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部下を怒鳴る上司は日本経済をダメにするからクビにするべき

MAdたまたま日本のサラリーマンが褒められなさすぎるという記事を読み、色々と考えさせられたので僕もひとつ書いてみようと思う。

部下を怒鳴るしかできない無能上司たちの特徴

大体どこの会社にも部下を怒鳴り散らす上司というのはいるものだ。部下がミスしたときはもちろん、自分がミスしたときはその責任を押し付けて怒鳴り、ミスとも呼べないささいなことでも怒鳴り散らす。僕もこういう上司の下で働いたことがあるから、これがいかにつらいかはよくわかる。

いつ怒鳴られるかと緊張の糸が張り詰めっぱなしになるし、毎日会社に行くのがつらくなる。自分に自信がどんどんなくなっていき、自己嫌悪に陥る。仕事も嫌いになる。土日に何もする気が起きなくなり、自分のスキルを高めるための勉強などもやらなくなる。こうなると鬱の一歩手前というか鬱になってしまう。

わざわざ人前で怒鳴る

怒鳴られるのもかなりきついが、個人的な経験では人前で怒鳴られるのが本当にきつい。大勢の人が働いているフロアのど真ん中で怒鳴られれるものだから、フロア中に怒鳴り声が響き、つるし上げにあう。普通なら個室などで注意はするものだと思うが、ありがたいことに大勢の目の前で怒鳴ってくれる。いやー、本当にきついっす。

なぜか自分だけ怒鳴られる

他の人が同じミスをしてもおとがめなしなのに、なぜか自分だけ怒鳴られることも結構あるものだ。上司に気に入られていなかったり、新人だから厳しく指導するという理由もあるかもしれないが、それにしたって理不尽だと思う。

ちゃんと仕事をしている時は感謝も褒めもしないのに、ミスした時は怒鳴る

上述のブログでも書かれていたが、普段そつなく仕事をこなしている時は褒めもしないし感謝もしない。しかし、ささいなミスをした時は怒鳴り散らす。こうなると、一体何のために仕事をしているんだろうという気持ちになる。感謝もされず、ただ怒鳴られるだけの日々。こうなると仕事をする意味を見失ってしまう。

怒鳴ることの悪影響リスト

僕は怒鳴られまくることを経験した人間として1つ確信しているのは、怒鳴ることは悪影響こそあれど状況を改善することはまずないということだ。僕が経験しただけでこれだけの悪影響があった

1.部下が委縮してしまい、ミスも隠すようになる

当たり前だが、怒鳴ってばかりの上司を好きになって積極的に話かけるような変わり者はほとんどいない。大抵の人間は委縮してしまい、上司と話すを避けようとする。当然だ、話せばまた怒鳴られる。するとどうなるか?

まずはミスを隠すようになる。ミスが発覚した時は上司に報告せず、まず自分だけでなんとか処理しようとする。新人研修の頃はミスが発覚した時はすぐに上司に報告するようにと教わるが、こんなものは無視するようになる。報告してもどうせ怒鳴られるのだから、どうせならうまく隠し通せて怒鳴られない可能性に賭けようと思うだろう。

事態が更に悪化したときのことなど考えている余裕はない。とにかくいま怒鳴られないことのほうが重要なのだ。

2.生産性が急激に悪化する

いつ上司に怒鳴られるかわからないという緊張感、怒鳴られた後の精神的な疲れ、この2つは生産性を低下させるのに十分な威力を発揮する。まず仕事に集中できなくなる。常に上司の存在を気にしているから、集中して業務にあたることができない。ただでさえこんな状態なのだから、怒鳴られた後で精神的に参っているときは更に集中できなくなる。僕の場合は1時間ただPCのモニターをぼーっと眺めてしまっていたことがある。

精神的な疲労は肉体的疲労にもなる。とにかく体が重く、常に眠気に襲われるようになる。すごく疲れてしまい、仕事に取り組むエネルギーも失われる。精神的疲労と肉体的疲労のダブルパンチで、仕事がしんどくしんどくてどうしようもなくなってしまう。生産性が急激に悪化し、まともに仕事が進まなくなる。

少しでも肉体的な疲労を改善しようとマッサージ店やストレッチジムに行く回数が激増する。お金も相当かかる。しかし、元々は精神的ストレスが原因であるため、まるで状態がよくならず、生産性は低下するばかりになってしまう。

3.モチベーションの低下、努力をやめてしまう

怒鳴り散らす上司の下で働くまでは読書や勉強などの自己研鑽をしていた人も、そうした努力をやめてしまう。平日はもうクタクタで何もする気が起きないし、土日も死んだようにベッドから出れなくなってしまう。

仕事による精神的ストレスや肉体的疲労で何もする気が起きなくなる。自信がすっかりなくなり、自分はダメな人間だと思ってしまう。モチベーションも下がるばかりで、どうせ怒られるのだから何もしないでおこうと思ってしまう。

僕は以前は読書も好きでよく仕事関連の本も読んでいたし、土日も勉強をしていた。しかし、怒鳴ってばかりの上司の下で働くようになってからはそうしたものは一切やめてしまった。体が重くて仕方がないし、やる気が起きる起きないとかいうレベルではなく、本当に動けなくなってしまう。こうなると当然スキルも向上しないし、ただ後退するばかりになってしまう。

4.会社に行くのが嫌になる、仕事が嫌いになる

嫌いな仕事をがんばろうとする人間はなかなかいない。好きだった仕事が嫌いになっていく、そもそも会社に行くのが嫌で嫌で仕方なくなる。会社に行けばまた怒鳴られてしまう。嫌いな仕事に情熱をかけてがんばれるほど人間はうまくできていない。モチベーションは低下し、好きな仕事をするよりも生産性が圧倒的に落ちてしまう。

家に帰った後も中々寝ようとしなくなる。寝ると朝になり、また会社にいかなくてはならなくなるからだ。とにかく仕事も会社も嫌いになる。早く辞めることだけを考えてしまう。仕事もがんばらなくなる。

5.自分からアクションを起こさない指示待ち人間になる

自分からアクションを起こしたり、提案するのをやめてしまう。余計なことをするとまた怒鳴られるからだ。仕事もいかに上司に怒鳴られないかが最優先事項となってしまう。本来は会社のためにいくら利益を稼げるかを考えて仕事をすべきだが、そんなものは二の次だ。

とにかく上司に言われたことしかやらなくなる。上司に言われたことを言われた通りする。余計なことは何もしない。常に委縮し、上司からの指示を待つ人間になってしまう。こうやって指示待ち人間になっていく。

怒鳴る上司が日本経済と若者の未来をつぶしていく

 怒鳴る上司は部下の生産性を下げ、未来ある若者をつぶしていく。まさに日本経済のガンであり、被害が広がる前にがん細胞は一刻も早く除去すべきだ。怒鳴るしか能がない人間はさっさとクビにするべきなんじゃないか。最近は強くそう思うようになった。

怒鳴るだけなら誰でもできる。怒鳴って部下のモチベーションや生産性が上がればこんな楽なことはない。部下を褒めるときはほめる、注意するときは注意する。ムチとアメを使い分けつつ、部下のモチベーションを高め、楽しくやりがいをもって働ける職場環境を作ることこそ上司の重要な役割の1つなんじゃないか。

もう怒鳴るだけの無能な上司なんてクビにしよう。

「人を動かす人」になるために知っておくべきこと

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