰のクレジットカードをチェックしているんでしょうか?
相手については男女で大きな偏りが見られます。男性は上司や同僚、同性の友人のクレジットカードが気になるようですが、女性については基本的に異性のクレジットカードが気になるようです。
なんだか、オスが他のオスと競い合って角とか羽の大きさをメスにアピールして求愛している情景を思い浮かべてしまいました。クレジットカード一枚にもこんなに男女差が出るものなんですね。
クレジットカードはその人の魅力に影響するのか
クレディセゾンの調査によると、相手のクレジットカードをチェックしたことがある人の35%は「クレジットカードのランクで相手へのイメージが変わった」と回答しているそうです。
まぁこれについては賛否分かれると思うので、簡単にクレディセゾンの調査に掲載されていたコメントを紹介しておきます。
「同じ年の友人がゴールドカードを持っていて、高収入を得ているのとうらやましく思った(29歳・女性)」
「飲み会で上司がゴールドカードを渡しておごってくれた姿をとても素敵だと思った(27歳・女性)」
「貫録を感じた(23歳・女性)」
ただ、個人的にはやっぱりクレジットカードはその人の印象や魅力にも影響を与えると感じます。
上司が飲みに連れて行ってくれたとき、アメックスやダイナースのプラチナカードで支払いをしてくれると、「やっぱり稼いでるんだなー、すごいなー」と思います。
もしここで、安っぽいデザインの年会費無料のクレジットカードが出てきたら幻滅するかもしれません。
ちなみに、クレディセゾンでこんなデータもありました。まぁゴールドカードの宣伝も兼ねた調査なので、その辺はお含みおきを。
まとめ
クレジットカード1枚でその人の魅力が全部決まるわけではないですし、クレジットカードに対する考え方は人それぞれだと思います。
ただ、思っている以上に自分のクレジットカードは他人に見られていて、勝手にいろいろ解釈されている可能性もあるということは知っておいていいかもしれません。
まぁゴールドカードを持つだけで印象が良くなれば苦労しないんですがね・・・
年会費無料でポイントがよく貯まるクレジットカードもいいですが、少し財布の見栄えを気にしてもいいかもしれませんね。
ちなみに、僕がよく読むクレジットカードのブログを執筆している方が利用しているクレジットカードをまとめた記事があったのでご紹介しておきます。
- 作者: 亀田潤一郎
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