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電車での過ごし方で案外人生変わるかもしれない

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photo by Hindrik S

僕は毎日電車で大学に通学している。電車通学は中学の頃からやっているから、もうかれこれ10年近く電車通学をしている計算になる。中高では電車で往復1時間30分、大学までは往復2時間かかる。1年で150日学校にいっていたとすれば

(中高6年✖️150日✖️1.5時間)+(大学3年間✖️150日✖️2時間)=2250時間(93日=3ヶ月)

この10年近くで、およそ3ヶ月電車の中で過ごしたことになる。3ヶ月電車の中で暮らしてみて、少し思ったことがあるので書いていきたい。

みんなの過ごし方

電車の乗客には3種類の行動パターンがある。

①何もしない&寝る

スマホや携帯ゲーム機で遊ぶ

③読書&勉強(たまに仕事)

大体この3種類だ。割合としては、何もしていないのが6割、スマホが3割くらい、読書は1割未満だ。電車の乗客が何人でも、この割合は大体同じになる。大抵の人間はボーッとしているか寝ているし、残りはスマホをいじり、極わずかな人間が本を読んでいる。
ちなみに、これは僕が住む関西の私鉄での話だ。東京のあの圧死するのではないかというラッシュアワーは比較対象外にしている。あんな環境では何もできないだろう。

僕の電車内での過ごし方

僕は電車では基本的に読書をして過ごしている。電車内では出来る事が限られるから、読書にはもってこいの環境だからだ。大学3年間だけで電車内で200冊くらいは読んだと思う。この落ち着いた読書環境を確保するため、僕はいつも鈍行に乗るようにしている。大学の最寄駅は終点だから特急のほうが早いのだが、朝の特急は人が多くて席に座れないことも多い。だから、多少時間がかかっても鈍行に乗るようにしている。鈍行に乗るためには少し家を早めにでなくてはいけないが、特急の人ごみで何もできないよりはずっといい。

そして、僕はこの電車読書で数多くのことを学び、自分の将来の夢、やりたいことを見つけることができた。そう考えると、この電車読書は結構バカにできない。なんせ、僕の将来を決めてしまったのだから。

なぜ特急に乗るのか

僕が常に疑問だったのは、あまりにも多くの人が特急に乗って混雑に耐えているということだ。それなら少し早起きして、早めに鈍行に乗れば席に座ることもできる。ラッシュアワーに巻き込まれれば肉体的にとても疲れるし、仕事や学業での生産性も下がってしまう。
それならば、少し早起きしてのんびり鈍行に乗ったほうがいいのではないかと常々思っていた。しかし、早くいけるのなら早く行きたいと思うのが現代人のようだ。あるいは、少しでも長く家でのんびりしたいのかもしれない。とにかく、現代人は移動時間を最短にしたいと思っているようだ。しかし、移動時間を短くするために多くの代償を支払っている場合も多い。肉体的疲労もそうであるし、人ごみの中で何もできないことによる機会損失もそうだ。とにかく、特急券は高くつくものだ。

電車での移動時間は結構ばかにできない

平均的なサラリーマンは1日平均2時間くらい電車の中にいるらしい。1年で250日通勤したとすると年間500時間、およそ20日間電車の中にいる。これを10年続けると5000時間、20年だと1万時間となる。1万時間といえば、ある分野のプロフェッショナルになるために必要な時間が大体1万時間だと言われている。そう考えると、電車の中でボーっと過ごしたり、スマホをいじったりして時間をつぶすのはとてももったいないかもしれない。
この時間を使って、何かの勉強をしたりできるだろうし、あるいは会社の近くに住んで通勤時間を減らすことで、時間を捻出できる。こうして生まれた時間で何かをすれば、人生が変わるかもしれない。僕は人生の方向性がはっきりと決まった。

電車内での時間の使い方を変えると、案外人生変わるかもしれないという話でした。