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外資系金融機関勤務の著者がFXなどの投資系、金融系コラムを中心に書くブログ

好きなことを仕事にするのは難しい

好きだからといって、それを仕事にすることはできない。

誰だって、自分の好きなことをしながらご飯が食べれたら一番幸せですよね。野球が大好きな人なら野球選手になりたいと思うだろうし、旅行が好きなら旅行会社で働きたいと思う人もいるでしょう。

 

でも、全員が全員好きなことを仕事にすることはできないですよね。むしろ、好きなことを仕事にしている人のほうが少ない。食べる為に、やりたくもない仕事をしている人もいれば、なんとなく今の仕事をしている人もいる。好きなことを仕事にするって実はすごく難しいんじゃないか?そんな疑問がわいてきます。なぜ難しいかというと、自分の仕事として成立するには、2つの条件が揃わないと駄目だからです。

 

条件①社会にその仕事に対するニーズがあること

条件②自分にその仕事に適した能力があること(適性がある)

 

条件①は、社会にその仕事が存在するために必要な条件です。誰も花を欲しくない世界があったとしたら、その世界に花屋さんという仕事は存在しないでしょう。自分がどんなに花が好きで花屋さんをやりたいと思っても、花屋さんに対する需要がなければその仕事は存在し得ません。

 

需要と供給という概念はとてもシンプルですが、この場合非常に重要な概念です。需要があるから、供給がある。この場合の需要は仕事に対する需要です。先ほどの例だと、自分で花を採りにいかなくてもいいように、花を揃えているお店が世の中の需要です。これに対する供給が花屋さんですね。重要なのは、需要があるから供給があるわけであって、供給があるから需要があるわけではないということです。需要>供給という図式が成立しているわけです。

 

つまり、いま存在している仕事でも、社会からの需要が無くなればいずれ消えてしまうでしょう。たとえば、私が小さなころから目指してたパイロット。私がパイロットの夢を諦めたのは、この職業に将来性を見出せなかったからです。今でさえコンピューターが飛行機を飛ばしているのだから、いずれパイロットは不要になるのではないかと思ったのです。会計の事務員等は、多くが会計ソフトに置き換えられてしまいましたね。社会からの需要が無くなると、その職業が存在する意味がなくなってしまうのです。

 

条件②は、たとえばプロ野球選手を例とすればわかりやすいでしょう。どんなに野球が好きでも、プロとしての能力がなければプロ野球選手にはなれません。どんなにその仕事をしたくても、自分に適性がないと社会の期待には応えられないからです。そして、好きでも適性がないというケースはとても多いのです。

 

これはいわゆる就活でよく見受けられる現象です。やりたい仕事があっても、適性がなくて就職できなかったりする。もちろん、適性がないから諦めろというわけではありません。しかし、適性というのは非常に大事なものだということは理解しておいたほうがいいです。私も、インターンシップなどを経験して、自分がやりたいことに対する適性が不十分だと知り、就活の戦略を大きく変更しました。でも、それも必要なことだと思います。

 

好きなことを仕事にするには、この2つの条件をクリアしなくてはいけない。でも、それって結構難しいよねというお話でした。