【スゴすぎ】サラリーマンがダサイと思ってる学生は大バカという話
電車やオフィス街にはクタクタのスーツを着たくたびれたサラリーマンがたくさんいる。お世辞にもかっこいいとは言えないそんなサラリーマンのおじさん達を見て「ださい」とか「あんな風にはなりたくない」と思っている学生は結構いるんじゃないかと思う。
僕もそんな学生の1人だったからよくわかる。毎日くたびれたスーツを着て、同じ電車に乗り、同じ会社に行く。そんな人生は絶対送りたくないと思っていた。
なぜか上から目線でサラリーマンを批判する学生たち
学生はまだ親に養ってもらっている身分のくせに、心の中でそんなサラリーマンをバカにしている、なぜか上から目線であんな風になりたくないとサラリーマンを批判している。これってなんともおかしな話だ。
日本で働いている人の大多数はサラリーマンな訳で、学生のほとんどはサラリーマンである親に育てられている。自分を育ててくれている親もまたサラリーマンなのに、サラリーマンはダサいとかやりたくないって、お前はとんでもない勘違い野郎だなと言ってやりたい。昔の自分にも言ってやりたい。
僕も昔はサラリーマンはダサい、なりたくないと思っていたものだ。自己啓発書(笑)を読んだ後なんか特にひどかった。この人達(サラリーマン)は向上心も何もない、どうしようもない人達だなんて思っていた。
毎日同じことの繰り返しで、自分を高めようとしない。休日は家でゴロゴロ。こんな大人には絶対なりたくない。僕はもっと人生を充実させるぞ、なんて勝手に息巻いていた。今思い返すと笑えてくる。
そんな僕も、今ではサラリーマンの一員だ。そして、「サラリーマンする」ということがいかに大変か、身をもって実感している。
サラリーマンのおじさん達はスゴすぎる
朝は早く起きて、夜は遅くまで仕事をする。それを少なくとも週5日続ける。上司に理不尽なことで怒られ、社内政治に振り回され、お客さんにはペコペコする。意味があるのか不明な会議に出席し、嫌な仕事もこなしていかなくてはならない。やっと仕事が終わっても上司の飲みに付き合わされたり、接待が待っている。やっと終わった、さぁここから家まで電車で1時間かけて帰ろうか、、、その数時間後には起きてまた電車でオフィスに向かう。
書いているだけで疲れてしまった。授業中は居眠りして、放課後は軽くバイトしたり友達と遊んでいる学生なんかもう雑魚同然だ。歴戦のサラリーマン戦士1人で軽く学生10人は相手できるレベルだと思う。
僕がサラリーマンになって1年ちょっとが過ぎた。正直いうと、毎日毎日つらい。朝から晩まで働き、理不尽なことで怒られ、常に肉体的にも精神的にもボロボロな状態だ。週末はもうクタクタで何もする気が起きずに、ほとんど部屋の中で過ごす。
サラリーマンの諸先輩方はこんな生活を20年、30年と続けている。しかも、家族を養わなくてはいけないというプレッシャーもある。とんでもないことだ。凄すぎる。
僕はまだ1年しかサラリーマンをやっていないし、養わなくてはいけない家族もいないが、もうギブアップ寸前だ。
ベテランサラリーマンはスーパースター
サラリーマンはダサいと思っていた学生時代が終わり、サラリーマンとなった僕の目には、ダサいと思っていたサラリーマンのおじさん達がスーパースターのように映っている。だってこんな生活を何十年も続けているんだから。
自分のことを何の取り柄も無いサラリーマンですからという人がいるけれど、サラリーマンを何十年も続けているというだけで、とんでもなくすごいスーパースターにしか僕には見えない。こんなすごい人達のことをバカにしていた自分が今となっては恥ずかしい。
家族のために、自分を犠牲にしてこんな過酷なサラリーマンワールドを戦い抜いている戦士達に僕はただただ尊敬の念しか感じない。サラリーマンが楽しいかと言われると、答えはノーだ。こんな過酷な世界から早く抜け出したいというのが僕の本音だ。
ただ、それはサラリーマンがダサいからとかそんなバカみたいな理由からじゃない。僕にはこんな過酷な世界で何十年も戦っていく体力も気概もないからだ。それほどサラリーマンをするというのは大変なことなんだ。
サラリーマンはダサい、かっこうわるい、学生の人はそう思っていることが多いかもしれない。僕もそうだった。でも、サラリーマンほどかっこいい人達というのも中々いないんじゃないか。家族のために必死に働く、この過酷で理不尽の塊のような世界で生き抜いていく、これはとんでもなくすごいことなんだ。
ただなんとなく、パッと見てダサいからサラリーマンはかっこうわるいと思っているのなら、君は大バカ野郎だ。こんなすごい人達なかなかいない。それがわかったら、仕事から帰ってきた親に感謝の気持ちを伝えて、色々と親孝行して欲しい。家族に感謝されるのは、サラリーマンにとって数少ない嬉しいことの1つになると思うから。