節約したら世界一の金持ちになった男の話
ウォーレン・バフェットは総資産5兆円という世界で最も裕福な人間の1人であり、伝説的な投資家として知られる。同時に、コーラとハンバーガーを愛し、いまもオマハの郊外に建てたごく普通の一軒家で暮らすという世界で一番裕福な男とは思えない生活ぶりも有名だ。
- 作者: アリスシュローダー,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: ハードカバー
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世界の金持ちは大体4つのタイプに大別できる。ビルゲイツやジョブズのように起業して大金持ちになった人間。石油王のように親から莫大な遺産を相続した人間。スポーツ選手や芸術家ののように類い稀な才能を発揮した人間。そして、投資で成功した人間だ。
彼は投資で裕福になった男だから、金そのものが持つ価値について非常によく理解している。投資とは金で始まり金で終わる商売だからだ。金について知らずして、投資で成功はできないのである。彼が最初に1万ドルで始めた投資は、2013年現在で580億ドルになっている。一体なぜ、彼はここまでの金持ちになることができたのか。もちろん、彼の素晴らしい投資センスがあったのは言うまでもない。しかし、彼の金に対する哲学も、非常に重要な役割を果たしたといえる。
バフェットはその倹約ぶりでも有名であった。すでに相当の金を持っていた時でさえ、宿泊費を浮かすために友人宅に泊まったという。彼はとにかく金を使うのが嫌いだった。投資は別だが。なぜすでに大金持ちだった彼がここまで金を使いたがらなかったのか。それはこの一言に表れている。
今日の1万ドルは未来の100万ドルになる。
彼はいまその金が持っている価値ではなく、その金が将来もたらすであろう価値を考えていたのだ。たとえば、いま500万円の新車を買おうとしよう。しかし、その500万円を年利10%の複利で20年運用できれば3000万円以上になる。より効率的に運用できれば更にその価値は高まる。つまり、バフェットはその新車を購入する時にこう自問する。
この新車には、本当に3000万円払う価値があるのか
バフェットが世界一の金持ちになったのは、「金を稼ぐ能力」と「金を貯める能力」があったからだ。何かと目立つからみんな金を稼ぐ能力に集中してしまいがちだが、金を貯める能力も非常に大切だ。
こういうと、「それじゃ何も買えないだろ」という奴が出てくる。そうだ。買うな。本当に必要な物だけを買え。今日コンビニでなんとなく買ったお茶は本当に必要だったのか?なんとなく買ったものに、自分は今までいくら使ってきた?
金は力だ。全ての源だ。それに複利という武器を加えると、とんでもなく大きな力になる。だから、無駄遣いするな。金は大事に使え。
とりえあず、このサイトで複利計算することをすすめる。利率は100%くらいに設定すると、より節約が捗る。