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外資系金融機関勤務の著者がFXなどの投資系、金融系コラムを中心に書くブログ

【借金2億円】人生のどん底をみた父から学んだ「人生で大事なお金のこと」

僕の父はかなり波乱万丈な人生を送ってきた人だった。若くして成功し大金を手に入れるが、事業に失敗して個人で2億円の借金を作り人生のどん底を経験する。今日はそんな父から学んだお金の話。

その前に、父の人生について

高校を卒業した父はすぐに建築系の会社で働き始め、20代後半で建築資材のブローカーとして独立を果たす。父は成功するためなら何でもする人だった。癒着、賄賂、限りなく詐欺に近いこと。

父:「当時はまだビデオデッキが珍しい時代でな、よくビデオデッキ買っていって取引先のお偉いさんに「お土産」を渡したもんやわ(笑)」

勝つためなら手段を選ばない父は成功をつかみ、若くして大金を手に入れる。毎晩のようにクラブやキャバクラに行き、豪遊していたそうだ。この話をする時の父の顔は本当にイキイキしている。

そんな人生の絶頂期を謳歌していた父が一気に階段を転げ落ちていく出来事が起こる。バブル崩壊だ。バブル崩壊のあおりを受け、父の会社もあっけなく倒産してしまった。あとに残ったのは2億という借金だけだった。

金の使い方の話

ある日僕がクレジットカードの明細を見て、先月も食費にお金をかけすぎたなーとため息をついていると、横でテレビを見ていた父が話し始めた。

父:「お前よう覚えときや。金はいくら積んでも所詮金や。金の切れ目が縁の切れ目っていうのは、金を金以上にできなかった俺みたいな成金の末路やな。本当に成功する奴はな、金を人望に変えるんや。人生で成功するためには人望や。金はいつか無くなる。でもな、人望はそう簡単にはなくならん。金を人望に変えるような金の使い方をせぇ。」

父:「ある程度金を稼ぐまでは金の稼ぎ方が大事やけどな。小金を稼いだ後は金の使い方のほうが大事なんや。金の使い方次第で更に金が稼げるかどうか決まるんや。」

ただでさえ資金難だった父の息の根を止めたのが友人の裏切りだったから中々説得力がある。

父:「700万貸しとった知り合いが金もって蒸発してもうてな、それでジ・エンドや。今まで散々人を騙してきた俺が最後は人にだまされるんやから皮肉なもんやで(笑)人を騙す奴はいつか報いを受けるってことやな。」

金利とローンの話

ある日、ローンを組もうか悩んでいる僕に父がしてくれた話がある。

父:「ローンとか分割払いにすると金利がかかるから一括のほうがええっていう風潮あるやろ?でもな、ローンも悪いもんちゃうで。確かに金利はかかるけどな、本来返済するはずだった金を別のことに使って、金利以上に儲ければええねん。」

 でも、そんな儲けるなんてどうすりゃいいの?とすかさず質問する。

父:「儲けるだけやない。あとは現金を常にいくらか確保しとけ。現金は王様や。支払いが100万で手元に110万しかないなら分割払いにするほうがええ。金利と現金は常に意識しとけ。」

当時の僕は金利がもったいないからなんでも一括購入方式にしていたし、分割払いする奴はアホだと思っていた。そんな時に父がしてくれた話は、金利やローンという生きていく中で切ってはきれないものについての見方を変えてくれた。会社を潰したことがある父だからこそ言えることなのだろう。

貯金の話

詳しくは覚えていないが、ニュースか何かの特集で貯金の話題が放送されていた時のことだ。

父:「最近は若い奴でも貯金貯金うるさいなー。いいか、若い時には貯金なんかするなよ。必要最低限あればいいねん。半年分の給料あれば十分や。」

 父:「金なんて銀行に預けてもしゃーない。金利なんてあってないようなもんや。貯金するよりも自分のために金は使い込め。女遊びでも高級ホテルでも外車でもええ。贅沢いうんは若い頃にするから楽しいんや。歳とってから贅沢しても全然楽しくないもんや。ええか、若さは力や。消費の効用ちゅうんか?同じ額を使っても若い頃のほうがはるかに得るものは大きいんやで。そんな大切な時期に貧乏して貯金なんてしたら人生の意義っちゅうもんを殺してるようなもんや。」

父:「あとは投資や。投資には金融投資と自己投資の2つがある。株を買ってもええし、勉強代にしてもええ。あとはスーツとか靴には金をかけろ。身なりを整えるのも自己投資の1つや。くったびれたスーツやと印象も悪いし相手になめられる。若いときこそスーツや勉強に金をかけろ。」 

父:「利回りってのは時間で決まるもんなんや。若い頃の利回りは歳とった時の利回りより遥かに高いだから若い頃に貯金するなんて逆に大損なんや。よく覚えとけよ。利回りと時間の関係を。」

 貧乏の話

父:「たとえ金がなくても、金ない金ないなんて言うなよ。何かにつけ金がないって言う奴おるやろ。あれはやったらあかん。」

父:「金がない奴と仲良くしようなんて奴おるか?なんかトラブル起こすかもしれんのに。金がない言ってる奴はな、それだけでチャンス逃してまうねん。特にビジネスではそうや。友人関係なら金が無くても付き合うかもしれん。でもな、ビジネスは殺し合いや。戦う武器が無いて言うてる奴を戦友にしようなんて思わんやろ。」

父:「たとえ金が無くてもわざわざそれを言いふらすような真似だけはするな。金があるように思わせろ。それだけでチャンスがやってくることもある。」

 最後に

父:「金だけで人生は決まらんけど、人生の大体のことは金で決まるんや。金はたくさんあったほうがええし、金に関する知識もたくさん持っていたほうがええ。人生金じゃないなんて甘ったれたこと言ってる奴はいつか痛い目みる。人生はあらゆる面で金が絡んでくる。その現実をちゃんと直視しろ。ええな?」

そんな父は借金2億を背負っても自殺せず、元気に生きている。ちなみにこの借金は合法的に踏み倒したらしい。母いわくゴキブリ並の生命力だが、そんなしぶとい父から学んだ金にまつわる話でした。

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