聴衆を惹き付けるためのプレゼンの小技6選
面白いプレゼンと退屈なプレゼンの違いとは一体なんだろうか?
今まで、嫌となるほど学生から社会人までたくさんのプレゼンを見てきた。面白いプレゼンもあれば、退屈極まりないプレゼンもあった。両者の違いとはなんだろうか?今回は、簡単に聴衆を惹き付けてプレゼンテーションを成功に導くことができるテクニックについていくつかまとめていく。
ショッキングステートメントから始める
A:今日は子供の饑餓についてお話ししたいと思います。
B:残念なことに、このプレゼンテーションが終わるまでに100人の子供が栄養失調で亡くなるでしょう。
いきなりだが、あなたならどちらのプレゼンに興味がわくだろうか?恐らくBのプレゼンのほうが気になるのではないか。これはショッキングステートメントと言われるテクニックで、出だしで一気に聴衆の心をつかめるテクニックだ。
例のような統計を使うのが典型的だが、一般常識や社会通念を真っ向から覆す意見でも効果的だ。たとえば、「年長者を敬うべきだなんてバカバカしいと思いませんか?」なんてものでもいい。
出だしで聴衆の心をつかめれば、一気にプレゼンテーションが成功する確率があがる。覚えておきたいテクニックだ。
原稿を読まない
当たり前のことだが、原稿を読むと途端に素人臭くなり、臨場感も無くなる。今まで原稿を読んでいるだけのプレゼンで面白かったものに出会ったことがない。
が、意外に多くの人間がこれをやっている。自信が無いのか、単に覚えられないのかはわからないが、原稿を読むくらいならプレゼンしないほうがマシだ。紙に印刷して資料として配った方がいい。
1プレゼン、1メッセージ
プレゼンターが陥りがちなミスとして、1つのプレゼンにこれでもかというくらいメッセージを詰め込んでしまうことがある。伝えたいことがたくさんあるのはいいことだが、聞き手にはたまったものじゃない。
結局、たくさん話は聞いたが何のプレゼンかわからなかったなんてことになりかねない。
1つのプレゼンに1メッセージ。これがプレゼンの大原則だ。スライドを作る前に、自分が伝えたいコアメッセージは何かを徹底的に分析することから始めよう。
まぁ〜、えっとを連発しない
まぁ、そういうこと。とにかく間抜けに見える。もし、何か間に困ったことがあれば一瞬黙ってしまえばいい。聴衆にも話を整理する時間が必要だし、黙ることで逆に気を引くこともできる。
えっと、間持たせの言葉は素人臭い印象を与える。何かしゃべるくらいなら黙ろう。
舞台を歩く
非常に単純ながら、効果抜群なのが舞台を歩くことだ。歩くことで聴衆の視線を引きつけ、飽きないようにする。適度に動きをつけてやることで、聴衆の集中力を保つことができる。
これはプレゼンだけではなく、講演でも使えるテクニックだ。実際に動きの無い講演と動きのある講演を比べてみればわかるが、歩くという動作をいれるだけで随分と印象が変わる。
悪役とヒーローを登場させる
人間は勧善懲悪を好む生き物だ。悪役をヒーローがやっつけるというのは、ストーリーとしては最も古典的でわかりやすい。わかりやすいことはいいことだ。
プレゼンのストーリーを作る時も、悪役(問題)を登場させて聴衆の危機意識をあおってから、そこにヒーロー(解決策)を登場させることが話がわかりやすくなる。それに、人間はヒーローを応援したくなるものだから、より強く聴衆の心に訴えかけることができる。