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外資系金融機関勤務の著者がFXなどの投資系、金融系コラムを中心に書くブログ

【書評】学歴なしコネなしで年収49億を稼いだ男のヤバすぎる物語

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ジョーダン・ベルフォートは長いウォール街の歴史の中でも最もクレイジーな男として知られている。肉と魚を配達して販売するという古風なビジネスを起業して見事に失敗することから、彼の狂気に満ちた人生は始まる。

猿山の最下層から頂点へ

借金で首が回らなくなった彼は、とある名門投資銀行の門をたたく。面接で面接官に株を売り込んだ度胸を買われて、彼に最初に与えられた最初の仕事は”つなぎ”だった。つなぎとは、とにかく顧客に電話をかけまくり、うまく顧客につながったらセールスマンに電話をつなぐというまさに投資銀行という猿山の最下層に位置する仕事だ。ここから彼のキャリアが始まる。

数年後、彼は若干26歳で自前の証券会社を持ち、有名レストランのオーナーとなり、美人モデルの妻を持つという成功者へと登り詰める。数時間たらずで凡人の年収を稼ぎだし、うなるような金に物を言わせてコールガールを囲い込み、ドラッグでラリったまま自家用ヘリで帰宅するという狂気とも呼べる生活が始まった。

残念ながら、本書では猿山の最下層である”つなぎ”からどのようにして証券会社を作り、そして成功していったかという細部には触れられていない。

金、ドラッグ、女

彼の生活は金、ドラッグ、女の3つの単語で全て説明できてしまう。美人な妻を持ち、コールガールを囲い込み、常にドラッグを服み、数千万円の買い物を毎日のようにする。
リムジン、プライベートジェット、自家用ヘリを乗り回し、ヨットでクルージングもする。

社長が社長なら社員も社員で、20歳そこらの若者が年収1億以上を稼ぎだし、散財の限りを尽くすというまさに無法地帯状態。その金も、顧客に株を買わせまくることで稼いだ金だった。しかし、これはフィクションではなく実話だったというから驚きだ。

印象に残ったセールストーク

「女房に話さないとですって?どうかしてんじゃないスか?」
「ご自身のために1万株ほど買いませんか?どうかそうしてください。私を困らせないで。このままでは、すぐさまテキサスに飛んであなたの腕をねじ上げなければならなくなってしまう。」
メリルリンチがなんです!あんなゴキブリ連中、私が朝飯にして食ってやりましたよ!」

こんな調子で株が売れたんだから、すごいことだ。

ドラッグ中毒、そして逮捕へ・・・

そんな彼も最後にはドラッグのしすぎでドラッグ中毒となり、資金洗浄や証券詐欺などの罪で逮捕されてしまう。そして、彼の狂気にみちた人生も終わり(?)を迎えたのだった。

ウルフオブウォールストリート

いま話題の「ウルフオブウォールストリート」は実話をベースにしている。そのベースが本書だ。ジョーダン・ベルフォートは実在する人物であり、彼の人生は本当にヤバすぎるものだった。

今回は本書のヤバさを少しばかり紹介してみたが、本当にこんな人生があるのかと思わずワクワクしてしまうような内容に仕上がっている。映画を見る前に、あるいは見た後でも、本書を読むことでより理解が深まり楽しめること請け合いだ。

ウルフ・オブ・ウォールストリート 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ウルフ・オブ・ウォールストリート 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

ウルフ・オブ・ウォールストリート 下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ウルフ・オブ・ウォールストリート 下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)