上司「はいじゃないだろ!」と言われた時のベストな対処方法を考える
ほとんどの人がそうだと思うが、僕は入社1年目の頃毎日のように上司に怒られた(今でもそうだが)。
怒られるのも嫌だったが、一番嫌だったのが「はい」と返事すると、「はいじゃないだろ!」と言われることだった。心の中で「じゃー、いいえとでも返事すればいいのかよこのタコ野郎」と毒づいたものだ。相手が怒っている時に「はい」と返事すると、「はいじゃないだろ」と言われるのはこの国ではよくあることらしい。
「はい」と返事をすれば「はいじゃないだろ」とキレられ、何も返事をしないと「わかってんのか」とキレられる。最初はこの理不尽のバーゲンセールのような状況が嫌で嫌で仕方なかった。
なぜ「はいじゃないだろ」と言われるのか
そもそもなぜ「はいじゃなだろ」と言われるのか。正直、怒られている時はなんて理不尽なんだと僕も思っていた。「はい」がダメだったらなんて何も言えないだろバカくらいに思ったもんだ。相手もそれくらいわかっているとは思うが、それでも言ってくるのだから原因があるに違いない。まずはその原因を探っていこう。
原因1:やり過ごすために適当に返事をしていることを見抜かれているから
考えられる原因の1つ目としては、その場をやり過ごすために適当に返事をしてることを見抜かれている可能性だ。僕も含め恐らく多くの人間が怒られている時に、合いの手のように「はい」という言葉を繰り返す。
この時に適当な返事をしていると相手が感じてしまっており、「はいじゃないだろ」(適当に返事してんじゃねーぞ)という発言につながってしまっている可能性がある。
原因2:自分の意見を言わず相手に迎合しているだけだから
原因の2つ目は、相手が何かしらの意見を求めているのに「はい」という返事しか返していない可能性だ。ただ、これはかなり人間ができた上司にしか当てはまらない気もする。部下を叱っている時に、部下に自分の意見を言ってみろという器の広い上司はそんなに多くない。
しかし、上司に叱られている時に、「自分はこう思います。理由は〜だからです」と上司に対して自分の意見を伝えることを求めている上司もいるだろう。そんな時に「はい」としか言わないと、「はいじゃないだろ」(自分の意見を言ってみろ)となるのだ。
原因3:普段の態度にそもそも問題があるから
原因の3つ目はそもそも普段の態度に問題があり、「はい」という返事に全く説得力がない可能性だ。普段の態度が悪い人間が「はい」といっても、怒っている人間からすれば全くわかってないと感じるだろう。
たとえば、普段仕事の締め切りを全然守らない人間が締め切りを守るように上司に叱られているとする。怒っている側からすると、普段締め切りを守らない人間に対して締め切りを守れと叱っている時に返ってくる「はい」はひどくいい加減なものに聞こえる可能性が高い。
よって、そういう場合は「はいじゃないだろ」(全然反省してないだろ)という展開につながる可能性が高い。
「はいじゃないだろ」にも色々な意味がある
ここまで「はいじゃないだろ」と言われる原因を考えてみてお気づきだと思うが、「はいじゃないだろ」にも色々な意味がある。
自分の意見を求められていることもあれば、もっと反省の色を出すように求めていることもあるのだ。つまり、同じ「はいじゃないだろ」でも原因とその意味によって対処方法は変わってくる。「はいじゃないだろ」に対して万能な対策というは無い。
なぜ上司は自分に対して「はいじゃないだろ」と言ったのか、その原因を突き止めてから対策を練る必要がある。
僕の対処方法
まず僕が上司から「はいじゃないだろ」と言われる原因については上司の話をただ聞いていて自分の意見を言わないからではないかと考えた。だから、以前上司に怒られている時に自分の意見を言ってみたことがある。
僕:「僕はこう思うのですが、、、」
上司:「そんなの全然意味ないだろ!」
僕「はい・・・」
上司「はいじゃないだろ!」
僕「えっと、つまり〜ということでしょうか」
上司「自分で考えろ!」
だめだこりゃ。
このような試行錯誤を経て、僕がたどり着いた対処方法は、結局すごく申し訳なさそうに「はい」と言うことだった。申し訳なさそうに「はい」と返事をして、「はいじゃないだろ」と言われたら「申し訳ございません・・・」とこれまた申し訳なさそうに言い、なんとかその場を切り抜ける。
いまのところ、この超低姿勢ホフク前進スタイルはそれなりに機能しており、流れ弾にあたって致命傷を負うという事態はなんとか避けている。僕の上司の場合は、反省した態度が欲しい、あるいは単にイライラしているというのが「はいじゃないだろ」の原因だった。
人によって、「はいじゃないだろ」の原因は色々あるため、対処方法は変わってくる。ただ、多くの場合は単に態度が気に食わないとかイライラしてるという単純なことが原因ではないかと思う。そういう時はとにかく耐えて低姿勢で切り抜けよう。
もし、あなたが誰かの上司で怒る側にいるのであれば、できれば「はいじゃないだろ!」とは言わないで欲しい。いま現在怒られる側にいる身分としては、「はいじゃないだろ!」と言われてもただ困るし、理不尽だと感じてしまうだけだから。
その上司、大迷惑です。 困った上司とかしこく付き合う傾向と対策
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